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君のスゴさ。

CAST稲垣 来泉稲垣 来泉

作者:だっふぃー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.08.19

私は、図書館司書を
めざしてるの。





本は昔っから大好き!





でもね、そんな私、
初恋ってものに
目覚めたんだ。





いっつも静かに
伏し目がちで本を読んでて
窓際の席に座ってて、





なんかしゃべったこと
ないんだけど、





やさしい人なんだろうなーって、思う。





彼女、いたりするのかな?





って、考えると
胸がチクっとする。





私は恋愛系は
読んだことなかったから、





この痛みの理由が
わからなかった。















*・*・・・*・・・*・*





次の日に親友の
ヒナノに相談すると、、





ヒナノ「ちょっと、クルミ!
わからないの!?
それは、恋だよ!」





クルミ「恋?
んなわけないでしょ!
しゃべったことないんだよ?」





ヒナノ「いやアンタね、
一目惚れとかいうでしょ、」





クルミ「ヒ・ト・メ・ボ・レ?」





なんですか、それ?





ヒナノ「え、待って、
一目惚れの意味わかんない?
もう! どんだけ恋に
うといんだよ!」





クルミ「え、あ、なんかゴメン」





なんで謝ったんだろ?





ヒナノ「ハイ、これ読んで
勉強しなさい」





クルミ「げぇー漫画ー。
キラーい」





ヒナノ「ダメ!
絶対読んでこい!」





クルミ「は、はいぃ」





なにこれー、
目ぇでかくない?





脚長いし、ありえなっ。





まぁ読んでみるか。















・*。・ 1時間後 ・。*・





クルミ「っ、うぇ、うぇーん」





なにこれ、切ないっ!
ちょー悲しい!





ってか、
ズキンって痛み、





好きってこと?
あの人のことが。





名前、知らないのに?
声も知らないのに?





私なんかに振り向いてくれも
しないのに?





ヤバい、
もっと泣けてくる。





クルミ「うぇーん」





図書館でずっと泣いてた。









────────────
─────────
───



クルミ「んー」





あ、私寝てた?





図書館で寝てたんだ。





意外と心地いいな。





クルミ「私、夢で泣いてたんだ」





実際、泣いてたんだ。





涙が止まらないよ。





なんで恋って
こんなに切ないんだろう。





クルミ「っ。うぇ、うぇ。っ」





ガラガラガラ





ヤバい、誰か入ってくる。





これ見られたら恥ずかしい。





早く拭かなきゃ。





クルミ「あれ、ハンカチない」





あ、私、教室に
置いてきちゃったんだ。





どうしよー。





?「わぁ。泣いてる、」





み、見られた。
下、見よ。





?「だいじょうぶ?
顔ぐしゃぐしゃww」





クルミ「み、見ないでください」





?「だいじょうぶ、
俺、笑わないから」





クルミ「いま笑ってました」





?「笑わないって、
ほら、顔上げて」





クルミ「・・・ん」





?「ふふっ。
顔ぐしゃぐしゃだな。
やっぱり」





あの人が
声かけてくれてる。





うれしい、
でも、むなしい。





?「ほら、ハンカチ使って」





クルミ「ありがとう」





ん? 刺繍が、





クルミ「・・・ダイジ・・・?」





?「ん? ああ、俺の名前」





クルミ「ダイジくん」





ダイジ「君は?」





クルミ「私、稲垣クルミです」





ダイジ「クルミちゃんか。
毎日ここきてるんだね」





クルミ「はい。私、
図書館司書めざしてるんです」





ダイジ「そうなんだ」





クルミ「将来、自分の図書館
開きたいんです」





ダイジ「クルミちゃんが
図書館開いたら、
俺が1番目の客になる」





クルミ「うれしいです。
ダイジくんの夢は?」





ダイジ「俺? 俺はー、
クルミちゃんのアシスタントでも
なろっかなー?」





クルミ「ふふ。ダメですよ、」





ダイジ「どうして?」





クルミ「それは・・・
ダイジくんのファンが
増えちゃうから//」





ダイジ「ファン? 俺の?」





クルミ「ハイ///」





ダイジ「クルミちゃんは?
俺のファン?」





クルミ「ハ・・・
やっぱ内緒です///」





ダイジ「教えてよー」





クルミ「ダメです」





ダイジ「そっか。でも、
クルミちゃんにも
ファンが増えちゃう」





クルミ「え?」





ダイジ「知ってた?
俺、いっつも
クルミちゃんのこと見てたの」





クルミ「え?」





ダイジ「俺な、クルミちゃんのこと見て
一目で惚れたんだ」





クルミ「私?」





ダイジ「クルミちゃんのこと
好きなんだ」





クルミ「・・・・・」





ダイジ「つきあってほしい」





クルミ「私、ダイジのこと
スゴイと思ったんだ」





ダイジ「うん」





クルミ「でね、
スゴイって思ったら、
いつの間にか好きになってた」





ダイジ「じゃあ」





クルミ「つきあって、くれますか?」





ダイジ「当たり前だよ」





クルミ「へへ」





『私、気づいたんだ、君のスゴさに』。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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