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ある日 願いは 叶ったんだ

CAST大森 ひかる大森 ひかる

作者:Feel your breeze

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.08.13

はじめまして!
私の名前は、大森ひかる。





ニコラ学園に通いながら、
某人気雑誌の読モをやってるよ!





今日も元気に、学校に登校!





「ひかる! おはよー!」





今、声をかけてくれたのは
親友の葵かんな。





「かんな、おはよー!」





「ひかる、聞いた!?
今日転校生が来るんだって!」





「えっ!? 何それ!?
初耳なんだけど!」





このタイミングで
転校生が来るなんて、
想像もしてなかったんだけど!





「おはよう!
2人で何を盛りあがってるの?」





そう言って顔を出したのは、
同じく親友の髙野ここり。





「えっ?
ここりも知らないの?
今日、転校生が来るんだって」





みんな知らないなんて、
いったいどんな生徒が
来るんだろう?





「マジ!?
男子かな? 女子かな?」





「えーっ!
どうせならイケメンに
来てほしい!」





話に入ってきたのは、
こちらも親友の
村田結と小林凛々愛。





ほとんどの場合、
この5人で集まることが多い。





いわば私にとって
イツメンである。





「おーい!
席つけよー!」





先生の声がしたので、
いったん解散して席に着くことに。





「今から、転校生を紹介する」





先生がそう言うと、
1人の生徒が入ってきた。





「はじめまして。
八神遼介です。
今日からこのクラスで
お世話になります。
皆さん、よろしく!」





ユウ「ねぇ!
めっちゃイケメンじゃない!」





ここり「確かに!
私めっちゃタイプなんだけど!」





かんな「あのルックスだし、
絶対モテそう・・・」





リリア「前の学校は新潮学院だって!
秀才でイケメンってヤバすぎ!」





みんながワイワイ盛り上がる中、
私はふとした疑問が浮かび上がった。





(なんか・・・
どこかで見覚えがあるような・・・)













・*。・ 放課後 ・。*・





ユウとかんなは部活、
ここりは塾、
リリアは委員会があるということで、
1人で帰ることに。





「なんか、
思い出せないんだよなぁ・・・」





朝からずっと、彼の正体が
気になって仕方がなかった。





そういえば授業中、
彼からの視線があったような・・・





気のせいだとは思うんだけど。













・*。・ 帰宅後 ・。*・





「ただいまー!」





家族へのあいさつもそこそこに、
自分の部屋へと向かう。





「部屋を片付けないとね」





テストもそう遠くないので
勉強もしないといけないんだけど、
そういう時に限って
部屋の片づけばかりして
しかも一向に、はかどらない(笑)





「えーっと、
これはここにしまって、
これはいらないから捨てて・・・」





そうやって整理整頓していると、
ふと1枚の手紙を見つけた。





「これ、なんだろう?」





そう言って手紙を開くと。





──────────────────────
─────
ひかるへ



お元気ですか?
僕は新しい環境にも慣れて、
毎日楽しくやってるよ。

ひかると離れ離れになったのは
ちょっぴり寂しいけど、
次にひかるにいつ会えるかを
楽しみにしながら毎日がんばってるよ。


ところで、ひかるは小さい時の僕たちの約束を覚えてる?
あの時、大きくなったら僕たち結婚しようねって言ってたね。

あの時は軽い冗談のつもりだったけど、
今こうして手紙を書いてると、
ひかると過ごした毎日を思い出すんだ。

毎日ふざけ合って、他愛もない話ばっかりして、
時にはケンカをして、もう一生
口ききたくないなんて絶交宣言したのに、
翌日にはケロッと忘れて
いつも通りに戻ってたり(笑)

今思い返すと懐かしいし、
あれ以上の経験なんてできないよ。
だからもし、ひかるともう一度会えた時なら、
あの時の関係に戻れるのかな?

もしまた会えたなら、僕はずっと君のそばにいたいよ。
それじゃ、お互いにがんばろうね
─────
──────────────────────





「噓でしょ・・・」





その手紙の最後には、
差出人の名前が書いてあった。





『八神遼介』













・*。・ 翌日 ・。*・





私はその手紙を握りしめ、
放課後に彼を呼び出した。





「急にどうしたの?」





「ねぇ、この手紙って・・・」





私は手紙を差し出した。





「やっと気づいてくれたんだ」





「リョウスケ・・・」





「ひかる、じゃあ
僕の話を聞いてくれる?」





リョウスケは
真剣な表情で口を開いた。





「あの時の、大きくなったら
結婚しようって話、
僕はずっと忘れてない。
それぐらい、僕にとってひかるは
かけがえのない存在なんだ。
だから・・・」





そういうと、彼は
一呼吸おいてからこう言った。





「僕とつきあってくれない?」





・・・「こちらこそ!」





思いかけず
その5文字がすっと出た。





私もずっと
リョウスケへの思いが
忘れられなかったからこそ





うそ偽りのない
正直な気もちが伝えられたと思う。













・*。・ その後 ・。*・





私は他のイツメン4人に
このことを報告した。





リリア「すごいじゃん!
ひかる!」





ユウ「おめでとう!」





ここり「いいなー!
彼氏がいるなんて
うらやましいー!」





かんな「ここりにも運命の人、
いるかもよ!?」





こうして、イツメンに囲まれながら
過ごす時間、





そして、あの日の約束を叶えられて
リョウスケという最高の彼氏(ひと)に
再会できたこと。





私にとっては
これ以上にない瞬間だった!





~終わり~

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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