海の見える席
作者:びきまにあ
私の席からは
海が見えた。
そして今日は、
1学期2日目であった。
朝、登校した時
私の席の隣に
新しい席があった。
昨日が始業式だったし、
今日転入生は来ないだろうなと
思ったが、朝学活で
転入生が入ってきた。
ビックリするくらい
イケメンだった。
そして私の席の
隣にすわった。
よろしくとサラッと言った彼は
そのまま海を見つめていた。
彼はなんでも出来た。
そのうちどんどん
好きになって行った私だったが、
人気者な彼は、
無口でなにも話さない。
そしてそのまま
夏休み前日になった。
彼とは主に
私が一方的に話して、
彼が少し笑う。
で、また海を
ずっと見ていた。
そんな海と一緒に
彼を私はずっと見ていた。
友達と話しながら
帰っていると
私の下駄箱に
1枚紙が入っていた。
そこには《明日の夏祭り、夜7時》
と書いてあり、よく分からなかったが
彼の字だとすぐにわかった。
........*
そして海辺の夏祭り。
浴衣を着て
軽くスキップしながら行った。
やはり彼がいた。
少し浮かない顔をしていた。
なんだかそんな彼と
一緒にいるのは悲しかったが、
沢山話せてたのしかった。
こんなに話せたのは
初めてで嬉しかった。
だが祭りも終わりごろ、
私は告白した。
勢い余って。
彼は「好きだった。
お前のことが。
でも・・・・・・・・・
転校するんだ。
俺、あの海の向こうに」
驚いた私、
お父さんがアメリカに
いるらしい。
で、明日でここに居るのが
最後だった。
きっともう会えない。
悲しかった。
*........
そして2学期
彼はいなかった。
ただ透き通った青色の
海の向こうしか見れなくて。
そして私の夢が決まった。
........*
20歳。
アメリカで仕事をすることになり
アメリカに行ったら
空港で後ろから
パシャっと言う音が聞こえ
振り返ると
あのイケメンな顔が後ろにいる。
なんでかを聞いたら
友達に聞いたらしい。
もうはなさないと言われて
彼に私は抱きついた。
*end*
北川 花音
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