チャンスを・・・掴め!

CAST近藤 藍月近藤 藍月

作者:だっふぃー*

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.25

久野ナツ・・・か。





あ、ヤバ!
また久野のこと
考えちゃった////





あーもう!





ユズ「アキー? 大丈夫ー?」





アキ「もうーーーーー」





ユズ「また久野のこと、
考えてんの?」





アキ「頭から離れないーーーー」





ユズ「リア充め」





ヤバイー。





あの日からずーっと
アイツのこと考えてる────。















@一昨日@





ユズ「あー、雨だねー」





アキ「ホントだ。
傘持ってない」





ユズ「あー残念。
私、傘持ってるけど
帰り道違うねー。
じゃあ私、帰るね」





アキ「うん。バイバーイ」





走って帰ればいっか。





ピシャピシャピシャ!





思ったより大雨。





アキ「うわぁあああ!」





ツルっ、ズコっ!
バッシャーン!
(アキがコケる)





アキ「イタタタタ」





?「大丈夫?」





アキ「ハ、ハイぃ」





声、裏返っちゃった!





アキ「・・・って、久野か」





ナツ「なんだ、近藤かよ。
ロン毛だから、もっと
カワイイヤツだと思った」





アキ「すいませんね。
可愛いくなくてー」





ナツ「お前、
傘持ってねーの?」





アキ「そうだけど」





ズキン。





え、なに?
傘持ってねーからって、
女子力低すぎだろとか
思われてる?





傘、持って来れば
よかった。





ナツ「バカじゃね?」





ほら。
バカにした。





ナツ「俺の傘、入れよ」





またバカにし・・・た?





アキ「え? ゴメン。
今なんて?」





ナツ「・・・何回も
言わせんなよ////」





け、結局入ってしまった。





ち、近いなぁー////





チラッ。





あ、肩濡れてんじゃん。





アキ「傘、もうちょっと
そっちやってよ」





ナツ「ゴメン。邪魔だった?」





アキ「う、うぅ。うん」





ナツ「・・・俺なら濡れても
平気だよ」





え?
み、見破られた・・・///





私、バレバレ?





アキ「そ、そんなんじゃないし」





ナツ「っそ」





アキ「あの、私の家
もうついた」





ナツ「え? ここ? 広!」





アキ「肩すごい濡れてる。
私の家で、休んでく?」





ナツ「いいよ。すぐだし」





アキ「そっか。じゃあね」





ナツ「じゃ」





パシャパシャ。





アキ「待って!
やっぱ、休んでって!」





ナツ「え?」





アキ「い、いいから///」





バカ。
何してんだろ、私////















★・・・★・・・★・・・★





アキ「こ、コーヒーでいい?」





ナツ「おう」





何やってんだ、私!





自分で自分を
苦しめてるぅう。





パリン!
(コップを落とす)





アキ「痛っ!」





ナツ「大丈夫か!?
血でてるじゃねーか」





アキ「こ、これくらい平気!」





ナツ「ダメだよ。
ほら、手貸して」





ドキドキ。





ドキドキするのは
私だけ?





ヴーーー////





ナツ「ハイ、できた」





アキ「ありがと///」





ナツ「なんだよ。///」





フラッ!
(アキが倒れる)





ナツ「大丈夫か!?」





ツルっ。
(ナツが滑る)





ナツ「オワっ!」





ドンっ!(壁ドン)





アキ「えっ」





ナツ「え」





き、キヤァアアアアアアア!
ち、近い!///





うわ、鼻とか口、
綺麗だなー。





特に唇
めっちゃキレー。





って私、何考えてんの!///
このど変態!





アキ「と、とりあえず。
離れよ」





ナツ「くっ」





アキ「え、どうしたの」





ナツ「ホントすまない。
足、つった・・・」





アキ「えぇ!?」





ど、どうする。





アキ「よいしょ」





いやー。
男子だから、体重重い。





結局引っ張るとか
ムリーーーー。





ナツ「すまない」





アキ「ちょっと。
耳元で話さないで!」





ツルっ!
(アキがコケる)





アキ「キャア!」





ドン!(床ドン)





ひ、ひやぁーー
これはヤバい。





床ぁあああああ////





アキ「ご、ゴメン。
滑っちゃって。
久野に迷惑かけてばっかだね」





ナツ「あのさ、この機会だから
言っとこうと思うんだけど。
俺のこと、ナツでいいから」





アキ「・・・今言う!?」





ナツ「とりあえず、がんばろ」





アキ「よいしょ。久・・・
じゃなくて、ナツ。
ママに電話して送ってもらうから、
ここにねっころがってて」





ナツ「わかった」





アキ「もしもし? ママ?
あのさ、ナツが家まで
送ってくれたから、
家で休んでもらったんだけど
ナツの足つっちゃって。
だからママ、車で送ってあげてくれない?
うん。そう、じゃあ」





ナツ「どうだった?」





アキ「大丈夫だって」





ナツ「そっか」





―――――
―――――――――
―――――――――――――





って、こんな感じ。





その後は、なんも
話さなかったけど・・・。





ユズ「確かに、
壁ドンからの床ドンは
キツイわなー」





アキ「ちょ、ユズ。
声大きい!」





ユズ「あ、ゴメン。
もう委員会だわ!
じゃっ!」





はぁ、
もう放課後か・・・。





帰りたくないなー。





アキ「・・・学校って、
スキだなー」





ナツ「なに独り言
言ってんだよ」





アキ「え!? べ、別に///
ってか、いるなら言ってよ///」





ナツ「俺さー、
今日委員会ねーんだわ。
いーだろー」





やっぱ唇の形、
綺麗だなー。





ナツ「って、お前、
俺の話聞いてた?
お前どこ見てんの?」





唇か・・・。





ズンズン。
(ナツがアキに向かって
歩いてくる)





アキ「え、あ、ゴメン。
聞いて・・・」





なんでこっちに
歩いてくるの。





そ、そんなに
怒ってるの!?





アキ「ホントゴメンって!
今度はちゃんと聞いて・・・」





グイ。
(アゴクイ)





アキ「ちょっ、なに///」





ナツ「お前さ、俺のこと
好きなの?」





え、え、え。





今・・・って、
告白のチャンス?





アキ「べ、別に。
ってか、俺のこと好き? とか、
な、ナルシなんじゃない?」





バカ、私。
なにテンパって!





アキ「じゃ、じゃあ私、
帰るから!!」





バタバタバタバタバタ!





ナツ「・・・まいったな///」





もぉ! 私のバカ!
なに言ってんの?





アキ「あーーーー!!!!
ホント馬鹿ーーーー!!!」





ポツリ。ポツリ。





アキ「え、ちょっと雨?」





ザーーーーーー。





アキ「めっちゃ降ってきた!」





傘持ってきてないよーーーー。
ザーーーーーーー。・・・・。





アキ「あれ?
雨止んだ・・・?」





早くね?
あ、傘が上にある。





もしかして・・・!





アキ「ナツ?」





ナツ「いきなり逃げんなよ」





アキ「に、逃げたわけじゃ無いし」





どうして?





追いかけてきて
くれたの?





アキ「・・・・・・」





ナツ「・・・・・・」





今、告白の
チャンスなの?





もう、チャンス
逃したくない。





ナツ「あ、俺ん家もうすぐだ。
あの赤い屋根だよ」





ヤダ。
逃したくない。





絶対後悔する。
頑張れ、私。





チャンスを・・・・
掴め!!





ナツ「じゃあな」





アキ「待って!!!」





ナツ「!」





アキ「私、ナツのことが
好きです!」





ナツ「・・・・・」





アキ「私じゃ、ダメですか」





ナツ「俺さ、その言葉
明日言おうと思ってたんだ。
先いいとことんなよ」





アキ「え・・・」





ナツ「ほら、送ってやるから。
行くぞ」





アキ「・・・・」





ナツ「お前、俺の口ばっか
見てただろ? バレバレだぞ」





アキ「ちょっとぉ!」





ナツ「ははっ! 早く来いよ!
俺の好きな奴じゃないと
俺の傘いれてやらねーんだから、
特別なんだぞ? 彼女」





アキ「うっせ! 彼氏!」





アキ・ナツ「ぷっ! アハハハ!」





アキ「入れてーーー!」





ナツ「アキ、ビショビショ!」





アキ「ナツのせいだよー?」





ナツ「は!
俺のせいじゃねーしー」





アキ「早く帰ろ!」





ナツ「走るな。転ぶぞ!」





バシャーー!





ナツ「ほら転けた。
俺ん家で拭いてやるから
来い」





アキ「もう。
ナツの家、楽しみだなー」





私、チャンス。





・・・・掴めた!







☆END☆

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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