~卒業~ 私の思い、届け

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:つばきょん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.02.02






マナ「もうすぐ卒業か~」





メアリ「マナとも
別れちゃうんだ~」





マナ「そういうこと
言わないでよ、
悲しくなるでしょ?!」





メアリ「私だって悲しいけどさ、
受け入れないとだよ」





マナ「そうだけど~」





私はニコ学の3年生。
卒業まで、あと1週間。





悲しいことは、
沢山ある。





この学校に、
もうこれないということ。





メアリと別れちゃう
ということ。





そして、





ナオヤに思いを
伝えられないまま、
卒業するということ。





ナオヤは私と幼馴染で、
幼稚園の頃から
ずっと一緒にいた。





でも、お互い
大きくなっていくにつれて
話さなくなって、
今では普通の友達レベル。





きっとそう
思われているだろう。





でも私は違う。





小さい頃からずっと
ナオヤのことが
好きだった。





けれどナオヤは
私を恋愛対象に見ていない、
と思う。





だからずっと思いを
伝えられずにいる。





ナオヤ「おーはよっ」





マナ「ちょっと、いきなり
大声で話しかけんの
やめてくれる?」





ナオヤ「そんなに怒んなよ~。
そうだ、これやるから」





マナ「・・・なにこれ」





ナオヤ「石ころ。
綺麗だろ。
登校するとき、
見つけたんだ。
こんなに丸い石ころ
見たことねーよ」





マナ「いらないし」





ナオヤ「冷たいこと言うなって。
ありがたくもらっとけ」





マナ「もう~」





ナオヤはいつも
こんな感じ。





でも、こんなところが
好きなのかもしれない。





マナ「そういえば、ナオヤ
どこの高校行くの?」





不安ながらも、
聞いた。





ナオヤ「ニコラ高等男子高校
っていうところ。
一緒のところ行きたくたって、
男子高校だから
これねーぞお前は」





マナ「は?
そんなこと言った
覚えないけど~」





ナオヤ「しかも、
北海道だし」





マナ「北海道?
って、1人暮らし?」





ナオヤ「そうだよ」





マナ「お前の部屋
絶対汚いな~」





ナオヤ「うっるせーな。
綺麗にするし」





マナ「嘘だ~」





そうなんだ。
男子高校、
行っちゃうんだ。





しかも北海道じゃ、
しばらく会えないんだ。





そう思うと、涙が
こみ上げてきそうになった。













*。・ 放課後 ・。*





メアリ「今日一緒に帰ろ??」





マナ「いいよ」





マナ「メアリは、
彼氏いるもんね。
同級生だし、ね」





メアリ「いるよ~」





マナ「高校行ったら
どうするの?」





メアリ「同じ高校
行くことにしたの。
浮気してないか探らないと
いけないからね」





マナ「メアリったら、
心配症だな~」





メアリ「マナは好きな人、
いるの?」





マナ「・・・うん」





メアリ「誰誰?」





マナ「・・・ナオヤ」





メアリ「やっぱり!
なんとなく
そんな感じしてた!」





マナ「もうすぐ卒業じゃん?
このまま思いを
伝えられずにいたら、
絶対後悔すると思う。
けど、あっちは私のこと
恋愛対象として見てない」





メアリ「そんなの気にして
人生の半分無駄にする気?
青春は今しかできない。
しかも、もう
別れちゃうんだよ。
思い、伝えられなければ
後で後悔するのはマナだよ」





マナ「そうなんだけど・・・」





どうしよう。





伝えるか伝えないか、
迷って迷って・・・





結局答えに
たどりつけないまま、
時は過ぎ去っていった。













*。・ 卒業式当日 ・。*





マナ「メアリ~」





メアリ「マナ
そんなに泣くなって!
家も近いんだし、
連絡くれれば
遊びに来ていいから!」





マナ「でも、メアリが
他の親友作っちゃうと
思うと悲しくて・・・」





メアリ「私にはマナみたいな
いい親友がいる。
欲張ったりなんかしないから
安心してって~。
あ、そういえば、マナ、
ちゃんとナオヤに伝えたの?」





マナ「・・・まだ」





メアリ「急がないと、
チャンス逃すよ。
後悔するよ。
私もそんなマナ、
見たくない」





どうしよう。





どうしよう。





すごいすごい
迷って迷って、
私は答えにたどりつけた。





ナオヤ「おーマナ。
卒業お互いおめでとう」





マナ「ナオヤ、
ちょっといい?」





ナオヤ「なに、
こんなところで」





マナ「好き」





ナオヤ「え、え?」





マナ「幼稚園の頃から
ずっと好き。
ナオヤは私のこと
きっと恋愛対象には
見てないと思う。
だから、ずっと言えなかった。
でも、絶対後悔すると思って」





ナオヤ「・・・」





マナ「うん、引くよね、
分かってる、
ただの私の自己満だから」





ナオヤ「ちょっとまって」





マナ「・・・」





ナオヤ「俺は、申し訳ないけど
マナの気持ちには
気づいてなかったし、
今も受け入れられてない。
けど、嬉しい。
マナが俺のことを
そんなに思ってくれてて、
俺、嬉しいよ」





マナ「う、うぅ・・・」





ナオヤ「泣くなって!」





その後ナオヤは
私の頭をポンポンとして、
抱きしめてくれた。





こうして、私の思いは
メアリの後押しもあり、
後悔なく、
伝えることができた。













*。・ 1ヶ月後 ・。*





マナ「ヤッホー」





ナオヤ「何ー?」





「なんでもない」





「それやめてくんない??」





こんな感じで私とナオヤは、
まだ続いているのでありました///







*end*

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