吾輩は犬である

CAST河村果歩

作者：ユッキー

2022.09.27

犬（カホ）：吾輩は犬である。
名前はカホ。
朝起きたら犬になってました！
多分原因は、昨日の出来事。

・＊。・　昨日（夢の中）　・。＊・

？「今からお前を犬にする。
この魔法を解く方法は１つ。
お前の愛する人、
つまり彼氏に
気づいてもらうことだ。
簡単だろ。じゃあ」

『キラキラキラー』

カホ「きゃあー」

彼氏って、、、

今日ケンカしたばっかりなのに
気づいてくれるのー!?

・＊。・　現在　・。＊・

というわけで、
今にいたる。

今も教室の自分の席で
注目されている真っ最中。

首輪には、
ハートのキーホルダーの
かけらがついている。

タスク「おっはよー」

彼のかばんには
もう片方が。

タスクは私の彼氏で、
キーホルダーは
彼からもらったもの。

ある時
割れてしまったので、
片方ずつ
持つことにしたのだ。

これで気づいてくれたり
しないかな～？

タスク「うぉっ！
びっくりした。
なんでカホの席に
犬がいるわけ？
でもなんか、カホに似て
可愛いな」

そう言って
私の頭をなでた。

もー！
早く気づいてよー。

先生「さあ！
授業を始めるぞー、、、
ってなんで
犬がいるんだぁ!?
誰が連れてきた？
飼い主が見つかるまで
学校の小屋に
入れとくからな？」

先生はそう言って
私を小屋まで連れて行った。

先生ー！
飼い主なんていませーん！
出してくださーい！

どうしよう。
鍵までかけられてしまった。

・＊。・　放課後　・。＊・

ガチャリ

あれ？
鍵が開いた？

タスク「よー。
暗いところで暇だっただろ。
俺の家まで来いよ。
あっ、でも勝手につれて
帰ったことはひみつな？
先生には何もいってないから」

え、えっ、えっー！
どういう展開!?

私、今から
タスクの家に行くの!?

・＊。・　帰り道　・。＊・

タスク「お前、やっぱり
カホに似てるよな。
今日さー、学校に
カホが来てなくて
さみしかったんだよね。
ちゃんとケンカのこと
あやまりたかったのに、、、」

タスク、そんな風に
思ってくれてたんだ。

私も早く人間に戻って
あやまりたい。

タスク「あれ？
なんか首輪についてる？
これってカホのじゃ、、、」

あっ、気づいた！

タスク「お前やっぱりカホなの？
カホの家、犬飼ってないはずだし、
カホとそっくりだもん。
俺のもう片方のハート。
しっかりはまるかな？」

そう言ってタスクは
私のハートに
タスクのものをはめた。

『キラキラキラー』

カホ「やっと人間に戻れた！」

タスク「カホ！　よかった。
ケンカのことはごめん。
学校来ねぇから心配した。
もうお前を一生
手放したくない。
世界で１番大切な存在だから」

カホ「私もごめん。
それと、これからもよろしく。
私にとってもタスクは
世界一大切な存在だから」

これからも
ずーっといっしょだよ！

＊ｅｎｄ＊