一生懸命な女子の物語

CAST若林 真帆若林 真帆

作者:クールブラック

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.06.01

もう、周りなんか
見えないくらい、
私たちの青春は、
輝いていた。





若林真帆
中学2年生。





私は、文化祭の
『音楽広場』っていう企画で、
友達とバンドをすることに。





だから今、たくさん
練習してるの。





真奈「真帆、
練習しに行こう~」





あむ「早く、早く~」





この子たちは、
私の親友・真奈とあむ!





すごくいい子たちで、
とっても大好きなの!





真奈「ねえ、真帆。
うちらがやる時間が、
結構いい時間だったよ!」





真帆「うそ!
だったら、もっと
練習しなくちゃ!」





あむ「おじゃましますー」





悠我「いらっしゃい」





この人は私のお兄ちゃん・
ゆうが!





私たちはお兄ちゃんの店で、
バンドの練習してるの。





ここは、ステージがあるから、
迷惑にならないでいいんだ!





あむ「悠我お兄ちゃん~
今日もかっこいいですね~」





悠我「あはは」





真帆&真奈(あむ・・・)





あれは、絶対
好きだよな~





そのときだった。





心臓が痛くなった。





ズキン・・・





真帆「うっ」





真奈&あむ「真帆っ! 真帆っ!」





私は、どうやら
倒れてしまったようだ。





真奈たちの声が
遠ざかっていく・・・





意識がなくなっていくのを
感じた。













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





気がつくと
病院にいた。





先生「若林さん、あなたは・・・
余命が・・・あと1年しか
ありません・・・」





えっ!! 私・・・
あと1年しか
生きられないの?





そんな・・・
バンドもあるのに・・・





じわっと
涙がでてきた。





もっと、もっと
生きたかったのに・・・





真帆「先生・・・
私、やりたいことがあります。
なのに、こんなことに
なっちゃったので・・・」





先生「わかりました。
定期的にきてください」





真帆「はい」













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





季節が過ぎて、
秋になった。





みんなにも病気のことを
打ち明けた。





驚いていたけど、
理解してくれた。





なるべく、みんなに
迷惑をかけないようにしなきゃ。
頑張らなきゃ。





真奈「真帆、大丈夫?
少し休む?」





真帆「うん。大丈夫」





あむ「本当に?」





真帆「うん」





あれからみんなは、
私をすごく心配して
くれるようになった。





悠我「バンドの練習は
うまくいってる?」





3人「うんっ!!」





真奈「でも、ドラムが
いなくて・・・」





あむ「悠我お兄ちゃんは・・・
ドラム・・・」





悠我「うん。できない(笑)」





あむ「ですよね~」





あむは落ち込んでいる。





真奈「うーん。
学校の人で誰か
協力してくれる人を
さがすしか・・・」





真帆「そうだね」





悠我「あ、そろそろ
時間じゃない?」





真奈「本当だ。
帰らなきゃ。
ばいばーい!」





真帆「ばいばーい」





真奈とあむは、
帰っていった。





私は、お兄ちゃんの店に
しばらくいることにした。





悠我「なあ、真帆。
お前無理してないか?」





真帆「してないよ」





正直、今はみんなに
心配かけたくなくて、
少し無理してた。





でも・・・
お兄ちゃんにも、
言いたくない。





悠我「そうか。
辛くなったらいつでも言えよ」





真帆「うん・・・」





お兄ちゃんにも
こんなに心配かけてる・・・





無理・・・しないように
したほうがいいのかな。













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





私はバンドのドラムを
やってくれる人を探すために、
朝早く学校に来た。





私が教室に入ると、
怜音くんがいた。





真帆「おはよう。早いね」





怜音「まあ・・・」





怜音君、塩対応・・・
女子が苦手なのかな・・・?





怜音「あのさぁ・・・
あんたバンドやんの?」





真帆「え? うん」





怜音「俺には何が、
楽しいのかが分からないよ」





何それ・・・
一生懸命何かをやるのが、
どこがいけないの?





真帆「違うっ!」





私が怒鳴ったから、
怜音くんはびっくりしていた。





でも、私は、
構わず続けた。





真帆「違うよ。
私はただ、みんなと
頑張りたいだけ・・・」





私は、泣いていた。





恥ずかしくて、
顔をおおった。





真帆「ごめんっ」





怜音「ううん・・・
俺こそごめん。
ひどいこと言って・・・」





真帆「私こそ・・・、
泣いて・・・ごめん・・・」





怜音「いやっ、真帆はっ!」





クラスメイト「おはよ~」





私たちの会話は、
そこでとぎれてしまった。













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





真奈「真帆~、練習いこう」





真帆「まってー、あむもいこー」





あむ「はいはい~」





怜音「待て。俺もいく」





えっ!
まさかの怜音くん!?





あむ「え・・・怜音?」





怜音「俺、ドラムできるし」





3人「やった~!!」





私たちは、いつもの
お店に行きながら、
話をしていた。





真帆「怜音君。
あのね、今日の朝、
なんて言おうとしたの?」





怜音「あ、ああ・・・
あれは、真帆たちが
バンドをやっているのを見て、
羨ましいって思ったんだよ」





そうだったんだ・・・





真帆「怜音くんは、
私たちの仲間だね!」





私は笑ってみせた。





怜音「おう!」













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





それから私たちは、
4人で練習した。





毎日がきらきらして、
すごくたのしかった。





だんだん、
怜音君への恋心が
つのっていった。





だけど、病気は
進行していった。













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





当日。





真奈「いよいよ・・・だね」





あむ「4人で頑張ってこれた」





怜音「全力でいくぞ」





真帆「せーの・・・」





4人「えいえいおー!!!」













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





私たちをいろんな歓声が
包んでる。





そっと息をする。





次の瞬間、にぎやかな
音楽が流れ出る。





皆笑ってる。





もう、周りなんか
見えないくらい、
私たちの青春は
輝いていた。





にぎやかなまま、
バンドは終わった。













*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・





ついにこの日がきた。





真奈「真帆、真帆!」





真帆「真奈、あむ・・・
いっしょに・・・、バンド・・・、
やってくれて、
ありがとう・・・」





真奈&あむ「うっ、うっ、
真帆っ・・・」





真帆「怜音君・・・、
バンド・・・、入ってくれて、
ありがとう・・・あと・・・、
私・・・、怜音君が・・・
好き・・・」





怜音「お、俺も・・・
真帆が・・・、好きだ・・・」





皆、泣きながら、
私にそう言った。





真帆「ありがとう・・・
みんな・・・」





3人「真帆ーーーーーー!!!」





この命が尽きる瞬間まで、
一生懸命生きた。





もう、周りなんか
見えないくらい、
私たちの青春は輝いていた。







*end*

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