恋に繋がる13階段

CAST河村 果歩河村 果歩

作者:ユイユイ。

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.09.15






私は、カホ。
中学1年生♪





学校生活は、
毎日楽しい!





だけど・・・





コウショウ「ほら、河村!
肝だめしいかなくちゃ
いけないんだから。
早くしろよ」





カホ「は、はい!
ごめんなさい、
先輩!」





・・・今日だけは、
来て欲しくなかったぁ!





今日は、ニコラ学園
中等部・高等部合同の
キャンプ。





しかも、
肝だめしアリ。





その上、相手は・・・
高等部1年の
コウショウ先輩!





コウショウ先輩は、
モテモテ。





中等部の女子からも
すごい人気がある。





だから、私とペアとか
もうしわけなくなるよ・・・





私は、全然好きじゃないのに!





今も、いろんな女子から
にらまれてるし!





コウショウ「次、俺達の番だぞ!
早く来ないと置いてくからな」





カホ「え!? ちょっ、
は、早く行くので、
置いてかないでください!」





私達は、肝だめしの場所・
夜のニコラ学園に入った。





コウショウ「へー、
夜のニコ学って
こんななんだ」





コウショウ先輩は、
面白そうに笑っている。





へー、怖いの
大丈夫なんだ。





・・・まあ、
そんな性格だしね、
普段から。





コウショウ「おい、河村!
最初に行く場所は?」





カホ「は、はい!
えーと、
理科室です!」





こんな調子で、
私達は進んで行った・・・





コウショウ「あとは、
北校舎の2階の
右の階段だけか?」





カホ「はい、
そこで終わりです」





私達は、
順調に進んで行き、
ついに最後の
階段だけになった。





そして私は、
コウショウ先輩のことが
少し気になるようになった。





カホ(・・・なんか、
コウショウ先輩かっこ良いな。
話したら面白かったし・・・
私、もっと
コウショウ先輩のこと・・・)





北校舎2階の
右の階段の噂を、
私は忘れていた。





カホ「ここって・・・あの
『13階段の呪い』の・・・」





コウショウ「しかも、
今日13日・・・」





カホ「で、でも、
みんな帰って来れたんだし!
大丈夫ですよ、先輩!」





コウショウ「そうだよな!
じゃあ早く行こうぜ」





私達は、階段を
数を数えながら、
上って行った。





カホ&コウショウ「1、2、3・・・
9、10」





あとわずかで
踊り場につく、
その時。





階段の階数が
あと3段。





・・・え?!
3段?





コウショウ「なんで13段・・・?」





カホ「やっぱり
『13階段の呪い』
ですよ・・・」





コウショウ「でも、
みんな帰って来た。
1回上ってみようぜ」





コウショウ先輩が、
明るく言った。





カホ(先輩がいるなら
大丈夫!)





私達は、意を決して
上って行った。





カホ&コウショウ「・・・11、12、
・・・っ13!」





13段目の
私がいる場所に、
黒い穴があった。





カホ「え? やだ!!」





私は、その場所を
どこうとする。





でも・・・
足が動かない。





コウショウ「河村!?
早く動け!!」





カホ「動けないんです!!
コウショウ先輩、
助けて!」





私は、泣きながら叫ぶ。





コウショウ先輩は、
助けようとしてくれるけど、
私は、黒い穴にどんどん
のみ込まれていく。





もうダメだ!、
と思った時。





私は思い出した。





呪いの解き方を・・・!





カホ「コウショウ先輩!
『ルケトハイロノ』と言えば、
呪いは、解けます!」





コウショウ「・・・そうだ、
それだ!
呪いを解く呪文!
確か、一緒にいる人がいたら
2人で言うんだよな。
じゃあ、いくぞ、せーの!」





私達は、
息をそろえて言う。





カホ&コウショウ「ルケトハイロノ!」





その場にパアッと
光が溢れた。





私は、反射的に
目をつぶってしまう。





次に目を開けた時には、
もう黒い穴はなくなっていた。





コウショウ「良かったー!
もう心臓止まるかと思った・・・
ごめんな、河村。
すぐ助けられなくて」





その言葉は、
私の心の奥底にまで届き、
はじけた。





今だ、今しかない。
この言葉を先輩に
伝えられるのは・・・!





その瞬間、心の声が
言葉になって溢れた。





カホ「・・・先輩!!
助けてくれて
ありがとうございました!
あと1つ、
伝えたいことがあるんです。
・・・私、先輩が好きです!」





私の突然の告白に
先輩は、目を見開いて
呆然としている。





・・・やっぱり、
こんな私じゃ
ダメなんだな、





と思ったその時、





コウショウ「・・・俺も河村が好きだ」





カホ「・・・え?」





突然の言葉に、
私も呆然としてしまう。





コウショウ「初めて見た時に
一目惚れした。
でも、中等部と高等部なんて
全然会えないし、
そしたら今回のキャンプで
河村とペアになって、
すごい嬉しかった。
でも、なんか好きだって
バレたくなくて、
イヤな態度とった。
でも、あんなことあって、
河村に告白されて、
俺も言わなきゃって思った。
・・・最後は、俺が言う。
カホが好きです!
付き合ってください!!」





私の目から、涙が勝手に
零れ落ちる。





夢みたいだけど、
夢じゃない。





私は、泣き笑いの顔で
返事をした。





カホ「・・・はい!」





13階段の先は、
地獄じゃなかった。





13階段の先は、
恋に繋がっていたんだ!







*end*

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