大好きだよ。これからも。
作者:みいちゃん
レン「僕、
長く生きられなくなった」
セナ「う、嘘・・・
そ、そんな」
☆*:・ 。・ o(≧▽≦)o ・ 。・:*☆
私、セナ。
今、付き合ってた男の子、レンが、
幼い時の肺炎の悪化で
余命宣告されたことを知った。
あと3年。
───って言ってた。
3年なんてあっという間。
絶対、・・・
私に逢わない方が
レンが安らかに
天国に行けると思って、
レンの病院には行かなかった。
☆*:・ 。・ o(LINE)o ・ 。・:*☆
レン『セナおはよ』
セナ『おはよ、レン。
調子はどう?』
レン『うん、まぁまぁ。』
良かった。
調子がいいなら、
いいよね。
セナ『良かった良かった』
レン『セナに会いたい』
え・・・
私に・・・?
セナ『本当に?』
レン『ホントに決まってるじゃん』
セナ『じゃぁ明日行くね』
レンが会いたいって。
私に。
レンはどんな感じなんだろう。
酸素マスクとか
つけてるのかなぁ。
できれば・・・
普通のレンと
おしゃべりしたいけど・・・
よし、準備しよう。
あ、そうだ!
千羽鶴折ってあげよう。
鶴ってどうやって
折るんだっけ・・・
☆*:・。・ o 次の日、病院にて o ・。・:*☆
ガラガラ
レン「セナ!」
セナ「レン!」
レン「良かったぁ、
来てくれて」
セナ「ふふ、これ」
レン「?」
「うわぁ! 千羽鶴だ!」
ケホッ
「すごい!
全部折ったの?
セナが?」
すごくレンが喜んでくれて、
嬉しかった。
でもレンは
酸素マスクをしていて、
興奮気味になった時に咳をした。
・・・多分、
結構な重症なんだろう。
苦しいんだろうな。
顔も前より痩せてる。
もっとレンの心を
救ってあげれるようなことを
したいけど
こんなことしかできない。
ごめんね、レン。
セナ「うん。
これくらいしか
できなかったの」
レン「ありがとう。
セナはいつも通り元気?」
セナ「まぁね。
でも学校に
レンがいないから寂しい」
レン「へへ。
そんなことないでしょ~」
セナ「いやいや! 寂しい」
こんなにラフに喋れるのは
久しぶりだ。
ずいぶん前から
学校休んでたから。
ミナミ(レンの医者)「レンくん!
診察の時間よ~」
レン「あ、はーい」
ミナミ「そちらは・・・彼女?」
セナ「あっ・・・//////」
レン「はい。
セナっていうんです」
セナ「あっ、えっと、
組橋セナです・・・
よろしくお願いします・・・」
ミナミ「良かったね! レンくん、
彼女にお見舞いに来てもらって」
レン「へへ//」
照れるよ~!/////
やっぱり他の人に
彼女って言われると
恥ずかしいなぁ・・・/////
レン「ちょっと待っててね。ゴホッ」
セナ「/// うん」
☆*:・。・ o 10分後 o ・。・:*☆
レン「あ、セナ、
待たせてごめん」
セナ「ううん。大丈夫」
「どうだった?」
レン「・・・えっと・・・」
顔を見る限り、
大丈夫そうではなかった。
悪化したのだろうか・・・
レン「がん細胞があるから・・・
あの・・・ちょっと・・・
寿命が短いって・・・」
「あと・・・」
聞きたくなかった。
「1週間くらい・・・って・・・」
嘘。
1週間って・・・
嘘・・・
かける言葉が見つからない。
もう、レンに会えるのは
それだけの時間・・・
短い。
寂しいよ、レン・・・
レン「あの・・・いい?
言っても」
セナ「な、なぁに?」
レン「僕、セナとね、
ずっとずぅっと
一緒にいたかったんだ、
死ぬまで」
死ぬまで・・・
私は現在が楽しくて、
未来なんて考えてなかった。
レン「今まで・・・
ありがとうって
気持ちもあるんだけどね・・・
セナには・・・セナには・・・」
ポツ
レンのベッドに
涙が落ちた。
ポツ
私の手にも落ちた。
私もレンも、泣いていた。
レンは、しゃくりあげるたびに
咳をして、
私は泣きじゃくった。
落ち着いたあと、
レンがこう言ってくれたの。
レン「セナには・・・
こんな思いして
ほしくないってこと・・・
おばあちゃんになるまで
生きていてほしいってこと・・・
ずっと・・・」
私は流れ落ちた涙を
拭うしかできなかった。
ありがとうって
言えなかった。
レン「もう一度言うね。
セナ、・・・大好き」
私は大号泣した。
もらい泣きか、
レンも大泣きした。
もう、ぐっちゃぐちゃ。
でも、こんなに
一緒にいられるのは・・・
あと
・・・1週間・・・
☆*:・。・ o 1週間後 o ・。・:*☆
プルルル
嫌な予感。
セナ「はい、セナです」
レン母「セナちゃん!
早くニコラ病院きて!」
セナ「え?
あ、はい、
今すぐ行きます!」
うそ、もう会えないの?
やだ、そんなの、いや・・・
☆*:・。・ o 病室 o ・。・:*☆
ガラガラ
レン母「あ、セナちゃん・・・」
レンは前会った時よりも
痩せこけて、
酸素マスクの他にも
色々なチューブが
張り巡らされていて、
レンは寝てた。
レン母(こしょこしょごえで)
「今夜が山らしいの」
セナ「こ、・・・今夜!?」
レン母「お願いなんだけど、
・・・一緒に過ごしてもらえる?」
セナ「わ、私でいいんですか?」
レン母「ええ。
レンも、
・・・嬉しいと思います」
「レン!
セナちゃん来たわよ」
ドクンドクン
心臓がバクバクする。
レン母「なんでもいいから・・・
話してやって」
セナ「・・・レン?
わかる・・・?」
レンはこくりと、
ゆっくり頷いた。
何話せばいいんだろ、
こういう時・・・
グイッ
レンは、私の手首を
わずかな力で引っ張った。
セナ「どしたの?」
レン「・・・て」
セナ「・・・手・・・?」
私は手を出した。
レンも手を出して、
私と繋いだ。
恋人繋ぎ。
そういえば、
したことなかった。
レンの手は冷たい。
私の手まで
冷たくなりそうな感じ。
レン・・・
セナ「そういえば恋人繋ぎ、
してなかったね」
レン「・・・ね・・・え・・・」
苦し紛れに
出してる声だってわかる。
ホントに苦しそう。
病室はレンの
酸素マスクの呼吸音で
いっぱいだ。
セナ「・・・なぁに?」
レン「し・・・し・・・
に・・・たくない」
・・・
レン・・・
私だってレンに
死んでほしくない。
ホントなら、
今デートにだって
行けたんだ。
こんな狭い冷たい病室で
嫌な思いをすることもなかった。
2人が引き離されることも
なかった。
セナ「レン・・・
私だって、
死んでほしくない。
ずっとずぅっと、
一緒にいたかった」
レンはチューブだらけの顔で
泣いた。
私も泣いた。
セナ「でも、神様が決めたこと。
しょうがない。
悲しいけど、
すっごく悲しいけど、
私レンの分まで
頑張って生きるから」
「任せといて」
レンが笑った。
☆*:・。・ o 1時間後 o ・。・:*☆
ピーピーピー
何? この音・・・
ミナミ「レンくん!」
セナ「あ、先生・・・」
先生の声質と顔色で
全てを察した。
・・・察してしまった。
やめて。
もうホントに嫌。
ミナミ「ちょっと待っててね!」
セナ「一緒に・・・行きます」
ミナミ「あ、いいよ・・・
ついてきて」
レンは、
苦しそうだった。
やだやだ、神様、お願い。
まだ・・・
・・・レンを連れて行かないで・・・
☆*:・。・ o 手当室 o ・。・:*☆
ピー
ミナミ「18時45分・・・
レンくんの死去を
確認しました・・・」
セナ「・・・」
レン母「レン・・・レン・・・
レン・・・!」
レンって叫びたかった。
レン。
行かないで。
ああ・・・・・・
。゚(゚´Д`゚)゚。
ギャン泣きした後、
決意した。
空に向かって、叫んだ。
セナ「レン!
私、頑張って生きてくから!
応援してて!
来世で待ってて!」
『うん、わかってるよ、セナ』
レン・・・!?
そ、空耳かぁ。
でもレン、
頑張るから。私。
・・・大好きだよ。
これからも。
バイバイ・・・レン・・・
*END*
組橋 星奈

- 2023.02.02推し→彼氏作者:ハニオレ
- 2023.01.28大好きだよ。これからも。作者:みいちゃん
- 2023.01.26ツンデレ男子と恋をした。作者:りあちゃ
- 2022.11.18本当のあたしたちに気づいて?作者:たぴおかみるくてぃー
- 2022.11.14Happy Valentine作者:ゆなっち
- 2022.11.13推しに愛を注ぎたい!作者:なにぷり
- 2022.11.12雪が降るバレンタイン作者:ハニオレ
- 2022.11.04なぜかイケメンに毎日口説かれています。作者:たぴおかみるくてぃー
- 2022.06.05ぶつかる悩み作者:ゆうな
- 2022.04.23この恋は、するべきだったのか作者:あいなん
- 2022.04.21推しと傘と3000万人中の1人作者:ピンクノフセン
- 2022.04.05肝試しからはじまる恋作者:まなみん
- 2022.03.22コイバトル!!作者:ピンクノフセン
- 2022.02.17受験も君も、欲張っちゃダメですか?作者:えりん
- 2022.02.06ブラウンの瞳に恋して作者:にこにこ
- 2021.12.27大切な人へ作者:にこにこ
- 2021.08.23ヲタクの私とさえない君作者:さととん
- 2021.08.11運命の人はすぐそこに。作者:のののん
- 2021.05.09トップ争い作者:とねちゃ
- 2021.01.02星空逃避行作者:lint
- 2020.12.18思い出の香り作者:蘭
- 2020.12.12恋と友情のタスキ作者:Konomi・k
- 2020.10.07過去とさよなら作者:ゆっかーラブ
- 2020.10.03きんちょうしたあの日作者:ユズ
- 2020.10.01肖像画の君と作者:秋浜ユカ
- 2020.09.20副委員長のヒミツ!作者:ぷりん
- 2020.08.16友恋てんびん作者:ゆいゆい
- 2020.06.19アニメの神様の真似するなんて最低!作者:恋する乙女は私です。
- 2020.06.07内緒の恋として、ね?作者:Snow☆まんま
- 2020.06.05同居人である最推しに恋してもいいですか?作者:アプロディテ
- 2020.06.01タイムリミット作者:恋する乙女は私です。
- 2020.05.30天使と悪魔作者:恋する乙女は私です。
- 2020.05.29アニメみたいな世界で私はきみと作者:恋する乙女は私です。
- 2020.03.28同担が嫌いだった。作者:ちょこれーと
- 2020.02.29運命の人は誰?作者:りおりお
- 2020.02.27運命の女神からのトス作者:ゆい
- 2020.02.11私、最推しに恋して、いいですか?作者:ゆい
- 2020.02.09好きと言う感情作者:ちょこれーと
- 2019.12.28いつかは必ず作者:のんちゃん
- 2019.12.21とびきり甘いの、ください!作者:ちわわんこ
- 2019.12.15好き ~絶対叶えて見せる~作者:りんか。
- 2019.11.23下校電車作者:のり
- 2019.11.072度と出来ない恋 ~タピオカの気持ち~作者:なほという名のなほ
- 2019.10.26好きの意味作者:あかね
- 2019.09.13三つ子が目指すは、本気の恋!?作者:のんちゃん
- 2019.09.10いつか、あの頃のように作者:杏
- 2019.09.07お姉ちゃんとその彼氏様作者:のんちゃん