「運命のふたり・・・―また出会えた―」
作者:ふりふりちゃん
「もうリヒトとはつきあえないです。
────さようなら」
───これでもう全てが終わったんだ・・・───
大好きだったリヒトに、別れを告げた。
「待てよ、ひかる!!」
そう引き止めてくれたのに
私は後ろを振り向かず教室を出た。
そこには数名の女子。
「よく出来ました」
肩を“ポン”とし、
みじめだ、と笑う女子たち。
じんわり。
高らかに笑うみんなを背に、
泣きはじめてしまった。
ついこの前まで一緒に過ごしてた
リヒトとの思い出が
走馬灯のように流れてゆく。
笑顔であふれていて、
キラキラ輝いていた日々。
大好きな彼。
全てを失った・・・──
14歳の春。
* ‐‐‐ * ‐‐‐ *
‐‐‐*
「俺、リヒトってんだ
ひかるちゃん。
俺とつきあわね???」
「────ぇ」
これが、リヒトとウチの最初の会話。
ただのバツゲーム──遊びだ。
そう判断し、ウチそんな
軽い女じゃないよといった。
事実だし、本音。
てか、きょーみないし。
────と、リヒトは一瞬動揺し、
苦笑しながら言った。
「ハハッまじかよ~。
俺も、こうみえても軽くないぜ?
しかも、リアルにまじ。お前に惚れた。
クラス違うから、学年集会んときずっと見てた。
お前に見とれて、全く話きいてなくてさぁ~、
大変だった笑」
────話しやすいなぁ、意外に。
そう思った。
とりあえず、ノリでつきあってみた。
毎日ひまだし。
時間持てあましてたし。
────つきあった後に知った、
ある情報があった。
「リヒトは学年ダントツ1のモテ男」
最初は、へー、と思った。
確かに、よく告白されるらしいし、
事実、ウチのクラス─2組─にも、
リヒトを狙ってる女子がいることも知ってた。
そして、それほど驚かなかった理由────
リヒトとつきあい初めてから、
周りの女子の態度が急変した。
きっと、いつもリヒトは
女の子にチヤホヤされていたから、
みんな私に───・・・
嫉妬してるんだ。
そりゃあ、白馬の王子様が
隣の国の女に取られたら
嫉妬するでしょぉね。
うん。ムリもない、か。
まぁ、しばらくしたら、
あきらめるでしょ。
女は単純で、あっさりしている
生き物だから。
────この時、何か行動していれば、
未来も動いていたかもしれなかったね。
・*。・ 数日後 ・。*・
ひかる「あれ??? スマホが・・・ない」
かんな「もっとよく探せって。
ってか、まず学校にスマホ
持って来ちゃダメじゃん???
だから先生がひかるのスマホを
偶然見っけて没収したとか・・・」
ひかる「え゛──・・・
まじありえん・・・・・・泣」
・ 30分経過 ・
♪~♪~♪~♪~♪~♪
かんな「お? これって、
ひかるの着メロじゃん!!!!
ひかる~~~!!!
あったっぽ~い」
ひかる「まじ~~~♪♪」
タタタッ
あれ??? 誰からだろ???
知らない番号じゃん。
♪~♪~♪
ピッ
「もし「別れろバーカ」
ブチッ──
ツーツーツー
ひかる「・・・?」
かんな「よかったね、見つかって。
ってか、なんでこんなとこに???」
ひかる「ねぇ!! ・・・かんな・・・
この番号・・・知らない?」
かんな「どれどれ・・・・・・
うん、知らん。何故???」
ひかる「今・・・電話出たら
『別れろバーカ』って・・・」
かんな「まあ、リヒトは人気者だからねぇ。
気にするな。だーいじょーぶだよ」
・*。・ next day ・。*・
かんな「はいっ、『こーノ(交換ノート)』だよ」
ひかる「はいよー」
リヒト「ひかる~~~!!! おっはよ」
ひかる「リヒトおっはよ。。
───あれ??? なんで制服、
そんなにボロボロなの???
昨日はまあまあきれいだったのに・・・」
リヒト「あ───、なんかさあ、
今日チャリで来たら
思いっきり転んでさあー。
カッコ悪ぃな」
ひかる「・・・そっかあ」
なんか・・・引っ掛かる・・・
もしかして、昨日の電話のヤツ・・・・・・???
まじ???
ざわっ、胸騒ぎがする・・・
ひかる「もしかして──
誰かに押されたとか─・・・
ない・・・・・・???」
リヒト「えっ?」
ひかる「リヒトが転ぶなんて、
そうないでしょ」
リヒト「や、確かに、
誰かにぶつかったよ。
でも偶然だよ」
偶然───な、わけ、ないじゃん。
♪~♪~♪~
ヤバッ、先生に見つかる汗
・・・知らない人からメッセージ・・・
─────────────────
別れて。
あんたら見てるとムカツク。
今日の朝リヒトを転ばさせたのも
もちろんわざと。
さあて、これからまた
何してリヒト君を傷つけようかなぁ。
──────────────────
ドクン・・・・・・
な・・・何、コレ・・・・・・
リヒト「ひかる?」
ビクッッ。はっ・・・
リヒト「ビミョーな顔してるぞ?笑」
ひかる「あは・・・」
ドクンドクンドクンドクン
どうしよ・・・
* ‐‐‐ * ‐‐‐ *
そして・・・とうとう私が
リヒトに別れを告げさせる
きっかけの出来事が─・・・
リヒト「ひかる。
今日、月一の部活休みだから
一緒に帰ろうぜ」
ひかる「・・・うん」
キョロキョロ
だいじょうぶかな・・・
誰かに見られてないかな・・・
まじ、ビビるし・・・
「「あのさ」」
リヒト「・・・俺からでもいい・・・???」
ひかる「うん」
リヒト「なんか最近、暗くないか??
かんなとずっと深刻そうに
しゃべってばっかだし。
・・・別れたいとか、ちょっとでも
あったりする???」
ひかる「ううん。ない。
でも、悩みがあって・・・・・・」
リヒト「俺が聞いてやるぜ???」
ひかる「ありが────」
危ない!!!!!!!!
ドンッッ、ガシャン!!!!!
リヒト「か、花瓶・・・???
上から・・・???」
う、うそ・・・
これも絶対に・・・
誰か分からないケド・・・
嫉妬してる女子だ・・・・・・
そんな・・・もしこれが
ぶつかっていたら・・・・・・・・・・・・
ここまでして別れさせたいの・・・・・・・・・!!??
リヒト「だいじょうぶか??? ひかる!?」
ひかる「──・・・っだいじょうぶ・・・
あ、ありがとう・・・・・・」
きっと・・・このままだと・・・
ダメだ・・・
リヒトは傷つけたくない・・・
───別れろバーカ
嫌だ・・・・・・!
別れるなんて・・・
絶対にムリだよぉ・・・!!!
リヒト「危機一髪だなあ・・・
大会がまだこれから
あるっつーのによぉ──・・・」
はっ・・・そうだ。
これは、ウチだけの
問題じゃないんだ・・・・・・
リヒトにも関係する。
リヒトの部活にも関係する。
ウチの勝手なわがままで
リヒトを傷つけていいの???
ダメに決まってんじゃん・・・
やっぱり、ウチとリヒトは───・・・
リヒト「ひかる、帰ろ?」
ひかる「・・・うん」
───別れるべきなんだ・・・
そしてウチは
リヒトに別れを告げた。
* ‐‐‐ * ‐‐‐ * ‐‐‐ *
‐‐‐*
───そして今に至る。
んまあ、今はもう
ふっきった・・・・・・つもり。
では。
今回の「こーノ」、何書こうか・・・
って、まだかんなが
何書いたかも見てなかった笑
パラ・・・ふむふむ。
おぉ、かんなさんっっ
結構ぶっちゃけてくれてるでは
ありませぬか。
んじゃ、ウチも何か
カミング・アウトしちゃおっかしらあ笑
───そういえば、
まだかんなには、リヒトと別れた理由を
話していなかった・・・
「やっぱりウチとリヒトは不釣り合い」
って、テキトー
に言っちゃったんだよね・・・
よしっ、大森ひかる、
カミング・アウトしちゃいますっ。
・*。・ next day ・。*・
ひかる「はいっ、どーぞ~。
カミング・アウトのお時間となりましたあ。
ちょっと、今すぐ『こーノ』読んでもらえる?」
かんな「了解しやしたっ」
パラ・・・
かんな「・・・・・・ひかるッッ!!!!!」
ガバッ
ひかる「かんなァ???」
かんな「う゛ぅ゛ゴメンね・・・
ウチ、全然気づいてあげらんなかったあ~。
ひかる~~~!!! ゴメンなさいぃッッ
うぅ・・・ゴメンねぇーーっ泣
うわああーん」
ひかる「だいじょうぶ・・・
ありがとう、かんなぁ」
キーンコーンカーンコーン・・・
かんな「こんなときにぃ・・・」
先生「おるああっテンメェラァッ
いつまでもタラタラしてんじゃねぇぞぉ!!??
教室入れぇ!!」
かんな「きゃあ~~笑 グスッ
バイバイ、またあとで!」
タタタッ
パサッ
リヒト「コソコソ
授業まじダリィしー・・・
サボろ」
・・・・・・・・・ん???
なんだこりゃ???
「『ひかる&かんなの
秘密の交換Note♪♪』
誰も見るべからず!!」
おいおい──・・・
こんなの落としたら、まじで
ヤベェんじゃねーか?
しゃーねぇ・・・
一応拾っといてやるか。
・*。・ 屋上 ・。*・
リヒト「あーーーっ
ダリッッ!!!!
さて。悪ぃな、ひかるにかんな。
読ませてもらうぜぃ」
パラ・・・
!!!!??? ・・・・・・・・・・・・
リヒト「・・・まじ???」
・*。・ 休み時間 ・。*・
かんな「ヤバー
『こーノ』がなくなった」
ひかる「げ。まじですか???
どんだけーー!!!↓↓」
かんな「す、すまぬ」
リヒト「おいっ」
ひかる「ビクッッ
はははははははははい!」
リヒト「葵。ひかる借りる」
かんな「行ってら・・・」
・*。・ 再び屋上 ・。*・
リヒト「これ・・・」
スッ
ひかる「あ゛・・・交換ノート、
リヒトが持っててくれたの???
ありがとう」
リヒト「悪ぃ・・・・・・中、読んだ」
ひかる「へ???」
リヒト「この内容、まじ???」
ひかる「───っ!!!!
・・・・・・うん」
ギュゥゥッッ・・・
ひかる「リ、リヒト・・・???」
リヒト「・・・俺、ホントは
別れたくなんか、なかった・・・
だから、ひかるを恨んだりもした。
でも・・・こんなことがあったんだな・・・
命かけても守るから・・・
やり直してくれ・・・!!
ひかる・・・・・・・・・!!」
うそ・・・???
ううん・・・・・・・・・現実だ。
あの頃みたいに、リヒトが
やさしく抱いてくれている。
温かい・・・・・・
リヒト・・・・・・
答えはひとつに
決まっているでしょう?
ひかる「喜んで───」
*Fin*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
大森 ひかる

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