大好きだよ。これからも。

CAST組橋 星奈組橋 星奈

作者:みいちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.28

レン「僕、
長く生きられなくなった」





セナ「う、嘘・・・
そ、そんな」







☆*:・ 。・ o(≧▽≦)o ・ 。・:*☆





私、セナ。





今、付き合ってた男の子、レンが、
幼い時の肺炎の悪化で
余命宣告されたことを知った。





あと3年。
───って言ってた。





3年なんてあっという間。





絶対、・・・
私に逢わない方が
レンが安らかに
天国に行けると思って、
レンの病院には行かなかった。













☆*:・ 。・ o(LINE)o ・ 。・:*☆





レン『セナおはよ』





セナ『おはよ、レン。
調子はどう?』





レン『うん、まぁまぁ。』





良かった。





調子がいいなら、
いいよね。





セナ『良かった良かった』





レン『セナに会いたい』





え・・・





私に・・・?





セナ『本当に?』





レン『ホントに決まってるじゃん』





セナ『じゃぁ明日行くね』





レンが会いたいって。





私に。





レンはどんな感じなんだろう。





酸素マスクとか
つけてるのかなぁ。





できれば・・・
普通のレンと
おしゃべりしたいけど・・・





よし、準備しよう。





あ、そうだ!





千羽鶴折ってあげよう。





鶴ってどうやって
折るんだっけ・・・













☆*:・。・ o 次の日、病院にて o ・。・:*☆





ガラガラ





レン「セナ!」





セナ「レン!」





レン「良かったぁ、
来てくれて」





セナ「ふふ、これ」





レン「?」





「うわぁ! 千羽鶴だ!」





ケホッ





「すごい!
全部折ったの?
セナが?」





すごくレンが喜んでくれて、
嬉しかった。





でもレンは
酸素マスクをしていて、
興奮気味になった時に咳をした。





・・・多分、
結構な重症なんだろう。





苦しいんだろうな。





顔も前より痩せてる。





もっとレンの心を
救ってあげれるようなことを
したいけど
こんなことしかできない。





ごめんね、レン。





セナ「うん。
これくらいしか
できなかったの」





レン「ありがとう。
セナはいつも通り元気?」





セナ「まぁね。
でも学校に
レンがいないから寂しい」





レン「へへ。
そんなことないでしょ~」





セナ「いやいや! 寂しい」





こんなにラフに喋れるのは
久しぶりだ。





ずいぶん前から
学校休んでたから。





ミナミ(レンの医者)「レンくん!
診察の時間よ~」





レン「あ、はーい」





ミナミ「そちらは・・・彼女?」





セナ「あっ・・・//////」





レン「はい。
セナっていうんです」





セナ「あっ、えっと、
組橋セナです・・・
よろしくお願いします・・・」





ミナミ「良かったね! レンくん、
彼女にお見舞いに来てもらって」





レン「へへ//」





照れるよ~!/////





やっぱり他の人に
彼女って言われると
恥ずかしいなぁ・・・/////





レン「ちょっと待っててね。ゴホッ」





セナ「/// うん」









☆*:・。・ o 10分後 o ・。・:*☆





レン「あ、セナ、
待たせてごめん」





セナ「ううん。大丈夫」





「どうだった?」





レン「・・・えっと・・・」





顔を見る限り、
大丈夫そうではなかった。





悪化したのだろうか・・・





レン「がん細胞があるから・・・
あの・・・ちょっと・・・
寿命が短いって・・・」





「あと・・・」





聞きたくなかった。





「1週間くらい・・・って・・・」





嘘。





1週間って・・・





嘘・・・





かける言葉が見つからない。





もう、レンに会えるのは
それだけの時間・・・





短い。





寂しいよ、レン・・・





レン「あの・・・いい?
言っても」





セナ「な、なぁに?」





レン「僕、セナとね、
ずっとずぅっと
一緒にいたかったんだ、
死ぬまで」





死ぬまで・・・





私は現在が楽しくて、
未来なんて考えてなかった。





レン「今まで・・・
ありがとうって
気持ちもあるんだけどね・・・
セナには・・・セナには・・・」





ポツ





レンのベッドに
涙が落ちた。





ポツ





私の手にも落ちた。







私もレンも、泣いていた。





レンは、しゃくりあげるたびに
咳をして、
私は泣きじゃくった。





落ち着いたあと、
レンがこう言ってくれたの。





レン「セナには・・・
こんな思いして
ほしくないってこと・・・
おばあちゃんになるまで
生きていてほしいってこと・・・
ずっと・・・」





私は流れ落ちた涙を
拭うしかできなかった。





ありがとうって
言えなかった。





レン「もう一度言うね。
セナ、・・・大好き」





私は大号泣した。





もらい泣きか、
レンも大泣きした。





もう、ぐっちゃぐちゃ。





でも、こんなに
一緒にいられるのは・・・





あと





・・・1週間・・・













☆*:・。・ o 1週間後 o ・。・:*☆





プルルル





嫌な予感。





セナ「はい、セナです」





レン母「セナちゃん!
早くニコラ病院きて!」





セナ「え?
あ、はい、
今すぐ行きます!」





うそ、もう会えないの?





やだ、そんなの、いや・・・













☆*:・。・ o 病室 o ・。・:*☆





ガラガラ





レン母「あ、セナちゃん・・・」





レンは前会った時よりも
痩せこけて、
酸素マスクの他にも
色々なチューブが
張り巡らされていて、
レンは寝てた。





レン母(こしょこしょごえで)
「今夜が山らしいの」





セナ「こ、・・・今夜!?」





レン母「お願いなんだけど、
・・・一緒に過ごしてもらえる?」





セナ「わ、私でいいんですか?」





レン母「ええ。
レンも、
・・・嬉しいと思います」





「レン!
セナちゃん来たわよ」





ドクンドクン





心臓がバクバクする。





レン母「なんでもいいから・・・
話してやって」





セナ「・・・レン?
わかる・・・?」





レンはこくりと、
ゆっくり頷いた。





何話せばいいんだろ、
こういう時・・・





グイッ





レンは、私の手首を
わずかな力で引っ張った。





セナ「どしたの?」





レン「・・・て」





セナ「・・・手・・・?」





私は手を出した。





レンも手を出して、
私と繋いだ。





恋人繋ぎ。





そういえば、
したことなかった。





レンの手は冷たい。





私の手まで
冷たくなりそうな感じ。





レン・・・





セナ「そういえば恋人繋ぎ、
してなかったね」





レン「・・・ね・・・え・・・」





苦し紛れに
出してる声だってわかる。





ホントに苦しそう。





病室はレンの
酸素マスクの呼吸音で
いっぱいだ。





セナ「・・・なぁに?」





レン「し・・・し・・・
に・・・たくない」





・・・





レン・・・





私だってレンに
死んでほしくない。





ホントなら、
今デートにだって
行けたんだ。





こんな狭い冷たい病室で
嫌な思いをすることもなかった。





2人が引き離されることも
なかった。





セナ「レン・・・
私だって、
死んでほしくない。
ずっとずぅっと、
一緒にいたかった」





レンはチューブだらけの顔で
泣いた。





私も泣いた。





セナ「でも、神様が決めたこと。
しょうがない。
悲しいけど、
すっごく悲しいけど、
私レンの分まで
頑張って生きるから」





「任せといて」





レンが笑った。













☆*:・。・ o 1時間後 o ・。・:*☆





ピーピーピー





何? この音・・・





ミナミ「レンくん!」





セナ「あ、先生・・・」





先生の声質と顔色で
全てを察した。





・・・察してしまった。





やめて。





もうホントに嫌。





ミナミ「ちょっと待っててね!」





セナ「一緒に・・・行きます」





ミナミ「あ、いいよ・・・
ついてきて」





レンは、
苦しそうだった。





やだやだ、神様、お願い。





まだ・・・





・・・レンを連れて行かないで・・・













☆*:・。・ o 手当室 o ・。・:*☆





ピー





ミナミ「18時45分・・・
レンくんの死去を
確認しました・・・」





セナ「・・・」





レン母「レン・・・レン・・・
レン・・・!」





レンって叫びたかった。





レン。





行かないで。





ああ・・・・・・
。゚(゚´Д`゚)゚。





ギャン泣きした後、
決意した。





空に向かって、叫んだ。





セナ「レン!
私、頑張って生きてくから!
応援してて!
来世で待ってて!」





『うん、わかってるよ、セナ』





レン・・・!?





そ、空耳かぁ。





でもレン、
頑張るから。私。





・・・大好きだよ。
これからも。





バイバイ・・・レン・・・







*END*

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