last flight ――最初で最後の恋――

CAST河村 果歩河村 果歩

作者://er

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.06.04

こんにちは。
河村カホです。





私には言いがたい・・・
秘密があります。





それは・・・・・・・・・―――――――。





アンジ「おはよ! カホっっ」





カ「アンジ! おはよー」





この子は池端アンジ。
私の大親友。





アンジ「あーあ。私、
なんで女子校にしたんだろー?!
恋できないじゃーーーーんっ!」





カホ「えー。
私は女子校でいいかなー」





アンジ「確かにー、
カホはTHE お淑やか。って感じだけど、
こんなに美人なんだからモテるよ!
てかさ、モデルになった方がいい!」





カホ「えー。ムリだよ、
私、そんな美人じゃないし・・・」





アンジ「またまたーっ」





アンジはこうやって、
私を楽しませてくれる。





ちょっと冗談が
過ぎるけどね笑





アンジは私にとって。
大事なお薬みたいなものだ。





アンジ「あ! そーだ!
今日渋谷いこ? ね!」





カホ「うーん。ま、いいよ、」





アンジ「やったぁぁぁ!」





私、正直言うと
人混みが苦手です。





カホ「あ! チャイム鳴るよ?」





アンジ「やば! 急がなきゃ!」





渋谷かー。
久しぶりだなー。





これで、・・・
最後かな・・・





アンジ「着いたーー!
よし! スタバ行こう」





カホ「うん。いいね、」

















―――――― スタバ





アンジ「げっ・・・
なんか並んでるし・・・」





カホ「ほんとだ・・・」





?「あのー・・・」





カホ「はい?」





?「この近くに、
バス停ってありませんか?」





カホ「あ、ここを真っ直ぐ行って
左のところにありますよ」





?「ありがとうございます」





なんか・・・
感じのいい子だな・・・





アンジ「カホ? どーしたの?
顔赤いよ?」





カホ「ううんっ///
なんでもないよ」





アンジ「ふーん。そっか、
あっ、入れるみたいだよ」





カホ「うん」

















―――――― 家





あーもーっ。





あの子の事ばっかり
考えちゃう。





どーしたの? 河村!
しっかりせい!





また・・・
会いたいな・・・





でも・・・
ムリだよね・・・・・・





散歩でもしようかな・・・・・・





ここは、
私の大好きな丘。





星がすっっっごく
綺麗なの。





ああ。私も・・・





?「あれ? 君・・・」





え?
っっっっっ!!!





えっ?!
今日の・・・あの子?!





?「わぁ! 偶然!
今日はありがと。助かったよ」





カホ「あ、いえいえ!
お役に立てて嬉しいです」





?「ここ、
俺のお気に入りの場所。
君も?」





カホ「うん」





?「へー・・・
星。綺麗だね」





カホ「うん。綺麗」





このまま・・・
ずっと、こうしてたい。





時間が止まれば
いいのに・・・





そしたら、私は・・・





?「もう、暗いし、
危ないから送ってくよ、
家どこ?」





カホ「え! そんな!」





?「まぁ、こうして
偶然出会えた事だし、
いいじゃない。この際」





カホ「うん。じゃあ、」





あぁ。私。
もう、取り戻せない。





時間が迫ってるのに・・・





私には・・・
時間がないのに・・・





・・・・・・・・・・・・・・





?「ここ? 家」





カホ「うん」





?「そっか、じゃーねっ!
またいつか!」





そーだよ。





また。いつか・・・
いつか・・・





名前を聞いちゃダメ。
自惚れちゃうから。。。





でも・・・





カホ「あの! 名前は?!」





?「あ! 俺? 俺は、」





ああ・・・
聞いてしまった・・・





?「前川タスク。君は?」





カホ「河村カホです」





タ「カホ・・・またね!」





ああ。
終わっちゃった。





叶わない恋だったけど。
しかたない。





私にはもう・・・
時間がないのだから・・・

















・゜°・:・。・・・・:・’°・:・’・:・。・・。・:・゜°・





ふぁぁ・・・あぁ・・・
朝か・・・





ピンポーン♪





ん? 誰?
アンジかな?





カホ「はーい・・・っっ!」





タ「おはよ、カホ、
今日遊べる?」





カホ「うん! もちろん!」





ああ、私はなんて
最低な奴なんだろう・・・





自分の誘惑に・・・
勝てない・・・





タ「カホ、どこ行きたい?」





カホ「んー・・・
私はどこでも、」





タ「そっかー、俺さ、
人混み苦手なんだよね??
カホは?」





カホ「え!
私も・・・ちょっとね・・・」





タ「そっかー。
あ、丘行かない?」





カホ「あ、いいね、」





タ「じゃあ行こっか」

















―――――― 丘





カホ「んーっ!
空気が美味しいね、
あ! そうだ!
ジュース買ってくる!
ちょっと待ってて!」





タ「あ、いいよ、俺行くし、」





カホ「いいからいいから♪
じゃっ」





ガタ。





タ「なんか落ちた・・・
ん? カホの携帯かな?」





ピロン♪





タ「ん? あ、カホのか」





[池端アンジ:カホー!
明日カホの誕生日だけど・・・
ごめん! 試合だから
誕プレ玄関置いとくね!
本当にごめん!]





タ「へー・・・明日・・・
誕生日なんだ・・・」





カホ「お待たせー。
はい、タスクくんは、
お茶でいいかな?」





タ「うん、ありがと」





そして、私達は
気ままな時間をゆっくりと・・・
ゆっくりと過ごしました。





タスクくんと沢山喋れて・・・
嬉しかった。





でも、もう・・・
これが最後だと思うと・・・





仕方ない・・・よね。





タ「また明日も遊ぼうね、
じゃあ!」





カホ「バイ・・・バイ・・・」





はぁ・・・





あ、何これ? 誕プレ?





あー! アンジからだ。





そっか・・・私・・・
明日誕生日なんだった。





カホ「ただいまぁ・・・
ゴホッ・・・ゴホッゴホッ」





バタン。





母「カホっ?! カホ!?」

















☆....☆....☆....☆





タ「カホ呼んでも平気かな?」





ピンポーン♪





・・・でない?
いないのかな・・・





せっかく誕生日の
買ってきたのに・・・





ん?
あれ? あの人って・・・
確か・・・カホの友達の・・・
池端さん?





あれ?
試合じゃなかったっけ?





タ「あのっ・・・僕。
カホと仲良くさせてもらってる者
なんですけど・・・
今、カホって・・・」





アンジ「え、あー! バス停・・・
てか、それどころじゃないんです!
カホがっ・・・カホがっ・・・
うぅぅ・・・」





タ「え?」





アンジ「昨日。倒れたんです。
今病院で、
意識不明の重体なんですっ・・・」





タ「え・・・嘘でしょ・・・
あんな元気だったじゃん・・・
え・・・」





アンジ「とにかく、急ぎましょう!」





タ「はい、」

















―――――― 病院





ガラガラっ。





アンジ&タ「カホっ?!」





母「っ・・・っ・・・
カホぁ・・・カホぁ・・・」





先生「もう、カホさんの身体は
限界を超えてました。
それでもカホさんは頑張ったんです。
お母さん、カホさんの頑張りを
褒めてあげて下さい・・・」





母「・・・っはい・・・」





タ「え・・・どうゆうこと・・・
カホは・・・病気だったんですか?」





アンジ「先生!
カホは病気だったんですか?!
1ヶ月前ってなんですか?!
先生っ・・・先生っ・・・」





母「そうよ・・・
カホは小さい頃から病気で、
今月を迎えられるか迎えられないかの
状況だったの。
アンジちゃん、
今まで言わなくてごめんね」





アンジ「いえっ・・・私も。
全然気づかなくって・・・」





母「もう、余命が近づいてるから
中学入学と同時に、病院を退院したの。
もう最後だし、カホはもう3年ぐらい
学校に行ってなかったから・・・」





タ「そうなんですか・・・」





母「カホは毎日楽しそうだったわ、
最近じゃ、
男の子の話もするようになって、
やっと普通の生活になってきたと
思ったのにっ・・・」





ケ&アンジ「カホ・・・」





母「今までカホをありがとう」





カホ「お・・・かあ・・・さん?
アンジ・・・
ケイス・・・ケ・・・くん?
どう・・・したの?」





母&アンジ&タ「カホっ?!」





先生「最後になるかもしれません。
皆さん順番に・・・っ・・・
すみませんでした」





母「カホ、お母さんは
カホが元気になるって信じてるから、
カホが、大人になって、恋をして、
結婚して・・・
幸せな普通の生活を送れるって
信じてるから、」





カホ「うん・・・
がんば・・・るよ・・・
今まで・・・ありが・・・と」





アンジ「カホは、私の人生の中で
1番の親友だよっ!
また、遊ぼうね、絶対だから」





カホ「うん・・・
ぜった・・・い・・・
やくそ・・・く」





タ「カホ。
おせっかいかもしれないけどこれ、
誕生日プレゼント、ネックレス」





カホ「え・・・なんで・・・
私の・・・誕生・・・日・・・
知ってる・・・の?」





タ「昨日知った。
カホ・・・
俺っ、カホが好きだよ、
大好き、俺とずっと・・・
一緒にいて下さいっ・・・」





カホ「えっ・・・タスクくん・・・
私のこと・・・
私も・・・好き・・・だよ・・・
ネックレス・・・ありがと・・・
大事にするね・・・
皆・・・大好き・・・ありが・・・と・・・
生まれ変わってまた・・・
会いに行くから・・・」





タ「カホっ?!
カホっ?! カホぉぉ」

















―――――― 1年後





タ「あれからもう・・・1年か・・・
カホ・・・
今なにしてるかな・・・」





?「タスク、おはよ、」





タ「っ?! カ・・・ホ?」







END//
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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