スキとスキ。

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:まなくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.09.19






私、安村マナ。





今、好きな人がいる。





彼の名前は紀田ナオヤ。





そして彼のことが
好きな人が
もう1人いる。





彼女の名前は
池クルミ。





クルミは私の親友。













○*・○*・○*・○*・○*・○*・○*・





クルミ「おはよっー、マナ!」





マナ「クルミ、おはよ。
なんかハイテンションだね。
何かいいことあった?」





恐る恐る聞いた。





クルミ「さすがマナ
私の親友っ!」





クルミはそういって
私に抱きついた。





マナ「ちょっと離してよ笑
それで?
いいことって?」





クルミ「実はね、ナオヤ君と
放課後デート
行くことになったの!」





嫌な予感は的中した。





クルミ「まぁデートっていうかぁ?
委員会で必要なもの
買いに行こって
誘っただけなんだけどぉ?」





クルミは
自慢げに言った。





マナ「そ、そうなんだ」





クルミと仲が悪く
なってしまうことが
怖くて





私はナオヤ君のことが
好きなことを
言い出せない。





そのせいで、クルミから
ナオヤ君の話を聞くと
胸が痛む。





クルミ「とゆーことで
今日は一緒に帰れない!
ごめんね」





マナ「大丈夫」





な訳がなかった。





私が好きなクルミも、
ナオヤ君も、
私から遠ざかっていく。













*。・ 次の日の朝 ・。*





クルミ「マナっきいて!」





マナ「何?」





クルミ「ナオヤ君から
告られた!」





声が出なかった。





全身が震えて
涙も出ないほど
現実を受け入れられなかった。





マナ「それって・・・本当?」





クルミ「冗談だよ、
今日こそはって
思ってたのに」





マナ「冗談って・・・
やめて」





スイッチが
入ってしまった。





これまで
辛い思いをして
苦しい思いをして





それでも秘密にしてきた
ナオヤ君への気持ち
話す時がきたのかな。





マナ「私が今までどれほど
我慢してきたと思うの?」





クルミ「マナ・・・
どうしたの?」





マナ「私・・・
ナオヤ君が好き」





クルミ「?」





マナ「驚くよね・・・
今まで黙ってきてごめんね。
私はクルミがナオヤ君のことを
好きっていう前から
ナオヤ君のことが好きだった。
クルミがナオヤ君のこと
好きって知って
親友を失いたくなくて
ずっと隠してきた。
でもナオヤくんが
誰かの物になるのが
怖くて
苦しくて。
ごめん・・・
これからは応援できない」





クルミ「・・・あのね、マナ。
私もずっと
黙ってきたことがあるの」





私が話してから少しして、
クルミが言った。





クルミ「私、マナがナオヤ君のこと
好きっていうのは知らなかった。
今まで苦しい思いしてたよね、
ごめん。
あのね、マナ。
ナオヤ君、マナのこと好きだよ」





マナ「・・・?」





クルミ「昨日私ね、告ったの。
ナオヤ君に。
そうしたら断られて。
好きな人がいるの? ってきいたの。
そうしたら
うん。って。
誰だかは見ててわかった。
ナオヤ君のこと見るとね、
いつもマナのほう向いてるの。
マナのことじーっと見てるの。
だから私つらくて。
自分のことばっかりだった。
ごめんマナ」





マナ「クルミは悪くない。
謝らないで。
ごめん、クルミ。
私、頑張ってみる」





今からナオヤ君に
告りにいく。





クルミ「うん」





マナ「1つだけ
お願いがあるの。
すごい自分勝手だけど
これからも私の親友で
いてくれますか?」





クルミ「もちのろんですよ」





マナ「・・・ありがとう。
行ってくる」





クルミ「マナ・・・!
頑張って!!!」





マナ「・・・」





私は何も言わず
走り出した。





クルミの辛い気持ちと





私の今までの辛い気持ち





全部解き放たれるように
願って。





マナ「ナオヤ君・・・好きです!!!」







*end*

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