マモリビト

CAST河村 果歩河村 果歩

作者:くれよん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.16

私、河村カホ!
中学3年生。





自分で言うのもなんだけど
一応吹奏楽部のエースで
オーボエを担当しています!





ちなみにもう1人
エースがいて
それは、同い年の
犬飼タイヨウくん!





彼はバリトンサックス
担当だよ!





顧問の先生から
「2人はこの吹部の伝統を守る。
そして作っていく存在になると思う」
と言われてからは、部員からは
「マモリビト」と呼ばれています笑





そんな私だけど
今部活のことで
悩みまくっている。





今はコンクールにむけて
練習している。





エースだから
ソロがあるのはもちろん、





オーボエパートは私しかいなくて
絶対に失敗できない状況という
演奏面の他に、





セクションや全体の演奏を
まとめなきゃいけない
というのもある。





そして、受験勉強もある。





このことをタイヨウにも
先生にも相談できていない。





タイヨウはエースだけど
一応ライバル的な存在だから
弱みを見せたくないし、
先生からの期待も
裏切りたくないからだ。













・*。・ とある日 ・。*・





アリサ「カホ、おはよー!
って、顔色悪いよ!?」





カホ「あ、アリサおはよう、、」





アリサ「どーしたの?
寝不足?」





カホ「多分そう、、」





昨日は夜遅くまで
コンクールで演奏する音源を聞き、
工夫したいところを
ノートにまとめていた。





布団に入ったのは
夜中の3時とかだったっけかな、、





なのに、今日はホール練だ。





絶対に迷惑をかける
訳には行かない。





カホ「今日はここを
重点的にやります!」





部員「はい!」





先生が来る前の
生徒指揮での合奏だ。





カホ「3、4!」





♪♪~





指揮を振ってる途中
日頃の疲れや寝不足での頭痛で
意識がもうろうとしていた。





バタン、、、!





急に目の前が真っ暗になり、
私は倒れてしまった。





アリサ「ユラ!」





タイヨウ「大丈夫か!!」





カホ「ううっ、、」





目が覚めると、ホールの中の
救護室にいた。





タイヨウ「カホ! 大丈夫か?」





カホ「あれ、わたし、、?」





タイヨウ「指揮振ってる時に
倒れたんだ」





カホ「あー、そうだった、」





タイヨウ「、、、カホさ、
なんか悩んでるだろ?」





カホ「いや、特に悩んでないよ。
今日は寝不足で倒れただけ」





タイヨウ「カホ、、
オレはいつでも相談聞く。
てか、話してくれ。
俺ら、吹部のマモリビトだろ?
カホがいなくなったら
俺無理だよ。
今の吹部はカホの力が
めちゃくちゃでかい」





カホ「タイヨウ、、」





私はタイヨウに
全てをぶちまけた。





タイヨウ「そうかそうか
辛かったな」





カホ「うん、、泣」





タイヨウに相談して
一気に気が楽になり、
涙がこぼれた。





そんな私をタイヨウは
抱きしめてくれた。





すごく暖かい、、





これはマモリビトの力か、、





タイヨウ「これは、マモリビトだけの秘密ね」





カホ「あはは、だね笑」





その後、私たちは
吹奏楽コンクールで
金賞を受賞することが出来た。





カホたちが卒業して数年、数十年後、
カホとタイヨウが吹部の
マモリビトだったというのは
伝説として語り継がれてるようです。







*end*

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