また、会えるその日まで

CAST葉山若奈

作者：Rico

2025.03.08

私は葉山ワカナって
いいます。

中2です。
運動系ムリです。

松瀬ダイジくんっいう人と
いつも一緒に帰っています。

でも、リア充っていうわけじゃ
ありません。

私はダイジくんのこと
好きなんです。

彼が私を幼なじみとしか
みてないみたいで・・・

ずっと一緒に帰ってるのに
想いを伝えていなくて・・・

なんてバカなんだろ、私。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊＊＊＊

学校の下校途中なうです。

今日も２人で
帰っています。

ダイジ「ワカナ・・・？」

ワカナ「なに・・・？」

ダイジ「オレ、映画監督とか
なってみてーぇんだよな」

ワカナ「へーっ、確かに映画、
ミサキくんと作ってるもんね」

ダイジ「夢は、ハリウッド映画監督!!」

私は・・・
どんな仕事をしようかな・・・

ダイジ「なんだなんだ？
暗い顔しちゃってさ～」

ワカナ「私に夢なんてないし・・・
ダイジくんみたいに
カッコいい夢」

ダイジ「ん～じゃあさ～
モデルなんてどう？」

ワカナ「モ、モデル!?
む、無理だよっ（汗」

ダイジ「いいじゃん。
やってみなきゃわかんねぇしさ」

ワカナ「そ、そうだよね・・・！」

私、ホントは
映画の手伝いとか
そんなことしたいな・・・

なんちゃって
無理な話だよね・・・

ダイジ「・・・なんかワカナ
今日無理してる？」

ワカナ「そんなことないよ」

ワカナ「ホントだよ・・・！」

ダイジ「そんなことないこと
ないよね？」

ワカナ「ホントなんだってば!!」

ダイジ「こっちのほうも
考えてくんない？」

ワカナ「ご、ごめんなさい・・・」

ダイジ「ごめん。
やっぱ今日は１人で帰るわ」

ケンカしちゃった・・・

確かにダイジくんのことを考えると
私、今日色々考えすぎたカモ・・・

よしっ、明日謝ろう。

＊。・　翌日　・。＊

今日はダイジくんは
学校に来てなかった。

学校のクラス会とき。
あることを聞かされた。

それは、、、
ダイジくんが重い病気にかかって、
治す治療法がないから
外国にもう行っているということ。

しかも、半年くらい前に
病気にもうなっていたらしい・・・

私にはもう
なにもできることもない。

なぜって、それは
家族の意思で行き先・病院名を
知られたくないそう。

だから、私には祈ることしか・・・

神様、どうか
ダイジくんの命を助けて!!

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

半年後、神様は私に見向きもせず、
ダイジくんは、亡くなってしまった。

想いも何も伝えられないままに
なってしまった。

ごめんねごめんね・・・

ずっと私は遺影の前で
泣き崩れていた。

その日の夜、夢に出てきた
「ダイジ」という男の子は
こう言った。

――――ごめんなワカナ。
こんなふうになって・・・

ずっとずっと
一緒に話したかった・・・

ずっとずっと
一緒に過ごしたかった・・・

俺が居場所を教えなかったのは、
ワカナが悲しむところを
１番俺が見たくなかったからなんだ。

でも、１番悲しんでたのは
ワカナだよな。

本当にごめんな。

あとそれと・・・
ワカナを愛してる。

これからもずっとずっと
お前を見てる。
キモいとかなしだぞ？

あとそれと・・・
もうほかのヤツと幸せになれよ。

俺はもう戻ってこねぇ。
だから俺の分まで生きてくれ。

さみしくなったら、
またこうやって現れる。
だから安心しろよ。

いつもそばにいる。

そろそろ時間みてぇだ。

じゃあな―――――――――

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

ピピピピと時計の音。

ん？　もう朝？

ワカナ「さっきのは、夢!?」

でも、なんか今日は
すがすがしい。

ワカナ「て、いま８時!?」

ワカナ「あと、１５分で遅刻!?
うそ～っ」

ワカナ「ダイジくんサイテー!!」

どこかで聞こえる笑い声。

うん。
見てくれてるんだ。

やっぱりダイジくんのこと
大大大大好き!!

＊ＥＮＤ＊