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約束の指輪 ~薬指の予約~

CAST稲垣 来泉稲垣 来泉

作者:akane#18

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.05.27

?「だから言ったでしょ?
俺は約束やぶることなんてしないから」





?「ごめんね。
あのとき、気もちを伝えてくれてありがとう。
そして今もこんなに好きでいてくれて、
愛してくれて本当にありがとう」













*:・・・o○*°・:、。*:・・・o○*
*:°・:、。*:・・・o○*°・:、。
*:・・・o○





私は稲垣クルミ。
ニコラ中学3年生。





地味で目立たない
平凡な女子中学生です。





?「おはよー!
って、お前また寝ぐせついてるし!
ほんっと女子力ねぇなー笑」





クルミ「はぁ?
あんたに言われる筋合いないからー!
ちゃんと私のこと見てくれる人
いるはずだからー!!」





?「はずって・・・笑」





クルミ「うるさい!!」





いま話してたのは、
八神リョウスケくん。





3年間ずっと同じクラスで、
なぜか席もずっと隣・・・





いっつも女子力ないだのなんだの
うるさいの!





・・・・・・でも、そんなリョウスケが
好きなんだ。





リョウスケは、きっと私のこと
ただの友達としか思ってないから
私の恋は、叶うはずないんだけどね。





?「クルミー!
ちょっと話したいことあるから、
こっちきてくれない?
あ、リョウスケ!
クルミ借りるよ?」





クルミ「うん! わかったー」





リョウスケ「おう!」





いまのは私の親友の
リリカちゃん!





なんでも話せて、
私の変化にすぐ
気づいてくれるの!





多分いま呼び出したのも、
私がいつもと違っていたから
なんだと思う・・・





リリカ「クルミ、また何かあったでしょ!
私には隠すなってあれほど言ったのに?!」





クルミ「ごめんね!
言おうと思ってたんだよ? ほんとだよ?
あの・・・リョウスケのことが好きって気づいてから、
私、意識しちゃって・・・
いままで通り話せてるかすごく不安で・・・・・・」





リリカ「あ~、そういうことね。
でも、私から見れば
普通に話してるように見えるよ!」





クルミ「ほんと?? よかったぁー!」





リリカ「よし!
じゃあ、愛しのリョウスケくんのところへ
戻りますかぁー」





クルミ「そんな言い方しないでよー!!」





いま、ちゃんと話せたよね?





だいじょうぶだよ・・・ね?





ほんとは、私の悩みは
それだけじゃない。





リョウスケと話せないのはほんとだけど、
今はそれよりも
そのまちゃんのことの方が気になる。





そのまちゃんっていうのは、
リョウスケの幼なじみで
すごくかわいいの!





でも、多分自分がかわいいって
わかってるから、
私にすごくいろんなこと
言ってくるの・・・





私が教室に戻ると、私の席に
そのまちゃんが座っていた。





そのま「リョウスケー、今日私のうち来ない??」





リョウスケ「なんでそんなにしょっちゅう
お前の家いかなきゃダメなんだよ!笑」





そのま「だってぇー。
私、リョウスケのこと大好きだからぁー!」





リョウスケ「はいはい。
そのセリフ聞きあきましたー笑」





目があったから、私がきたこと
知ってるはずなのに、
どいてくれない。





たぶん、私がリョウスケと話してるの
嫌なんだろうな。





クルミ「あの、席、座るんで・・・」





そのま「は? あぁ、この席
あんただったっけー?笑
ごめんねー」





リョウスケ「ちょっ! その言い方は
ひどいだろ!
ごめんな、あいつ、
ほんとはいい奴なんだ」





クルミ「うん。気にしてないよ?
だいじょうぶ」





ん? よく見たら、
私の机の中に何かメモが入ってる。





――――――――――――――――――――
リョウスケにこれ以上近づいたら、
あんたの学校生活
無茶苦茶にしてあげるから!
リョウスケと話すなよ!
         そのま
――――――――――――――――――――





そのまちゃん・・・どうしよう。





リョウスケと話しちゃ
ダメなのかな?





リョウスケ「なぁクルミ、
俺、今日部活ないし
明日そのまの誕生日だから、
一緒にプレゼント買ってくれない?
女子が何好きなのかわかんねぇしさ」





これは、断った方がいいのかな?





でも、そのまちゃんの
誕生日プレゼントだしな・・・





いいな、そのまちゃん。
誕生日をリョウスケくんに
祝ってもらえるなんて。





私、今日が誕生日なのにな・・・





クルミ「いいよ!
でも、選んだらすぐに帰るから!」





リョウスケ「さんきゅー!」















*・・・*・・・*・・・*





クルミ「あ、これとか、かわいくない?
そのまちゃんっぽい!」





リョウスケ「たしかに!!
よし、これにする!
ちょっと待っとけよ!」





クルミ「わかってるよ!」





リョウスケ「はい、買ってきた」





クルミ「よし、帰るかー」





リョウスケ「クルミ、ちょっと待って。
手、出して?」





クルミ「はい? 手?」





(手を差し出す)





リョウスケ「誕生日おめでとう」





そう言ってリョウスケは、
私の薬指におもちゃの指輪をはめた。





リョウスケ「俺、ずっとクルミのこと好きだった。
そのまにクルミは辞めとけって言われて、
でも俺、あきらめきれなくて」





クルミ「私も、好き!
でも、そのまちゃんに
『リョウスケには近づくな』
って言われて・・・」





リョウスケ「そんなの気にすんな!
俺がお前のことを守る!
・・・いつか、いつか、お前の薬指に
本物の指輪をはめるから。
お前の薬指、予約するから!」





クルミ「ちゃんと守れるのかな?笑
でも、待ってるよ!
私、ずっと大好きだよ!」













─────────────────

─────────

── 10年後





クルミ「え? これ、指輪? 本物?」





リョウスケ「だから言ったでしょ?
俺は約束やぶることなんてしないから」





クルミ「ごめんね。あのとき、
気もちを伝えてくれてありがとう。
そして今もこんなに好きでいてくれて、
愛してくれて本当にありがとう」







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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