恋の色をえがこう

CAST近藤 藍月近藤 藍月

作者:みー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.11.05

ここは、
美術部の部室。





私は、アキ。
nicola学園中等部の中2で
美術部に所属している。





賞なんて取ったことはないけど、
楽しく絵を描いている。





その中で
1番憧れているのは・・・
戸部光翔先輩!





水彩画が上手くて、
コンクールで最優秀賞を
取ったことがあるらしい。





いつもメガネをかけてて、
勉強も得意で、
私の目標である先輩。





アム「文化祭に出す作品を
今から制作していきます」





この人は、美術部部長の
アム先輩。





光翔先輩と実力で
互角を争う、油絵専門。





部長の話が終わると、
みんなは、モチーフを探しに
どこかにいってしまった。





アキ「光翔先輩は、
なに描くんですか?」





すると、先輩は、くいっと
メガネのふちをあげて、
「水彩画」と答えた。





アキ「あっ、あの!」





部室を出ていこうとした
光翔先輩に声をかけた。





アキ「土曜、私と一緒に
モチーフを探しに
いきませんかっ?」





少しの沈黙の間、
先輩は、くっと笑い、
「いいよ」
と言ってくれた。













・・・・ 土曜日 ・・・・





そして迎えた土曜日。





たくさん悩んで、
自分史上最高にオシャレな
コーデを組んで待っていたら、
光翔先輩がやってきた。





私服の姿がカッコいい!!
と思いながら私は、





「先輩、
探しにいきましょう!」





と言った。





しばらくして、2人で
無事に探すことができ、
先輩が





「もうそろそろ帰ろうか」





と言いかけたところだった。





ワカナ「コウショウ?
・・・コウショウじゃん!」





いきなり呼び捨てで
先輩を呼んだのは
オシャレで可愛い、
私より年上らしき女子がいた。





隣には、背の高い、
カッコいい男子と、
白雪姫のような肌の
ガーリーな女の子が・・・





コウショウ「あっ、近藤さん・・・」





先輩の言葉の上から
その女子がかぶせた。





ワカナ「あたしは、ワカナ!
こっちがレオンで、
隣がゆなな。
ちなみにあたしは、
コウショウの元カノでーす!」





グサッ





心の中でそんな音が
聞こえた気がした。





そりゃ先輩は、
モテそうだよね。





中2の秋に先輩の
ご家族の仕事の都合で
転校してきたんだし。





レオン「コウショウ、
前までは、メガネ
つけてなかったのにな」





ゆなな「だけど、
そんなコウショウくんも
カッコいいよね。
良いじゃん」





あぁ、もうやだな。





そう思ったときには
走り出していた。





コウショウ「近藤さん!」





横を見ると、トラックが
私に近づいてくる。





あぁ、私、
トラックに轢かれて、
死ぬんだな。
そう思ったとき。





バッ





と音がした。





でも感じたのは、トラックに
轢かれた衝撃ではなく、
暖かい感触だった。





アキ「・・・!」





見ると私は、
お姫様だっこされている
状態だった。





アキ「先輩、メガネが・・・!」





先輩のメガネは、
破片だけが道路上に
残っていた。





コウショウ「アキさん、
もう勝手にどっか行かないでよ。
今日は、デートなんだからさ・・・」





私は、顔が
赤くなったのを感じた。





それは、メガネをはずした
先輩がいるってこと
だけではないと。





アキ「先輩、私・・・」





文化祭当日、展示室には、
2人の作品が
並んで飾ってあった。











*end*

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