実るはずがない恋と雪だるま

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:YUKI

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.12.27

私、安村真奈。
私は流行ってることなんて
全く分からない
地味な高校1年生。





恋なんて
もちろん分からない。





でも、私には
好きな人がいる。





幼馴染みの内田蓮。





でもこの恋は
実るわけがない。





蓮は私と違ってモテモテで
勉強も運動もなんでもできる
人気者だから。





芽亜里「真奈ちゃん!
一緒に帰ろ!」





この子は
親友の芽亜里。





可愛くて優しい
天使みたいな存在。





地味な私とは正反対。





芽亜里「真奈ちゃん、
今度蓮くんのこと
遊びに誘ってみたら?」





真奈「ムリムリ。
そんなに気軽には
誘えないよ」





芽亜里「幼馴染みなら
デートじゃなくて
遊びってことで
誘ってみたらいいじゃん」





真奈「いや・・・でも・・・」





芽亜里「じゃあとりあえず
LINEで誘ってみれば?」





真奈「う~ん・・・
とりあえずやってみる」













*。・ 放課後 ・。*





蓮にLINE
送ってみようかな。





やってみるとは
言ったけど・・・





いや、
送ってみよう。





真奈《今度遊べる日ある?》





蓮《ごめん。
最近忙しいから
遊べない》





忙しい?
どういうことだろう?





まあどっちにしても
遊べないんだし
なんでもいいか。





真奈《そっか。
じゃあまたね》





蓮って好きな人
いるのかな。





いたとしても
私ではないだろうな。





この恋は実らない。





芽亜里はいつも
応援してくれるけど
絶対に実るはずがない。













*。・ ある日 ・。*





私はある噂を
耳にした。





それは芽亜里と蓮は
付き合っているという噂。





信じられない。





芽亜里は私のことを
応援してくれてると
思ってたのに。





そういえば、最近は
芽亜里と一緒に
帰ってないな。





もしかして蓮と芽亜里で
2人で帰ってるのかな。





蓮が忙しいって言ったのも
2人でデートに行くから?





もう、芽亜里とは
話したくないな・・・













*。・ しばらくして ・。*





私はあれから芽亜里とは
話していない。





私がずっと避け続けてる。





芽亜里「真奈ちゃん、
最近私のこと
避けてるよね?」





真奈「うん。
だって芽亜里は
蓮と付き合ってるんでしょ?
私のことを応援して
くれてたんじゃなかったの?」





芽亜里「え? どういうこと?
私、蓮くんと
付き合ってないし、
真奈ちゃんのこと
本気で応援してたよ?」





真奈「最近、一緒に
帰ってないのは
2人で帰ってるからじゃないの?
本当のこと言ってよ」





芽亜里「だから付き合ってないって。
最近、真奈ちゃんと
帰ってなかったのは
真奈ちゃんが蓮くんと
帰ると思ってたからだよ?
それに蓮くんと私が
付き合ってるっていうのは噂でしょ?
私のこと信じてくれてなかったの?
私、真奈ちゃんのこと
親友だと思ってたのに」





(芽亜里が立ち去る)





真奈「あ・・・」





私は間違ってた。





全部芽亜里が正しい。





どうしたらいいんだろ・・・













*。・ 放課後 ・。*





ああ芽亜里とどうやったら
仲直りできるかな。





(蓮からLINEがくる)





蓮《この前、
遊べないって言ったけど
明日遊べるよ。
午後4時に
駅前の公園に来て》





真奈《4時?》





蓮《うん。
2人で遊んでから
駅でやるイルミネーション
見たいから》





イルミネーション?





蓮と2人で?





何それ?
デートみたいじゃん。





付き合ってないのに。
まあ遊べるならいっか。





真奈《OK。
また明日ね!》





楽しみだな。





まさか一緒に
イルミネーション
見に行くことになるなんて!













*。・ 次の日 ・。*





昨日の夜、
雪が降ったから
外は雪が積もっていた。





楽しみすぎて
服決めるのにも
時間かかって
ちょっと遅れたけど
平気かな。





真奈「蓮!
遅れてごめん!」





蓮「いいよ。
何する?」





真奈「じゃあ、
雪積もってるし
雪だるまつくる?」





そして2人で
雪だるまをつくった。





ヤバイ。
ドキドキがとまらない。





やっぱり蓮と
付き合えたら良いけど
実るわけがない恋だから
仕方ない。





?「諦めないで!
告白しちゃいな!
真奈ちゃんならできるよ!」





え?
今、この雪だるま
喋った?





なんか聞き覚えのある
声の気がするけど
しゃべるわけないよね。





でもやっぱり
蓮と付き合いたい・・・
よし・・・!





真奈「あ、あのさ、蓮。
私ね実は蓮のことが
ずっと好き・・・」





蓮「待って。それ、
俺も言おうと思ってた。
俺も真奈のことが好き。
だから付き合って下さい」





真奈「はい・・・!」





私達はこうして
付き合うことになった。





そしてこの
イルミネーションが
初デート。





良かった、
蓮と付き合えて。













*。・ 帰り道 ・。*





蓮「なんであの時、
急に告白したの?
俺イルミネーションで
告白しようと思ってたんだよね」





真奈「最初は告白したかったけど
諦めてて。
でも多分気のせいだけど
雪だるまから
『告白しちゃいな!』って
聞こえた気がして・・・」





蓮「それ、
多分芽亜里ちゃんだよ。
雪だるまの後ろに隠れて
なんか言ってたから。
すぐに帰っちゃったけど」





真奈「え? 芽亜里が?
この前、ケンカしたのに・・・」





蓮「その話、
芽亜里ちゃんから聞いたよ。
真奈から話しかけてみたら?
気まずいことないと思うし
芽亜里ちゃん、
心配してたから」





真奈「うん。分かった。
ありがと」





蓮、芽亜里。
2人ともありがとう!







*end*

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