恋と友情のタスキ

CAST組橋 星奈組橋 星奈

作者:Konomi・k

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.12.12

ワーワー





私が駅伝を始めた
きっかけは
3つ上の兄だった。





星奈(カッコイイ)





キツくても諦めない
兄の姿は
誰よりも輝いていた。





→兄のチームは優勝













*。・ 6年後 ・。*





~ ニコラ学園
ニコラ中学校駅伝部 ~





はあはあ





星奈(ラストスパート)ダッ





芽亜里「!」





ダッ





はあはあはあはあダッ→
ゴール





マネージャー「1位 林芽亜里
26分18秒23!
2位 組橋星奈
26分18秒56!」





星奈(負けた)





はあはあ
ちらっ





部員「芽亜里
1位おめでとう」





「林ちょう速かった」





私、組橋星奈と
友達の林芽亜里は
1月に行われる駅伝大会の
エースの座をあらそっています。





義斗「お疲れ様。星奈」





星奈「義斗君ありがとう」





彼、野口義斗君は
中学で仲良くなった。





義斗君は駅伝部の
エースで
今度の大会にも
メンバー入りしている。





義斗「星奈って
あの芽亜里と
互角だなんて
すごいよな」





星奈「そうかな?」





ズキッ





部員「義斗?」





義斗「ごめん!
もう行かないと」





星奈(義斗君と芽亜里って
幼なじみだっけ)





芽亜里は小さい頃から
成績を出している。





星奈(義斗君は
芽亜里がエースと
思っているのかな)













*。・ 部活後 ・。*





星奈(帰ったら
お兄ちゃんの走りを
研究するぞ!)





「??」





「??」





あはははは





星奈(自主練・・・じゃないか)





ちらっ





「!」





ダッ→逃げ去る





芽亜里「義斗、
どうしたの?」





義斗「ん?、
今星奈がいた気がして。
アドバイスもらおうと
思ったんだけど」





芽亜里「!」





「いやだ」





義斗「は?」





芽亜里「私、義斗を
独り占めしたい。
好きだから!」





義斗「えっ・・・」













*。・ 次の日、学校にて ・。*





じっ
[本を真剣に読む星奈]





義斗「星奈ー」





ひらひら





星奈「義斗君、何」





義斗「あんま無理すんなよ。
顔色悪いぞ」





星奈「別に。
無理はしてない」





義斗「そ?
休憩も大切にしろよ」





星奈(顔合わせられない)





あの2人を見た瞬間
逃げてしまったのは
なんでだろう。





あの日を境に
私は調子が悪く
集中出来ていなかった。





でも・・・





監督「集中しろ、
組橋、林!」





芽亜里もだった。













*。・ 星奈の部屋 ・。*





はあ。





コンコン





大晴空「入るぞー」





星奈「お兄ちゃん」





大晴空「星奈、
最近フォーム乱れてるけど、
なんかあった?」





星奈「なんだか
集中出来なくて」





大晴空「星奈、それでいいのか?
駅伝出て俺みたいに
人を感動させる走りを
したいって言ってただろう?
あれは口だけの言葉なのか?」





星奈(そうだ・・・
私、忘れていた)





星奈「お兄ちゃん、
特訓協力してください」





大晴空「もちろん」





それから私は
コンディションを上げていき、
自己ベストを次々と
更新していった。





そして―――――





部長「2区、組橋星奈。
3区、林芽亜里。・・・」





エースの座を獲得した。













*ミーティング後
 近くの自販機にて*





義斗「星奈おめでとう。
よく頑張ったね」





ニコッ





星奈キュン
(義斗君・・・)





「好き」





義斗「えっ」





星奈「えっ?」





はっ
かああ





「返事、
今言わないでよね」





義斗「うん。
駅伝優勝したら
返事してあげる」













*。・ 大会当日 ・。*





星奈(タスキ、
学園カラーの
ピンクだ・・・)





芽亜里「星奈
少しいい?」





芽亜里「ついに今日だね。
お互い頑張ろう」





星奈「うん。
連覇しよう!」





芽亜里「あと私、
義斗に告白したから」





星奈(えっー)
「じゃあ私は・・・」













*。・ 2区 ・。*





星奈(集中、集中しろ)





はあはあ





(ダメだ・・・
呼吸が整っていない。
発汗量が・・・)





「!」





ドタッ





「うっ・・・」





すくっ





(転落に巻き込まれた!
ロスは5秒)





「!」





「タスキが・・・」





泥がついて汚れた!





(私、最悪だ・・・。
もうイヤだ)





義斗「星奈ー!
焦らずペース
考えながらいけよ!」





大晴空「みんなを
驚かせてしまえー!」





星奈(義斗君、
お兄ちゃん・・・)





「うん!」





はあはあ





星奈(みんなの想いが
こもったタスキを
汚してごめん!
だけど・・・)





「芽亜里ー!」





私は





芽亜里「星奈ー!」





エースだから





星奈「芽亜里なら
いけるよ」





みんなを信じて





芽亜里「大丈夫。
3分の差をつけるから」





星奈「頑張れ」





笑顔で
送り出すんだ。





はあはあ
くらっとさっ





部員「よく頑張りました」





私は自分のように
私の走りに感動して
駅伝から未来が
広がっていく人が
いてほしいと思っている。





それも私が走る理由の
1つである。





でもまさか





観客「感動した」





「オレも駅伝始めます」





こんなに早く
達成できるなんて。





大晴空「星奈、
なかなかやるじゃん」







そして――――――





義斗「俺は星奈が好きだ。
付き合ってください」





星奈「はい」





ふわっ





義斗「タスキについていた泥、
キレイに落ちたよ」





星奈「本当だ・・・
良かった」





義斗「てのはウソ!」





星奈「えっ!?」





義斗「ほら、裏。
男女共に
優勝したからって」





そこには
『絆』という形をした
泥がありました。







*end*

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