好きと言う感情

CAST組橋 星奈組橋 星奈

作者:ちょこれーと

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.02.09






好き―――





2次元にしか
興味が無かった私に。





この気持ちを
気づかせてくれて
ありがとう。







☆――――――――――――――――――――☆





あ、アニメイト行くから
部活休むこと
深尾さんに言わなきゃ~。





私、ニコ学2年2組の
組橋星奈です。





2次元LOVE、コミュ障。





いじめられてはないけど、
人とまともに話せないし、
友達と呼べる人は――





唯一趣味を理解してくれる
1組の宮本和奏だけ。





星奈「ふ・・・さん・・・、
ふかぉさん・・・」





深尾さんは
友達と話していて
気づいてない。





星奈「・・・ふっ、深尾さんっ!」





深尾さん「ぉ!
びっくりしたー(笑)
どしたのー?」





星奈「あっ、あのぉ・・・
今日、部、部活!
休みます・・・」





深尾さん「はいはーい!
白井先生(美術部顧問)に
伝えとくね!
てか、なんで?」





言えない。
アニメイト
行くからなんて、
絶対。





星奈「・・・えっと、
いっ、家の方で
用、用事がありまして」





深尾さん「りょーかーい!
じゃあね!」





星奈「で、では、
失礼しま・・・す」





ふぅ、
終わったー。





さて、家に帰って
財布持って





我らが聖地へ
行きますか!













☆――――――――――――――――――――☆





~アニメイトにて~





ヤバいヤバい
ヤバいヤバい!





めっちゃ
入荷してる!!!





ここの缶バッチと
クリアファイル
5つずつ買って、
予約もしとこうかな。





あ!
あっちも!





    :





約10000円の
買い物を終えて
店を出た。





星奈「うわっ、」





袋の中を見ていたら
段差でこけた。





星奈「いった~・・・」





?「大丈夫?」





星奈「す、すみません・・・、
大丈夫です」





?「あれっ?
組橋さんじゃん」





星奈「へっ?」





?「あ。
ごめんごめん(笑)
俺、戸部光翔。
ニコ学2年の3組だよ」





星奈「そ、そうなんですね・・・
って、何故ここに?」





戸部「組橋さんさ、
アニメ好きなの?」





星奈「・・・はっ、はい、
お恥ずかしながら・・・」





戸部「実はね。俺も
アニメ好きなんだよね。
別に恥ずかしいことじゃないよ」





星奈「は、、はぁ」





戸部「ね、星奈って
呼んでいい??」





星奈「は、はい、
どうっ、ぞ・・・」





戸部「星奈も!
敬語やめて、
光翔でいいよ?」





星奈「ありがとうござ・・・
あ、ありがとう。
光翔、、くん・・・」





光翔「ははっ!(笑)
面白いね(笑)
そうだ、
LINEやってる?」





星奈「う、うん、
まぁ・・・」





光翔「交換しよ!」





    :





光翔「じゃあな!」





星奈「じゃ、じゃあね!」













☆――――――――――――――――――――☆





~家にて~





今日はびっくりした~。





いきなりLINE交換とか、、







*和奏とのLINE会話*





星奈《和奏~》





星奈《あのさ、今日、
戸部光翔くんって言う人と
LINE交換したんだけど》





和奏《えぇー!??
マジー?!
戸部光翔って3組のだよね?
めっちゃモテる人だよ!》





星奈《隣のクラスだよ。
そうなんだ?》





和奏《星奈知らないの!?》





星奈《あんまり・・・》





和奏《ちょっと、その話
詳しく聞かして!》





アニメイトのこと。
助けてくれたこと。





全部話した。





   ・





   ・





和奏《そうなんだ。
いいじゃんいいじゃん!
あ、でもこの話
これ以上バラさない方が
身のためかも。
戸部ってモテるし》





星奈《分かった!
ありがとう和奏。
私の秘密教えたことだし、
和奏の秘密も教えてよね!(笑)》





和奏《えー!ww
ごめんお風呂
入んなきゃーw
おやすみー》





星奈《うわ!!
逃げたー(笑)
おやすみ!!》





そんなLINEの
やりとりをして
スマホの画面を
消そうとしたら
光翔くんからLINEが来た。







*光翔くんとのLINE会話*





光翔《和奏、今日は
さんきゅーな》





星奈《こちらこそ!》





光翔《和奏って
何のアニメが好きなの?》





星奈《えっと、
ほぼ全部みてるよ。
好きなのは
[◯◯]とか、
[△△△]とか!》





光翔《マジ?
俺も◯◯好き!》





それから
たくさん話した。





和奏と話してるときみたいな、
安心感があって
すごく落ち着いた。





光翔《やべ、もう0:00だ。
寝るかw
おやすみ》





星奈《おやすみ!》





会話を終えて
明日のことを考えながら
眠りに落ちた。













☆――――――――――――――――――――☆





あの日から
1週間がたった。





その間は特に問題なく、
いつもと同じ日常を
過ごしていた。





お弁当を食べ終え、
片付けて、
顔を上げると





そこには
深尾さんがいた。





後ろには
深尾さんと仲の良い、
野崎さんと林さんがいた。





深尾さん「ちょっといい?」





星奈「は、はい・・・」





    :
    :











~校舎裏にて~





深尾さん「あのさぁ、
戸部くんと
仲良いって本当?」





星奈「え・・・?
ど、どういうことですか?」





林さん「めあね、
見ちゃったの!
1週間前、
駅前のアニメイト前で
戸部くんと2人でいたよね。
どーゆー関係なのー?」





星奈「単な、、る、
友達で、す・・・」





深尾さん「へぇー?
ぶっちゃけ言っちゃうとさ、
奈菜(野崎さん)ね、
戸部くんのこと好きなのね。
あんたみたいな
2次元しか見れないような
オタクと戸部くんが
話せる資格なんてないよ?」





林さん「そーそー」





野崎さん「いいの。
2人とも・・・
ごめんね」





そういって泣いた
野崎さんを
林さんが励ます。





口元は笑ってる。
こんなの嘘だ。





深尾さん「奈菜・・・」





と、野崎さんを
見ていうと
私の方に振り返り
ずかずかと歩いてきた。





深尾さん「奈菜を
こんな状態にさせてまで
まだいいわけするつもり?
戸部くんはあんたに
気なんてあるはずない。
はやく諦めなよ」





そういって
胸ぐらをつかまれた。





?「星奈!」





そんなとき、
誰かが私を呼んだ。





――和奏だ。





その後ろに
光翔くんもいる。





和奏「大丈夫?
怪我ない?」





光翔「大丈夫か?」





星奈「うん。
大丈夫だよ!
ごめん」





光翔「お前ら
どういうつもりだよ」





深尾さん「え、特に何も。
遊んでただけだし」





光翔「宮本の話を聞くと
そういうわけじゃ
なさそうだけどな」





深尾さん「・・・」





何も言えなくなり、
唇を噛んだ。





野崎さん「ごめんなさい!
私が戸部くんのこと
すっ、好きで、
2人に協力してもらって
星奈をいじめて
戸部くんと
付き合おうと思ったの!」





光翔「ごめん。
その気持ちは
ありがたいし、
言っちゃ悪いけど
考えが幼稚過ぎる。
あと俺、好きな奴いるんだ」





奈菜「そっか・・・
じゃあ・・・」





光翔「おい、なんか
忘れてねーか?」





深尾さん「あっ!
・・・ごめんな・・・」





光翔「星奈に」





深尾さん「星奈。
なんも悪くないのに
問い詰めたりしてごめんね」





林さん「星奈ちゃんごめんね」





野崎さん「星奈に嫉妬してた。
ごめん。
あのっね、
嫌ならいいけど、
これから仲良くしたいな・・・」





深尾さん「わっ、私も!」





林さん「めあも!」





星奈「・・・いいよ!!」





深尾さん「ありがと」





林さん「ありがとう!
よろしくね♪」





野崎さん「ありがとう!」





星奈「うん!
あ、そろそろ授業かも!(笑)」





深尾さん「いっそげー!(笑)」





林さん「おー!」





野崎さん「おー!」





・・・





星奈「和奏、
光翔くん、
本当ありがとう」





和奏「ううん! 全然!
星奈の教室いったら
星奈いなくて
2組の人に聞いたら
深尾さんたちに
連れて行かれたって聞いて。
で、来たらいろいろあって、
体育館の渡り廊下にいた
戸部くんを呼び止めて・・・
ってことなの!
伝わった?(笑)」





星奈「うん。
ありがとう!
光翔くんも!」





光翔「え? 宮本が
呼んでくれて来たから
感謝するなら宮本に・・・」





星奈「ううん。2人が
来てくれたから嬉しいし、
ほんと2人に感謝してる!」





和奏「あははっ!(笑)
どーいたしまして!」





光翔「どういたしまして!(笑)」





和奏「あーー!!!
委員会忘れてたぁ!!
ごめん、2人とも!」





って言い、
走って行った。





星奈「行っちゃったね(笑)
私らも行く??」





光翔「おぉ!」





光翔「――あ、放課後
話したいことあるから、
空き教室来てくれないか?」





星奈「分かった!
あとでね!」













☆――――――――――――――――――――☆





~放課後、空き教室にて~





授業がおわり、
私は言われたとおり
空き教室に来ていた。





なんか、光翔くんのことを
考えてると
もやもやする・・・





慣れない感情を
疑問に思いながらも
待っていた。





ガラガラガラッ(ドアの音)





光翔「ごめん、待った?」





アニメで見たことある
フレーズだな(笑)





星奈「ううん!
大丈夫!」





光翔「俺さ、、
お前に一目惚れしてた」





星奈「え?」





光翔「廊下ですれ違ったとき、
綺麗な子だなって思った。
あと、アニメイトの前で
話したときも
すごく嬉しかった。
好きなんだ。
星奈のことが」





光翔「よかったら俺と
付き合ってください・・・」





星奈「私、女の子って
感じじゃないしさ、
好きって感情も
よく分かんない・・・」





光翔「そっ・・・」





星奈「でも!
優しくてかっこよくて
こんなに話の合う人、
光翔くんが初めて。
だから、好きって感情に
気づけるように
これから頑張ってみても
いいかな・・・?」





光翔「・・・おう!」













☆――――――――――――――――――――☆





あれから
3年が経ちました。





同じ高校に進学し、
彼のおかげで
今は好きという感情に
気がつくことが出来ました。







*end*

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