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運命を変えろ

CAST大森 ひかる大森 ひかる

作者:みぃみぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.04

わたしはあの日、
とっても運命的な出会いを
感じたんだ。





それは、いつもと変わらない
帰り道。





わたし、大森ひかるは、
親友の安藤みおと
その双子の兄、安藤イルマと
いつものように帰宅していた。





みお「それでさー、担任がさー」





みおはいつものように
おしゃべりをし、





わたしとイルマは
いつものように
静かにその話を聞く。





いつもと変わらない、
いつもと同じ帰り道。





電車に座っているとき、
ふと同じ車両の隅にいる
男の人を見た。





長身ですらっとしていて
爽やかな彼。





わたしは運命的な
出会いを感じた。





この人に話しかけないと
わたしの人生が
変わるようにさえ感じた。





どくんどくんどくん
胸が鳴る。





私には話しかけるなんて
できないよ。。。





私とみおとイルマは
新潮駅で別れて帰る。





よし。決めた。
もし彼も新潮駅で降りたら、
声をかけよう。





あと5駅・・・
4駅・・・
3駅・・・





まだ降りない・・・
2駅・・・





「次は~新潮駅~新潮駅~」





アナウンスが流れる。





みお「ひかる?
何ぼーっとしてるの?
降りるよ?」





彼は降りるのか。





・・・あ。降りた。





みお「ひかる? どうしたの?
大丈夫?」





ひかる「・・・・・」





みお「今日のひかる
なんか変だね、イルマ。
じゃあね、ひかる!」





イルマ「・・・・・」





みおの声なんて
聞こえていなかった。





彼を目で追うのに
必死だった。





どくんどくん
どくんどくん。





心臓がどきどきする。





こんなにどきどきしているのは、
はじめてだ。





ひかる「あの・・・!」





彼が振り返る。





ひかる「あの・・・
なんてゆうか・・・
好きです・・・!
あの・・・えっと・・・」





?「ぶはっっ。
俺もずっと電車の中で
君のこと見ていたんだ。
・・・よかったらお茶でもどう?」





ひかる「・・・はい・・・!」





?「俺、今井ハルト。よろしく」





ひかる「大森ひかるです。
よろしくお願いします」





そのあと、私たちは意気投合して
付き合うことになった。





こんなにトントン拍子に
進むものなのか。





わたしは、違和感をおぼえた。





わたしが違和感をおぼえたのは
このときだけじゃなかった。





ハルトは毎日校門まで
迎えにきてくれると言ってくれた。





でも、ハルトは初めて迎えに
来てくれたとき、こう言ったんだ。





みお「ひかる、彼氏できたんだあ!
じゃあ、ひかるは別々に帰るよね!
じゃ、また明日ね!」





ハルト「僕たちも一緒に帰っちゃ
だめですか?」





ひかる「え? ハルト?
何言ってるの?」





ハルト「だめですか?」





みお「私たちはいいけど。。。
ね? イルマ」





イルマ「おう」





一緒に帰ってるときも。





みお「今日授業中に
先生に質問しようと思ったら、
先生のことお母さんって呼んじゃってさー。
もう皆の前だから恥ずかしかったよ!笑」





ハルト「ったく、みおは
いつもそうだよなあ!爆笑」





・・・みお?
・・・いつも?





みお「・・・?」





ハルト「あっっ。いや。
ぼく妹がいて、そいつと
みおちゃんがかぶっちゃって」





ひかる「妹いたんだ・・・」





その日、みおたちと別れるとき。





イルマ「ひかる、ちょっと・・・」





ひかる「ん?」





イルマ「あいつおかしくねーか?
初対面の俺たちと一緒に帰ったり、
なんかいきなりみおのこと
呼び捨てしたり。。。
とにかくおかしいって!」





みお「・・・イルマ。言い過ぎ。
でも・・・おかしいってゆうか、
不思議な人だよね」





不思議・・・





イルマ「あんなやつとなんか
別れろよ!」





ひかる「何でイルマに
決められなくちゃならないの?
わたし、ハルトのこと好きだし!」





イルマ「っ心配してんだろ・・・!」





とくん。
胸が鳴った。





おかしい。





ひかる「じゃ、じゃーね!」





わたしは逃げるように
走り去った。





みお「失恋しちゃったね」





イルマ「・・・うるせー」





不思議と言えば
不思議でもある。





ハルトとは
初めて会った気がしない。





顔には全く見覚えがないけれど、
初めて会った気がしない。





それから、ハルトは
男にしては泣き虫だ。





初めてデートした日。





初めてふたりで一緒に
ご飯食べた日。





初めて手をつないだ日。





初めてハグをした日。





初めてキスをした日。





いつもハルトは
泣いていた。





何で泣くの? って聞くと、
嬉しいから。と答える。





ハルトはほんとうに
泣き虫だった。













+.. +.. +.. +.. +





ハルトと3ヶ月ほど
付き合ったある日。





5回目の休日デート。





ハルトはその日
会ったとたん泣き出した。





何で泣くの? と聞くと、
嬉しいから。と答えた。





ハルトとごはんを食べた。





ハルトは泣いていた。





何で泣くの? と聞くと、
嬉しいから。と答えた。





ハルトはわたしに
「連れて行きたいところがある」
と言った。





ひかる「ねえ、ハルト。どこ行くの?」





ハルト「ひかる、今まで
優しくしてくれてありがとう。
たくさん思い出をありがとう。
付き合ってくれてありがとう。
ぼくは一生分の恋をしたよ。
ありがとう」





ひかる「それじゃあまるで
別れるみたいじゃん。笑」





ハルトはわたしの手を握り、
ハグをし、キスをした。





ハルトは泣いていた。





ハルト「ひかるは
過去に戻っちゃだめだよ。
今を生きるんだ。
絶対だよ。約束だよ。
みおにもよろしく言っといてくれ。
幸せになれよ。愛してる」





その瞬間、ハルトは
道路に飛び出した。





ひかる「ハルト・・・?」





頭が真っ白になった。





何が起こったか
わからなくなった。





わたしは訳がわからぬまま
ハルトにかけよった。





ひかる「ハルト・・・
ハルト・・・ハルト・・・」





ハルトは車にひかれて
血だらけで倒れていた。





「救急車だああああああ!」





「大丈夫ですか?」





「誰かお医者さんは
いませんか?」





周りの人が騒ぎ始めた。





わたしは状況が
いまだに飲み込めず、
泣くこともできず、
ただ呆然としていた。





なんで、なんでハルトは
道路に飛びこんだの?





?「大森ひかるさん」





目の前に大人の女性が
立っていた。





?「わたしは時の国から
やってきました。
通称『時の旅人』中瀬りりです」





ひかる「すみません。
わたし、そうゆうの
信じない主義なんで。
それより今大変で・・・」





りり「わたしが今井ハルトの、
いや、安藤イルマの秘密を
教えましょう」





ひかる「・・・え?」





りり「今井ハルトは
未来からきた、安藤イルマです」





ひかる「何を言っているの・・・?」





りり「ほんとうは今日、
10月18日16時29分05秒には
あなたがここで交通事故で
亡くなるはずだったんです。
未来の安藤イルマは、その運命を変えるため、
大森さんを死なせないため、
自分を犠牲にして未来からやってきて、
今、亡くなりました。
これであなたが亡くなるのは
55年後になりました」





ひかる「ハルトを・・・
未来のイルマを助ける方法は
ないんですか?!」





りり「それは不可能です。
たとえ、過去に戻って、今井ハルトを助けて
助かったとしても、現在の今井ハルトを
助けることはできないのです。
過去、現在、未来は、全くの別物ですから」





ひかる「そ、そんな・・・」





りり「しかし、過去の今井ハルトが助かっても
現在の今井ハルトが助からないように、
未来の安藤イルマが亡くなっても、
現在の安藤イルマは生きています。
あなたが今過去に戻っても
同じことが繰り返されるだけ。
そしたら、あなたが今、現在、この空間で
すべきこと、わかりますよね」





今までの全ての違和感の
理由がわかった。





なぜあんなにトントン拍子に
付き合うことへと話は進んで行けたのか。





なぜ初対面のはずのみおたちと
一緒に帰りたがったのか。





なぜみおをいきなり
呼び捨てして、





ほぼ初対面なはずなのに、
「いつも」とゆう言葉を使ったのか。





なぜ見覚えがない顔なのに、
初めて会った気がしなかったのか。





なぜハルトはあんなにも
泣き虫だったのか。





なぜ、デートするだけで、
ごはんを食べるだけで、





手をつなぐだけで、
ハグをするだけで、
キスをするだけで、





あんなに涙を流したのか。





なぜ、今日のデートは
あんなにも涙を流し、





あんなにもすてきな愛の告白を
してくれたのか。





それは、彼が
未来からきたイルマで、





死ぬつもりでこの世界に
きていたから、





死ぬことが
わかっていたから、





双子の妹であるみおとの
最後の時間を大切にし、





わたしとの時間も
大切にしてくれたんだ。





わたしは、ハルトのこと・・・





イルマのことを
何もわかっていなかった。





何で気づいて
あげれなかったんだろう・・・





イルマはいつでも
死ぬ恐怖をわたしに隠し、





わたしのことを助けるために、
自分を犠牲にして・・・・・・・・





ひかる「イルマ・・・」





わたしは今井ハルトの秘密の
全てを知ったとき、





初めて涙が止まらなくなった。





ひかる「イルマ・・・ありがとう・・・
ありがとう・・・
わたしは過去には戻らず、
今の世界で頑張って生きるから・・・
天国で見ててね・・・
必ず幸せになる。約束守るからね。
愛してる・・・」













、゜・:。+゜、゜・:。+゜、゜・:。+゜、゜・:。+゜





わたしは目を覚ました。





病院のベッド・・・?





あれ・・・
いま何してたんだっけ・・・?





全く覚えてない・・・。





みお「ひかる・・・?
ひかるが起きたあああああ!!!!」





え・・・?





みお「ひかる10日間、原因不明で
ずっと眠ってたんだよ!」





わたしは、起き上がろうとした。





ひかる「いたっ」





頭が痛む。





みお「大丈夫?
今、お医者さん呼ぶからね」





何かとっても大事なことを
忘れている気がする。





でも、何かが思い出せない。













☆。・ りりside ・。☆





この世に存在しない
今井ハルトの記憶は、
全ての人間の記憶から消した。





だから、安藤みおの記憶からも
現在の安藤イルマの記憶からも
もちろん、大森ひかるの記憶からも消した。





しかし、大森ひかるの記憶には、
1つだけ残しておいた記憶がある。













、゜・:。+゜、゜・:。+゜、゜・:。+゜、゜・:。+゜





イルマ「ひかるっっ!!!!! 無事か?!」





ひかる「イルマ・・・!」





とくん。胸が鳴った。





ひかる「そうだ。わたし、
イルマのことが好きなんだ」





イルマ「は、はあ?!」





ひかる「あ。やばい。声に出てた」





イルマ「お、俺も。。。
俺もひかるのこと好きなんだけど」





ひかる「え・・・」





みお「よかったあああああああ。
やっと2人くっついたね!
イルマ! 泣くなよ!
イルマは泣き虫だから!」





イルマ「泣かねーし」





ひかる「約束。。。」





イルマ「約束・・・?」





ひかる「ううん。なんでもない」







☆END☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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