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恋のキューピッド部、始動!

CAST大森 ひかる大森 ひかる

作者:Mmm

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.03.25

「恋のキューピッドになりませんか!?
絶賛部員募集中!
気になる方は部長、大森ひかるまで・・・」





「誰が! そんな!
浮ついた部活に!
入ると思ってるの!?」





「わっ、風紀委員長!」





手際良く私、大森ひかるが
貼ったばかりのチラシをはがし、
威勢よく怒鳴ったのは





泣く子も黙る風紀委員長、
相沢さん。





「というか、まだ部活ですら
ないはずでしょう!
部員5人以上いないと
部活として認められません!
まだ同好会!」





「あとふたりで、
達成なんですよ~(泣)」





(絶対、あとふたり集めて、
恋のキューピッド部を作るんだから!!)











・*。・ 休み時間 ・。*・





「ムムッ」





「竹内くん・・・」





私は、こっそりと
廊下の窓から
橘ゆうりを観察していた。





彼女がさっきから
チラチラと視線を送っているのは、
クラスの人気者、竹内りゅうと。





「これは・・・
恋の乙女がいる予感・・・」





「ただ見てるだけじゃねーの?」





連れてきていた幼なじみ、
堀口いぶきが口を挟む。





「いぶき、何言ってんの!?」





(まったく、女子心
わかんないんだから)





「こ、恋のキューピッド?
ひかるちゃんと、堀口くんが?」





「そう! 私たち
『恋のキューピッド部』
っていうのやってて、」





「まだ同好会な」





「うるさい、いぶき。
で、ゆうりちゃんと竹内くん
カップル成立に
ぜひぜひ協力したくて!」





「なんで、私が竹内くん好きって
知ってるの!?」





「見てたらわかる」





「いぶき気づいてなかったでしょ。
あと、お願いがあって、
カップル成立したら、
恋のキューピッド部に入ってくれない?」













・*。・ 数日後 ・。*・





「へ、変じゃないかな」





「まっじでかわいいから
自信もって!」





作戦の名も、
ゆうりちゃん垢抜け作戦!





地味だった三つ編みは
くるくると軽く巻いて
ハーフアップに。





メガネは外し、
私直伝スクールメイクをした。





「竹内、彼女できたら
手作りお菓子とか食べたいらしい」





いぶきからの情報で作った
クッキーを持って、
「がんばれ!」





ゆうりちゃんは、おずおずと
竹内くんの机に近づく。





「あ、あの、竹内くん、
その、明日のサッカーの試合、
がんばってね!」





「渡したッ!」





離れたところで、私といぶきは
ハイタッチして盛り上がる。





「俺、竹内にそれとなく
橘のことどう思ったか聞いてみるな」













・*。・ 放課後 ・。*・





「事件発生!」





あわてて駆け寄ってきたのは、いぶき。





「俺、竹内の友達に
情報収集してたらさ、」











──────────────
─────

・ 昼休み ・





竹内の友達1「竹内?
あいつ、つきあってなかったっけ?」





竹内の友達2「違う、それ前の話だろ。
確か、あれだよ、
元カノが相沢さんで、
今もまだ未練があるとかないとか・・・」







──────────────
─────





「ええええええっっっっ!?」





(まさかの、あの風紀委員長が
竹内くんの元カノ!?)











・*。・ 翌日 サッカーの試合 ・。*・





「竹内くん、
かっこよかったぁ~」





「ほらっ、差し入れ!」





「うん・・・」





相沢さんのことを聞いてから、
ゆうりちゃんが少し
元気がなくなった。





(だいじょうぶかな)











・*。・ 選手控え室 ・。*・





「あの、竹内くん、
良かったら、これ」





おずおずと差し入れを渡す
ゆうりちゃんを
いつものごとく物陰から見守る
私といぶき。





「あなたたち! 何してるの!」





「でっ、出たー!?」





急に怒鳴られたかと思うと、
そこには風紀委員長が立っていた。





相沢さんはゆうりちゃんと
竹内くんを見て、
何かに気がついたらしく、





「あなたたち、もしかして、
浮ついた“恋のキューピッド”ごっこを
してるの?」





驚いた様子で控え室を
のぞきこんだ。





「しーっ今、
いいとこだから!」





あわてて物陰に
風紀委員長を引っ張る。





なんだか少し、風紀委員長は
落ちこんでいるようだった。











・*。・ 控え室の中 ・。*・





「橘さん、ええっと、
ゆうりって呼んでいい?」





「! うん」





「あのさ、
・・・前くれたクッキー、
おいしかった」





「うん」





「もしよかったら、」





そこで私たちは、
お邪魔にならないよう
あわてて退散した。











・*。・ 自宅、LINE ・。*・





ゆうり:
竹内くんと
つきあうことになりました!





(手をつなぐ、ふたりの写真)





ひかる:
おめでとう!!!





ゆうり:
ひかるちゃんと、
いぶきくんのおかげだよ。
約束通り、私、
恋のキューピッド部に入るね!





「よっし!
あとひとり・・・!」





そのとき、ふっと
ショックそうな顔をしていた
風紀委員長を思った。





(もしかして、
風紀委員長・・・)











・*。・ 翌日 ・。*・





「風紀委員長」





「あなたたち。
何か、用?」





「風紀委員長の恋も、
私たちがキューピッドになろうか?」





「・・・いいわよ、
私の恋は、もう、
叶わないから・・・」





そう言ってチラリと
楽しそうに話す竹内くんと
ゆうりちゃんに目をやった。





(やっぱり・・・
風紀委員長も竹内くんが・・・)





いつなく落ちこんだ相沢さんを
元気づけたくて、
わたしはいぶきをぐいっと
相沢さんの方へ押し出した。





「私たち、新しい恋探しも
絶賛受付中なんだ!
ほら、いぶきとかどう?
顔もまあまあいいし」





「ちょっ、ひかる!?
ってかまあまあってなんだ、
まあまあって!」





あわてるいぶきと、
にこにこする私を交互に見て、





「あはははっ」





「「あっ風紀委員長が笑った!」」





「だって、あなたたちが
あまりにも面白いから・・・」





ひとしきり笑って、
相沢さんは涙をぬぐった。





「ありがとう、なんか元気出た。
・・・そういえば、部員、
まだ募集中なの?
私、入ろうかな。
あなたたちといたら
なかなか面白そうだし」





「「えっ!?」」





「ってことは・・・」





「「恋のキューピッド部、始動!」」







─終わり─

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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