推しに愛を注ぎたい！

CAST組橋星奈

作者：なにぷり

2022.11.13

私は、組橋星奈。
ニコラ学園高等部に通う
高校１年生！

私には、大好きな
推しがいます！

それは・・・
ニコラ男子の南龍和くん！

本当にかっこよくて
大好きな存在！

そして、私は
そのニコラ男子のファンです！

通称にこふぁむ。

ニコラ男子というのは
去年の１２月にデビューした
グループ。

メンバーの人数は７人で、
その中でも
龍和くんが１番好き。

今、大人気を誇っている
アイドルなんだけど、
私の学校は、あまり
ニコラ男子には
興味がないみたいで
語り相手がいないんだよね・・・

星奈「龍和くんに
会いたいなぁ・・・」

私は、龍和くんが
大好きすぎて、
同担拒否でリアコ中なんだ。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

次の日。

いつものように
学校に行くと
クラスのみんなが
騒いでいた。

雫「ねぇねぇ、今日、
転校生が来るらしいよ！
それも超絶イケメンって噂！」

星奈「それって、本当？」

私は、転校生がどんな子か
とても気になった。

その時、
教室のドアが開いて
担任の先生が入ってきた。

先生「はい、みんなー
席着いて。
今から転校生を紹介します。
どうぞ、入ってー」

龍和「初めまして。
南龍和です。
お仕事の関係で
引っ越してきたので、
１、２年くらいだと
思いますが、
仲良くしてくれると
嬉しいです。
よろしくお願いします」

え、ええーーーーーーーーー!!!!!
あの龍和くんが
この学校に来た！

同じクラスなだけで
心臓がもたないよ・・・！

先生「えー、南は
組橋の席の隣だ。
組橋、頼んだぞ」

席まで隣とは、
マジでキュン死する。

龍和「組橋さん、よろしくね」

キャー！
この顔面、国宝級の笑顔を
私に向けてくれるだなんて・・・！
本当にキュン死しそう・・・

星奈「は、はい・・・
よろしくね」

大好きな推しと
話すことって
とっても緊張しちゃう・・・！

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

休み時間。

龍和「組橋さん、
星奈ってよんでいい？」

星奈「あ、うん。
いいよ」

推しに下の名前で
呼んでもらえるなんて！

龍和「なんで僕に
敬語を使ってるの？
同じクラスメイトじゃん」

星奈「あ、ごめん。
私、龍和くんの
ファンだから・・・」

しまった！
言ってしまった、、

何という失敗を
犯してしまった・・・

龍和「そうだったの？
応援してくれてありがとう！」

やっぱり
龍和くんのことが
大好きだ。

これは
ファンとしてでもあるし、
“恋”としても。

・＊。・　放課後　・。＊・

和奏「組橋さん、
ちょっといい？」

突然、宮本さんから
声をかけられた。

星奈「はい」

そう私は答えて
宮本さんの後をついていく。

・＊。・　体育館裏　・。＊・

和奏「龍和くんと、
どういう関係なの？」

星奈「ただの
ファンですけど・・・」

と、私が言った時に
別のクラスの田中さんと、
関谷さん、高比良さんが来た。

和奏「あんたたち、遅ーい」

そう文句を言ってから
私に目線を向ける。

和奏「ふーん。
言っておくけど、
龍和くんは、私のものだから。
もう２度と話さないでね？」

和奏「あんたたち！」

と、そう田中さんたちに
命令すると、
私に水をかぶせ、
体育館の倉庫に
閉じ込められた。

どうしよう・・・
携帯教室にあるんだった・・・

閉じ込められてから、
３０分が経過した。

星奈「寒いよ・・・
誰か助けて・・・」

そう私が、声を出した時。

龍和「星奈！　大丈夫か?!」

龍和くんが
助けに来てくれた。

星奈「龍和くん・・・っ
・・・うっ・・・」

私はついに
泣き出してしまった。

龍和「ごめんな。
しっかりと見てやれなくて。
こんな時に申し訳ないんだが、
もしよかったら
俺と付き合ってくれないか？」

私は、推しに告白された。

星奈「私で、よければ・・・」

龍和「これからよろしくな、星奈」

私は、推し
いや、彼氏に
精一杯の愛を注ぎたい。

＊ｅｎｄ＊