王様ゲームの偶然

CAST北川花音

作者：笑心

2019.06.16

私は今、王様ゲーム中！

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俺は今王様ゲーム中！

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＊。・　カノン　・。＊

私は今、王様ゲームを
してまーす！

クラスの女子全員で！

あっ！　私の名前は、
北川花音だよ！

「王様だーれだ！」

「はーい！　私でーす！」

「サキかー」

加藤咲希ちゃんは、
私の親友なんだー！

「えっーと命令はー、
２番が好きな人に
告白してくる！」

私はーっと
２・・・番!?
うそでしょ！

でも、どう見ても
２番だ。

「２番誰ー？」

「私でーす！」

「あっ！　カノン!?」

うん？
なんかサキが、
私にスマホ隠しながら
メールうってる？

バレバレだけど、

「じゃぁ、
告白いってこーい！」

「えー！」

戸惑っていると、

「王様の命令は」

「「ぜったーい」」

うー

「みんなで
言わなくてもー!!!」

「じゃぁ、
３年２組の教室に
行ってきて！」

「もー！　行ってきます！」

＊。・　オオゾラ　・。＊

こんちはー！
俺は今、王様ゲームを
してます！

クラスの男子全員で！

そうそう、俺の名前は、
懸樋オオゾラ！

「王様だーれだ！」

「よしっ！　俺だー！」

「レオンかよー！」

レオンは、
俺の親友なんだぜ！

なんか、俺に
スマホ隠しながら
メール見てる？

バレバレなんだけど、

「んで、命令はっとえっーと
２番が好きな人に
告白してくる！」

はっ!?　２番?!
俺かよー。

「２番誰だー？」

「俺ー！」

「んじゃ、行ってこい！
３年２組に！」

「は？　なんでだよ」

「なんでも！
さぁーさぁー
行った行った！
頑張れよ！」

あーもーしゃーねー。

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ガラ！

両方のドアが
同時にあいた。

「えっ！」

「えっ！」

「カノン！」

「オオゾラ！」

ハモった。

「なんで、ここに？」

私が聞く。

「えっと王様ゲームしてて、
王様からの命令でさー」

俺は言った。

「私もだよ～」

「で、そっちの命令って何？」

「”好きな人に告白してくる”
だってさー」

「えっ!?　私もだよ～！」

「じゃぁ、今から
命令に従うわ！」

俺は、覚悟を決めた。

「ほぇー？」

私は、なんのことやらと、

「俺は、カノンのことが
好きだ！」

「えっ?!」

「付き合ってください！」

「私も、私も好きです！」

両想い！

「私と付き合ってください！」

「もちろん！」

＊ＥＮＤ＊

・おまけ〈メールの件について〉・

「さっき、こっそりメール
見てたけどどうしたの？」

今、私達は、帰り道を
４人で歩いている。

オオゾラと私と
サキとレオンとね！

（ちなみに、サキとレオンは、
付き合ってるんだよ！）

「あっ！　そういえば、
レオンもみてたよなー」

「えっとそれは、」

っと、サキと、レオンは、
顔を見合わせて。

「王様ゲームの命令で、
２人はくっついたじゃん」

「うん」

私とオオゾラは、
顔を見合わせてうなずく。

「偶然にしては、
上手くいきすぎてると
思わない？」

「確かに」

「でしょ！」

「まさか！
２人が仕組んだの!?」

私達は、同時に叫んだ。

「正解ー！
でも、こんなに
上手くいくとは、
思わなかったー」

「そういうことだったんだ！
ありがとう！　サキ！
大好きー！」

「私もー！」

持つべきものは、
よき友だね！

・ＥＮＤ・