1年越しの私たち

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:うさふさにこにこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.12.27

12月20日。





あと10日で
2019年が終わる。





大切な人と別れて
1年も経つんだな・・・・・・





「あーあ。
今年はパーティー
出来そうにないや」





安村マナ、
中学3年生。





実はこんな私にも
元々は好きな人がいた。





幼なじみのユイトだ。





しかし去年、
なんとも言えない
別れ方をした。





・・・2018年、
12月31日の日に。





マノカ「もう!
マナちゃん
まだユイトのこと
忘れられないの?」





この子は私の友達、
広瀬マノカ。





明るくて優しくて・・・
そしてなにより恋に詳しい。





マノカ「・・・連絡とってみたら?」





マナ「あーもう!
諦めた方が
いいのかな!?」





マノカ「そんなことない!」





マナ「あるって!!!」













・・・家に着いて・・・・・・・・・





ピロンッ





マナ「もう誰・・・
ってユイト!?」





通知に書いてあった文字を
マナは信じられなかった。





ユイト《今年の年越し
マナと過ごせるかも!》





マナ「返信しよっと!」





《分かった!
ぜひ来てね(笑)》





・・・送信済。





これで完璧だ。





私はそう思っていた。













・・・12月31日 夜7時・・・・・・・・・





マナ「まだかな・・・」





ピロンッ





マナ「あ、ユイト・・・
って・・・え?」





通知の文字をみて
びっくりしてしまった。





《ごめん、引越しが
間に合わないから
走っていくかも》





無理がある。





ユイトの家から
マナの家までは
20kmは離れている。





いくらサッカー部とはいえ・・・
年越しに間に合う気がしない。





《無理しないでね》送信





それから、
返信が来なかった。





不安で仕方なくて、
ソワソワしている頃、
またユイトから
LINEが来た。





もう23:50だった。





ユイト《助けて・・・
マナの家の近くの交差点・・・
コンビニのとこの。
転んだのと疲れで
足が動かない・・・
痛い・・・》





マナ「もう・・・全く・・・」





呆れ半分、
体は勝手に動いていた。





走って家を飛び出し、
交差点まで走った。





こんな速く走れるなんて
思わなかった。





マナ(ユイト・・・待ってて・・・
車・・・来ないで!!)





交差点に着いたのは
23:57。





マナ「ユイト!!!
大丈夫!?」





ユイト「ありがと・・・
ま・・・な・・・」





弱りきったユイトに
涙が出てきた。





私がいると、ユイトを
不幸にさせてしまう。





この前もそうだった。





私が遅くまで
ユイトと遊んでたから
ユイトのお母さんが怒って
ユイトは引っ越すことになった。





私は・・・ユイトの近くに
いない方がいいんだ・・・って。





ユイト「マナ、
時間見・・・て」





12時59分00秒。





ユイト「2019年の最後に
まなに言いたい・・・
ずっと前から好きでした・・・
マナと・・・いると・・・
俺は幸せ・・・」





マナ「うわあああああ!!!」





マナは
泣き崩れてしまった。





嬉しいのと、
寂しかったっていう思いと・・・





この世にある感情が
全部混ざったかのような
涙だった。





2020年1月1日0時00分00秒。





マナ「私は2020年の初めに
言わせて下さい。
私も好きだから
付き合ってください」





ユイト「もちろん・・・!」





1年越しにかなった恋。





2人に、
幸せが訪れた。







end~~*・

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