あなたに送る、ありがとうの言葉。

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:りなまなくるみんちょ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.06.12






あなたに送る、
ありがとうの言葉。





それは突然のことだった。







・*・―――・*・―――・*・





ココハ「おはようナオヤ」





ナオヤ「おはよう、ココハ」





私は阿部ここは。
ニコ学の中学2年生。





自分で言うのもなんだけど、
私、リア充なの。





大好きな彼、ナオヤには
一目惚れして、
私から告白した。





ナオヤも私のことが
好きだったみたいで
晴れて両思いカップル成立。





今もその時と変わらず、
ラブラブカップルやってます!





ココハ「ねえ、
来週の土曜日って
空いてる?」





ナオヤ「多分暇だけど?」





ココハ「久しぶりに
お買い物行かない?」





ナオヤ「いいよ」





ココハ「約束だかんね!」





ナオヤ「ふふ、
分かってるよ」





そんなリア充の私達を見て、
クラスメイトは悪くいう。





クラスメイトA「ねぇお2人さん、
ラブラブなのは分かってるんだけど、
そういうのはここじゃなくて
家でやってくんない?」





クラスメイトB「見てる方は
イラつくのよ。
クラスにこーいうのがいると」





でもそれは、私たちのことが
羨ましいからだって
私は思っている。





だから、





ココハ「なによ、
私たちのことが
羨ましいんでしょ?
あなたたちも早く
彼氏作れば?」





と言って
追っ払っている。





クラスメイトA「は、はぁ?
私は羨ましいとなんて
1ミリも思ってないんだから。
勘違いしないでちょうだい」





クラスメイトB「そうよ、
羨ましいなんて
思ってないわよ!」





その焦っている表情を見て、
私とナオヤは顔を見あって
ふふっと微笑んだ。





だが、そんな幸せな毎日は
突然、終わりを
告げることとなった。





家に帰るとお母さんが、





「ココハ、ごめんなさい
あなたには悪いんだけど
お父さんの転勤が決まって、
私たちも引っ越すことになったの。
来週の土曜に出る予定だから、
その前までに引っ越しの支度、
しておいて」





え・・・?





引っ越しだなんて
聞いてない。





それに土曜日はナオヤと
お買い物に行くって
約束していたもの。





ココハ「いやよ!
勝手にお母さんと
お父さんで引っ越し決めて、
私の気持ちは考えなかったわけ?
わたしには大好きな友達も、
彼氏もいるのよ?
私、行かないから!」





お母さん「待ってココハ!」





私はそう言って
家を出た。





私の気持ち、
少しは考えてよ・・・





そう考えながら、
荷物も持たずに
家出した私は夕方、
帰ってきた。





お父さん「ごめんな、ココハ」





私は無言で
ご飯を食べ終え、
泣きながら
お風呂に入った。





ココハ「ナオヤ・・・」













*。・ 次の日の朝 ・。*





ナオヤ「おはよう、ココハ」





ココハ「・・・おはよう、ナオヤ」





ナオヤ「なんか元気ない?」





ココハ「実は・・・
話があるの」





ナオヤ「・・・何?」





ココハ「来週の土曜日、
私、引っ越すことになった」





ナオヤ「・・・え?」





ココハ「急にごめんね・・・
私も昨日
お母さんに聞いて」





ナオヤ「じゃあもう
ココハには・・・」





それを聞いていた
クラスの女子は





クラスメイトA「あら、そうなのココハ。
じゃあもうこのリア充達も
爆破ってことね」





クラスメイトB「いい気味」





そう言って
私たちのことを笑った。





何も、言い返せなかった。





ココハ「ごめんなさい・・・
ナオヤ」





私は泣きながら言った。





ナオヤは無言で
私の頭を撫でていた。













*・*・・・*・・・*・*





それから毎日、私とナオヤは
1日、1日を大切にして
過ごしていた。





でもその日は
来てしまった。





お母さん「ココハ、
準備できた?」





ココハ「うん、お母さん」





お父さん「そろそろ行くぞ」





もうこの街とも、
ナオヤともお別れ。





でも最後も
会えないなんてね・・・





ダッダッダッ





ナオヤが遠くから
走ってきたのが
窓から見えた。





ココハ「ナオヤ・・・?」





私は外へ駆け出した。





ココハ「ナオヤ・・・
ここまで来てくれたの?」





ナオヤ「だって・・・
もうお前と
会えないんだぞ」





ココハ「ごめんね・・・
突然のお別れで。
お買い物の約束も、
果たせなくて」





ナオヤ「ううん。いいんだ
でも俺は、お前に
別れようとは言わない。
新しい彼氏作るなとは
言わねえけどな」





ココハ「しばらく、
彼氏作れないな・・・」





ナオヤ「俺も」





ココハ「ごめんなさい。
本当に・・・」





ナオヤ「ごめんじゃなくて
ありがとうって言って」





ココハ「ありがとう。
ありがとう、ありがとう」





私は溢れるほどの
ありがとうを
ナオヤに伝えた。





そして別れの時
私は車に乗り込んで、
ナオヤの方を向いた。





ココハ「あなたに送ります・・・
ありがとうの言葉を!」





泣きながらそう叫び、
全力で手を振った。





また、会えることを信じて。







*end*

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