下校電車

CAST組橋星奈

作者：のり

2019.11.23

中１のフルートの星奈と
中３のサックスパートの悠真。

星奈はフルート初心者で
不器用で毎日、
練習を頑張っている努力屋さん。

悠真は楽器が上手で
元気でちょっと意地悪。
「面白い意地悪」をする人だった。

星奈と悠真は
帰りが途中まで一緒
ということがあって、
毎日一緒に帰っていた。

その中で星奈は
裏で努力しているなどと
悠真のことを
知って行くうちに
惹かれるようになっていった。

２人は電車通学で
帰り道は悠真の方が
学校からちかいのだ。

ある日―――。

部活の帰り、
星奈は冗談半分で
生駒駅までついて来てと
おねがいをしました。

星奈「悠真先輩！
たまには生駒まで
来てくださいよ！笑」

悠真「どうしよっかな？♪」

星奈「おねがいしますっ!!」

星奈は
半分冗談で言った。

悠真「じゃあ、じゃんけんで
星奈ちゃんが勝ったら
ついて行ってあげる！」

星奈「えっ?!
ほんとですか！」

じゃんけんーーーーー
ぽんっ！

星奈「やったぁー!!
悠真先輩、
約束は守ってくださいねっ♪」

悠真「わかってるよ！
しゃーなしやで!!」

２人は電車に乗った。
満員電車だった。

がたんっ!!

星奈「きゃっ！」

途中の電車の振動で
星奈は後ろに
倒れそうになった。

星奈は目をつむった。

しかし、いつまでたっても
倒れない。

目を開けると――――

悠真が星奈の手首を
掴んでいた。

星奈が倒れそうになった瞬間に
悠真は力強く自分の方に
引き寄せていた。

その時だった、
星奈が恋に落ちたのは。

悠真の力強さが
なぜか忘られなかった。

悠真「星奈ちゃん！
大丈夫?!」

星奈「―――はい」

星奈は悠真の男らしい
一面をみて、
その瞬間から

悠真にひかれていった――――――。

＊ｅｎｄ＊