モテ女の本気の恋

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:A's(あす)

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.08.22






私、安村マナ。
中学3年生。





私は正直
すごいモテる。





今までの人生の中で
彼氏がいなかったことは
ほぼない。





ま、どうせすぐ
振るんだけどね。





最短で1日で
別れたこともある。





自分の彼氏を
好きになったことは
1度もない。





つまり、
初恋はまだって訳。





理想の男子が
未だに現れない。





あ、今までどんな人と
付き合ってたのかって?





これは前の彼氏、
タカトとの話。













*・*・・・*・・・*・*





タカト「俺ずっと
安村さんのことが
好きでした。
付き合ってください」





って言われたから
仕方なくOKした。





全然すきじゃ
なかったけど。





今までの彼氏も
毎日LINEを送ってきたり、
しょっちゅうデートに誘う
めんどくさいヤツ
ばっかだったから
タカトもそんな感じなんだろうとは
思っていた。





けど、タカトは
過去一酷かった。





タカト《マナ!
おーい! おーい!
起きてるのー?
明日デート行こーよー!
放課後どう?》
&スタンプ大量





毎日こんなLINEが
送られてきた。





通知99+は
当たり前。





まぁ全部《ごめんねー!
用事があって・・・
また今度!》





って断って
デートも1回も
行かなかったけど。





そのせいか、
タカトからの、
LINEは来なくなり、
自然と別れていた。





自分から振るのも
だるかったし
丁度良かった。





ナオヤ「あの! 安村さん
今日の放課後
体育館裏に来てください!」





マナ「わかったわ」





今日も
告白されますね。





紀田ナオヤ。





同クラで話したことは
何度かある。





クラスのカーストでは
真ん中くらい。





「イケメンだ」と
騒いでいる女子も
ごく一部いる。





が、私は全く
思ったことがない。













*。・ 放課後 ・。*





ナオヤ「あの!
もし良かったら
僕と付き合ってください!」





ナオヤからの告白。





これで通算
335回目。





マナ「はい。
だけど1つ
条件があるの」





ナオヤ「なんですか?」





ここで私のいつもの
決めゼリフを。





マナ「私のことを
幸せにできるのなら、
付き合うよ」





ナオヤ「はい!
安村さんのことを幸せにして、
僕のことを
好きになってもらいます!」





マナ「よろしくね!」





そしてウインク。





これで大体の男子は
おちる。





だって男子って
単純だから。





まぁこんな感じで
彼氏を作ってく訳。





男子に優しく接することを
見につければ、楽勝。





あとはこの美しさ。





(今日からまた
大量の通知が溜まるわ)
なんて考えながら
家に帰った。













・・・





・・・





・・・





来ない! 来ない!
通知がひとつも来ないわ!





もう家に着いてから
1時間もたってるのに。





今までの彼氏だったら
秒でLINEを送ってきたのに。





あの人、本当に
私と付き合う気あるの???





ちょっと、私
何ムキになっているの?





これって恋の予感?





いやいや、ないな・・・
この私が至って普通の
あの男子を好きになるわけ・・・
ないじゃない・・・





それからのこと。
次の日もその次の日も、
それまた次の日も
ナオヤからのLINEは
来なかった。





学校でも一言も
話しかけに来ない。





(私、ほんとうに
告白されたの?)





って思ってしまうほど。





今までの彼氏だったら
もうストーカーのように
後ろについて、
ずっと話しかけていた。





それが
嬉しかったのかって?





全然。
むしろ迷惑だった。





だけど私のプライドが勝って
「やめて」って
言えなかったの・・・・・・





じゃあ逆に
今はどうなの?





うるさい通知もない、
ストーカーされることもない、
全然迷惑じゃない。





もしかしたらナオヤ、
良い奴だったりする?





ちょ、また私
ナオヤのこと考えてる?





あーんもう!
これが恋なわけ
ないわよね!?





マナ「どうすればいいのー?」





つい叫んでしまった。





あー、何がおかしい。
こんなの私じゃないわ!





・・・





・・・





・・・





よし!
私、明日ナオヤに
話しかけるわ。





自分から彼氏に
話しかけるなんて初めて。





でもどうする?





私のプライドは
こんなものじゃないわ。





でも・・・
モヤモヤする・・・







プライドが負けた。





マナ「ナオヤ。
ちょっと話があるんだけど
いいかな?」





ナオヤ「はい」





ナオヤを廊下に
連れ出した。





マナ「あのね、
本当はこんなこと
言いたくないんだけどね。
ナオヤ、私のこと
幸せにする気ある?」





ナオヤ「・・・ぷっ。
引っかかりましたね。
安村さん」





マナ「え?」





ナオヤ「これは僕の作戦
だったんですよ。
安村さんに気にかけて
もらうための作戦です。
安村さん、いつも彼氏に
付きまとわれて
大変そうだったじゃないですか。
だから僕はあえて
何もしなかったんですよ。
そして、安村さんから
話しかけてくれるのを
待っていたんです」





マナ「そんなっ。
私、全然
幸せじゃないですけどっ」





ナオヤ「じゃあ
『私の彼氏なのに連絡来ないな』
って考えませんでしたか?」





・・・図星。





マナ「うっ、考えたわよ。
それが何なの?」





ナオヤ「彼氏のことを
少しでも考えたら・・・
それが”好き”なんですよ。
安村さんは今まで彼氏のことを
考えたこと無かったですよね?
だけど僕のことを考えてくれていた。
まんまと引っかかりましたね」





・・・この気持ちが好き?
そんなわけないわ。





でも、胸が少し、
ほんの少しだけ
モヤモヤする・・・





マナ「分かったわ。
私がナオヤの作戦に
引っかかったことは認める。
だけどまだ”好き”ではない。
ナオヤのことを考えてただけ。
・・・だから、
私がナオヤのことを
好きになるようにして・・・」





ナオヤ「ほらね。
マナ、ほんとうは
可愛い心してるんだから。
・・・もし良かったら
僕と本気の恋してみませんか?」





マナ「・・・はい」





私の初恋・・・
いや、初めての本気の恋が
始まる予感です。







*end*

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