同居人である最推しに恋してもいいですか?

CAST組橋 星奈組橋 星奈

作者:アプロディテ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.06.05






私、組橋セナ。





サッカーアニメ
「ニコ☆ストライク」の
野口ヨシトって人が好きなの。





ちなみに、彼のポジションは
フォワード。
背番号10番のエース。





つまり、推しってこと。





私は、野口ヨシトのことを
「ヨシトさま」と呼んでいる。





そのため、
私はオタク活動を
頑張っている。





そのため、お小遣いは
すぐにオタク活動代に
まわしてしまう。





そんな私のため、
母はオタクに反対してる。





母への怒りが
高まったある日。





コンコン





「セナ、入るよー」





「はーい。て、やばっ」





「セナ、またオタクしてー。
オタクはみんなに
嫌われるよー」





「これでも私、
人気はある方なの!」





「ちょっとくらいは
オタクじゃないことに
お金使ったらどうよ」





「ちょっとくらいは
使ってるけど」





「じゃあいくら?」





「300円くらいかな・・・」





「いい加減にしなさい!」





母が突然キレた。





「お母さんは
セナのことを思って
お小遣いあげてるからね!
そんでお小遣いもらったら
すぐにオタク活動代にまわして。
お小遣いはそんな好き勝手に
使うものではありません!」





「だって、
私のお金でしょ?」





「言い訳は禁止!
この先、オタク禁止ね!
録画全部消すよ!
あと、グッズ
全部処分するから!」





「そ、そんなぁ!
虐待じゃん!」





「お母さんの言ったことは
絶対に聞くって約束でしょ!」





「ってことは
捨てなきゃダメ!?」





「うだうだ言うんじゃない!
さっさと捨てなさい!」





「はぁーい」





そんなこんなで、
私は、母から
「オタク活動禁止の刑」
を言い渡された。





それも、永年で。





つまり、私は、
これからずっと
オタク活動ができない。





処分中、
捨てきれないものが
1つあった。





それは、ヨシトさまの
限定ブロマイド・・・





期間限定の
ランダムブロマイドのもので、
しかもシークレット・・・





オタク活動の思い出が
詰まった1枚。





母はただの紙と
言うけれど・・・・・・





私にとっては
大切な宝物。





でも、母に言われたからには、
捨てるしかない。





破って・・・捨てよう。





「ヨシトさま、
今まで、ありがとうございました!
今後、あなたは私の記憶から
消えてしまいますけど、
もう、思い残すことはありません!
ヨシトさま、
本当にありがとうございました!
そして、さようなら!」





ビリッ!





すると・・・





もわぁ・・・・・・





「け、煙!?
アクシデントでもあった!?」





煙が消えた。
すると、隣に男子が
座っていた。





「あっ! あなたは!
誰ですか!?」





「え? オレ?
野口ヨシトだけど」





「ええ-っ!?
ヨシトさまー!?」





驚きが止まらない。
その時。





タッタッタッ





妹のユラの足音だ。





「マズい! オレは
キミ以外に見られたら
終わりなんだ!」





コンコン





「お姉ちゃん。
なんかあったの?」





「い、いや。
なんでもないよ」





「今明らかに
叫んでたけどね。
変なお姉ちゃん」





ユラが去っただけホッ。





「さっき慌ててたで、
今からゆっくり話そうか」





ヨシトさまが事情を
説明してくれるらしい。





「さっきキミが破ったブロマイド。
それには、君の思いがたまっていて。
それが魂となって吹き込まれたんだ。
いきなり破られたから3次元の空気に
急に触れちゃって。
だからうまく調節できずに
この姿になっているんだ。
オレの体、早くどうにかなると
いいけどな。
あ、あと、今は同居人だから、
気軽にヨシトって呼べ。
さまづけは禁止な」





「へぇー。
でも、カッコいいね!」





「そうか? あ、確かに。
これがイケメンってやつか?」





「イケメンとは
ちょっと違うけど・・・」





「ははは! そうか」





「じゃ、もう
今日は遅いし、寝よう」





「そうだな。おやすみ」













・*・―――・*・―――・*・





そして、翌日の
学校の部活。





私は美術部に
所属している。





今日のお題は人物画。





私は男の子を
描こうかなと思っていた。





楽しく仕上げたら・・・
なんか、ヨシトに似てる
仕上がりに!?





作品を先生に見せようと
立ち上がったら・・・





なんと、ヨシト!?





「あははは。
だましてごめん」





「実は、オレ、
さっきからずっと
そばにいたんだ」





「え?」





「キミ以外に
姿は見えないように
してもらったからな。
授業中も、
休み時間中もずっと」





「ええ-!?」





すると、ヨシトは
窓の外を眺めた。





「サッカー部か・・・
また、やりたいな」





あ、そっか。
ニコ☆ストライクは
サッカーアニメか。





それに、ヨシトは、
サッカーに対する情熱が
誰よりもアツい・・・





私がアニオタだったときも
同じだ。





「えーとさ、
よ、よかったら、一緒に、
サッカー、しないか・・・?」





「え? 何いきなり」





「だからさ、一緒に
サッカーしたいってこと。
2次元のグラウンドを
3次元のキミも使えるように
改造したからさ。
じゃ、今日、
宿題終わってからな」





「了解」





そして宿題を終え、
ヨシトに話しかけた。





「目つぶってて。
さぁ、いくぞ。
グラウンドへ」





「はい」





そして私たちは、
グラウンドについた。





アニメで見たこと
あるような景色。





ヨシトは、こういう
景色を見ていたのか・・・





「さあ、始めるぞ。
まずはリフティングからだな。
セナ、ちょっとやってみて」





「え・・・」





トットットットッ・・・





意外とスムーズにできた。





「セナ。うまいじゃん!」





私、実はサッカー
経験者なんで(笑)!





「さあ、パス行くぞ。はい」





トッ





「決まった!」





「いいじゃんいいじゃん。
まだまだ行くぞ」





トッ、トッ、トッ・・・





まだやっていた頃の
感覚が残ってたみたい。





でも・・・あれ!?





私・・・パスを
受け取るたびに
恋に落ちていない!?





「推し」だったころとは
またちがった感情が・・・





これ、やばいかも・・・!?





でも、今すぐ伝えるべきか、
待つべきか・・・





どっちだろう。





「あ、時間も遅いし、
シュート練習して帰ろう。
セナ、打ってくれ。
力いっぱい。な」





よし、なら・・・・・・





「ヨシト!
私は、あなたのことが、
ずっと前から好きでした!
このシュートに、
思いをこめて・・・・・・!」





スパァァァン





止められ・・・た?





「君の思い、ちゃんと
受け止めないとな」





「?」





「じゃあ次はオレの番。
セナ、受け止めてくれ。
きちんと、な」





「うん・・・」





すると、まさか、
まさかの!!!!!!!!





「ありがとう!
オレも、君のことが、
大好きだぁぁぁ!
このシュートに、
全身全霊の愛をこめて・・・!!」





え・・・





どういう気持ちで
受け取ればいいの?





でも、さっき、ヨシトは
止めてくれたから・・・





全力で受け止めよう!





「ありがとう!
これで事実上
『両思い』だね!」





はぁっ・・・はあ・・・





なんか疲れた。





思いを伝えるって、
こんなに、
大変なことなんだね・・・





私の意識が
だんだん薄れていく。





はっ。





目が覚めた私は、
現実世界の、
自分の部屋に、
ヨシトと一緒にいた。





「ヨシト・・・
これで、両思いだよね?」





「そうだな・・・
でも、元2次元のオレと
3次元の君が
付き合ってもいいのか?」





「うん・・・
まぁ、いいんじゃない!?」





「だよな!」





オタクライフは失ったけど、
新しい彼氏 兼 同居人 兼
元最推し(一体全体何!?)という
新しい仲間ができた。
でも、私、一体全体、
これから、どこに向かうんだろうね・・・(笑)







*end*

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