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あの日見た、桜の花

CAST大森 ひかる大森 ひかる

作者:う☆み

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.02.09

「じゃあ、また明日!」





「うん!」





私は、大森ひかる。
普通の中学1年生。





で、さっきまで
幼なじみの堀口イブキと、
中学で仲よくなったカンナと遊んでて――――。





何十年、何百年、
いや、もっともーっと前から
咲いている桜の木。





そこで、いつもお別れする。





小学校の卒業前には、
タイムカプセルをうめた。





木登りもした。





小さい頃からずっと、
その桜の木は私たちを
見守ってくれている。





でも、中2の4月。













**-・.・***・.・-**





「えっ? な、んで・・・
桜の木が、ない!!!」





桜の木は、何ひとつ残ってなかった。





「ここ・・・
マンションが出来るんだ」





私は、家に帰って
今までの思い出を思い浮かべた。





「そういえば、イブキとは
ずーっと前から仲よしだったな」





桜の木・・・





「もう。なんでなの?」



















*。・ 次の日 ・。*





「あ、カンナ! おは」





「大変! イブキ、
昨日の夜、引っ越したって」





「え・・・?」





うそでしょ?





「急なことだから、
よく分からないんだけど・・・」





カンナは、涙目になって言った。





私のこと、
心配してくれてるんだ。





「カンナ・・・
イブキ、どうしたのかな?
何かあったのかな?」





「うん・・・
また、戻ってくるよ」





「そう・・・だね」





うん。そう信じよう!













*。・ 数週間後 ・。*





「マンション、建ってる」





なんか、この町がどんどん
変わっていきそうな気がして、
私は怖かった。





「きゃあ!!!!」





イタタタタタタ。





「あ、す、すみません!」





「いえ、君は? だいじょうぶ?」





「はい!
あの、それ・・・」





彼のバッグに付いていた
キーホルダーが
壊れちゃってる・・・





「ん? あっ、だいじょうぶです」





「いや、でも・・・この代わりに、
何か私に出来ることがあれば
手伝います!」





「本当? じゃあ、
俺たちが忘れている大切なものを
見つけてきてほしい」





「大切なものって?」





「俺もよく分からないから、
それは君自身が見つけてほしい」





「う、うん?」





「じゃあね」





「え、あ、待って!」





行っちゃった・・・





さっきの人、
ここらへんの人かなぁ。













*。・ 次の日 ・。*





「カンナ、おはよー!
ねえ、イブキのことだけど・・・」





「おはよーっていうか、
イブキって?」





「え!? イブキって、
ほら! ・・・ん? 何だっけ?」





「もう!
ひかるってほんと天然w」





「えへへっ」





・・・って言っても、
何か思い出せない。





「はぁ。なんか、
いつもと違う感じがする」





「居心地が悪いって言うか・・・」





「え? そう?
んーでも、確かに」





ん? そういえば・・・





大切なものって、なんだろう。





「ねえ、カンナ!
私たち、何か、
大切なものを忘れてない?」





「確かにね~。
何かをなくしてしまった・・・みたい」





「うん。何だろう」













**-・.・***・.・-**





それからなにも分からないまま、
4月になってしまった。





そういえば、このマンション、
なんか見覚えがある?





なにかに似てる?





「か~や~っ!!!
ハァ、ハァ、ハァ」





「な、カンナ?」





「見てっ、これ・・・」





「何?」





―――――――――――――――――――
ひかる、カンナへ

俺は、今日、ここからいなくなります。
突然ごめん。
本当に、ごめん。
また、会おう。いつか
俺が、生まれ変わったら。

       イブキより
―――――――――――――――――――





「何? これ」





「イブキ・・・
あっ! イブキだよ!」





「もしかして、あのイブキ?
ずっと、忘れていた、大切な存在」





「そうか!
もやもやしてた、あの気もち」





「ん?」





桜の木の後ろ。
マンションの後ろ。





「こんなの書いてある!」





「あ! カンナ! ここだよ!
このマンション、
昔は桜の木だったんだ」





あ! これ。





――――――――――――――――――――――
――――
いままで黙ってたけど、
俺、桜の木なんだ。
変なこと言ってごめん。
タイムカプセルも、みんなが忘れた思い出も、
俺が、ずっと守っているよ。
いままで、ありがとう。
――――
――――――――――――――――――――――





「イブキ・・・」





ありがとう。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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