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がんばる先に・・・

CAST稲垣 来泉稲垣 来泉

作者:みんと

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.11.21

「1・2・3・4・・・・」





私、稲垣くるみは
合唱部部長としてやっています。





只今腹筋、背筋30回がおわり
校内10周走っている最中ですが、
運動オンチな私にはとてもキツくて
いつも同じ部活の今井ハルトに
叱られてます・・・





ハルトは副部長で
私をサポートしてくれるんですが、
いつも「もう走れないのか?」
と言ってきて、





その言葉のせいか
「まだまだ?」と言いながらも、
最終的にはいつも休憩しちゃってます。





「今日も休んだのか? 情けないぞ!」
とハルトに言われ、心の中では
(だよね・・・)
と思っていましたが、





「しょうがないしょ!
部長でも疲れるんです?」
と反抗した。















*。・ 1ヶ月後 ・。*





「これからコンクールの練習をするので、
パートごとに分かれて下さい」





と先生が言った。





「くるみと同じパート!
やったね!」





と、リリカとゆのが言った。





でも私は準備運動で
ヘトヘトだったので、





「疲れたね。
私はリリカとゆのがいてくれて
助かるよ」
と返した。















*。・ 10分後 ・。*





「うわ・・・
なんか視界が・・・
黒・・・くな・・・」





と思った瞬間、
“ふら”っとした。





私はそのまま
崩れるように倒れた。





気がつくと保健室の
ベッドの上だった。





そこへ、ハルトとリリカが来た。





リリカが「だいじょうぶ?
顔が真っ青だったよ。
今、みんな休憩中ー」
と言った。





「うん。少しよくなった」





するとハルトが





「ちょっと話があるくるみに。
リリカ先に戻ってて」
と言った。





リリカは、





「うん。分かった。
早く良くなって
いつものくるみに戻ってね」
といい、出て行った。





きっと心配して
いい言葉をかけてくれるのかな
と思いながらいると、





「バカだな」
とハルトが言った。





「え? 倒れたから?」





と言うと、うなずいた。





「しょうがないじゃん!
酸欠だったしさ」





と言うとハルトが立ち上がり、





「くるみさ、
いつもサボって休んだりしたから、
倒れるんじゃないか!」





「そっ、それは・・・」





私は言葉を返せなかった。





ハルキ「・・・」





みく「休憩終わったので
先輩を呼びに来ました。
あっ、くるみ先輩は休んでいて下さい」





2人とも立ち去った。















*。*。*。*。*。*。*。*。





数時間後、廊下から
声が聞こえた。





もう帰る時間だった。





荷物を取りに行こうと
ドアに近づくと





「・・・で、だから、
つきあって下さい」





と声が聞こえた。





みくちゃんの声だと思い、
小窓からのぞくと
ハルトに告白していた。





思わず顔を背けた。





この後の会話は聞きたくなく、
隅で耳を塞いでいた。















*。*。*。*。*。*。*。*。





次の日、私は本気でやった。





休まずに、誰よりも上手く、
負けないように。





ゆのの彼氏のミサキ
「くるみ、変わったな?」





ゆの「あっ、もしかして
ハルトになんか言われた??
もしかして好きなのねー!」





ミサキ「言ってあげようか?」





ゆの「いいねー!
私たちが手伝おうか?





くるみ「いや、好きじゃないけど、多分。
だけどやる気が出たんだ!
2人とももがんばりな」















*。*。*。*。*。*。*。*。





当日の朝、私とハルトとで
話をしていた。





ハルト「言ったら変わったな」





くるみ「やる気にしてくれたんでしょ」





ハルト「くるみは、そういう人だから」





私は、あの時のことを聞いた。





「ねぇ、倒れた後の言えなかったこと、
あれなんて言おうとしたの?」





ハルトは「金賞取れたら言う」
といい、走って学校へいった。















*。*。*。*。*。*。*。*。





発表の時が来た。





私たち合唱部は、
今までの努力を発揮した。





「結果を発表します。
金賞は、新潮中の合唱部の皆さんです。
部長さんは、ステージへどうぞ」





私は泣きながらステージへ行き、





「みんなで精一杯
思いをこめて歌えて良かったです」
と言った。





コンクール後ミサキには、
「努力したかいがあったな」と、





リリカには「やったね! 金!
泣きそうになった」と、





ゆのには、
「良かったね! うまかったよ。
きれいな声質だった」
と言ってもらった。





その日、ハルトと帰った。





「念願の金!
とれてよかったね!
男声パートもうまかった。
あっ約束! 話してよ」





と笑顔で言うと、





「ああ、あれね。
あの後、みくちゃんに
告白されたんだけど、断った」





断ったんだ・・・





「俺は、くるみに
言えなかったことがあったから。
くるみ。ずっと好きだった」





私はすぐに、





「私も初めは自分の気もちに
気づいていなくて。
好きだと気づいた!」







今、私の手には
金賞と彼の手があります。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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