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恋雨予報

CAST稲垣 来泉稲垣 来泉

作者:恋桜

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.09

クルミ「また雨かぁ・・・
テンション下がるわぁ」





私、クルミ! 中3です!





一応受験生なの。





中学校生活ラスト1年だし、
精一杯楽しもうと思ってたのに。





体育祭は負けたし、
後輩のミクちゃんには
恋愛事情でなんか恨まれてるし・・・





最近は、悪いことばかり。





それに今は梅雨の季節で、雨続き。





おかげ様でこのありさま(苦笑い)。





でもね・・・















*・*・・・*・・・*・*





テレビ「そろそろ
恋雨の時期ですね?」





「そうですね!
今日は確率としては
低めですね」





クルミ「恋雨って毎年言うけど
いまだに見たことないし。
第一、見たい人がいないからな。(消す)」





恋雨とは、降る雨の中に
ハートが浮かび上がる不思議な雨。





でも、恋をかなえるためには
“結ばれたい人と1つの傘で見る”
という条件付き。





だから、ものすごくレアなの。





でも、毎年これでみんな大騒ぎ!





そして今年も・・・





生徒「恋雨きたね!
見てみたいなぁ」





(ガヤガヤ)





ミク「うち、ハルト先輩と
見てみたいな!」





クルミ(ハ、ハルト!? なんで!?)





ハルトは私の幼なじみ、
クラスメート。
友達ってところ?





うるさくてムカつくけど、
カッコいいのは認めざるを得ない。





なにげに人気あるし。





でも、ずっとこの関係なの。





でも、ミクちゃんは
ハルトのこと好きだし、
最近は無干渉。





(クルミ、ちょこっとハルトみる)





クルミ「このままでいいよね・・・
支障ないし・・・」





結局、放課後まで
いつもと何ら変わらなかった。















*・*・・・*・・・*・*





放課後。





雨が上がり、
晴れ間が見えてきた。





クルミ「ごめん!
提出物終わってないから
先帰ってくれる?
時間かかりそうだから。
ごめんね」





今日の授業は
まったく耳に入らなかった。





おかげで居残り。





いつも一緒に帰る友達には
謝るほかなかった。





クルミ「とっとと終わらせて
晴れてるうちに帰ろ・・・」





(ハルト、クルミの居残りに気づく)





20分がたち、
雨がまた降り出した。





クルミ「うそー!?
帰ろうと思ったのに・・・
って、傘がない?!」





傘立てには、黒い、男物の傘しか
残っていなかった。





ハルト「クルミ・・・お前、傘は?」





とつぜん話しかけられて、
思わずあせった。





クルミ「な、なくなっちゃって。
止むまで待ってようかな笑」





ハルト「何言ってんの?
送るから。ほら・・・!」





結局、家まで送ってくれるという
やさしさに甘えてしまった。





・・・と、そのとき!





クルミ・ハルト「恋雨!」





お互い顔を見てしまった。





だって、息ぴったりだったから!





ハルト「クルミ・・・
俺、やっぱクルミのこと・・・」





クルミ「知ってるよ!
だってずっと近くにいたんだから!
それに私も、ハルトのこと・・・」





クルミ・ハルト「好きだよ!」





恋雨予報は、2人に
奇跡を起こしてくれたの!















*・*・・・*・・・*・*





あれからもいいこと続き!





受験も合格したし、
ハルトと同じ高校に
行くことになったの!





でも恋雨は、あれ以来
見れてないんだ。





だから、いまでも覚えてる。





ありがとう・・・





そして・・・





これからもずっと近くにいてね!
ハルト!







*end・・・*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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