私が本当に好きなのは。

CAST阿部ここは

作者：セイナ

2020.05.26

こんにちはー。

私の名前は
阿部ここはです！

私は好きな人がいるの。

義斗と光翔。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

オオゾラ「アンナのこと嫌い？」

コウショウ「まぁね」

オオゾラ「じゃあココハのこと
うざい？」

コウショウ「いや別に。
ていうかなんで、
みんなうざいとか言うの？
いい奴じゃね？」

そんなこと
言わないでよ。

好きになっちゃうじゃん。

そう。

コウショウは絶対に
好きになっちゃいけないのだ。

なぜなら、
アムと言う人気者で
とっても可愛いくて
性格のいい彼女がいるからだ。

何ひとつ叶うところ
なんかないもん。

叶わぬ恋なんて
好きになっても辛いだけ。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

２０分休み。

メアリ「外いこー！」

ココハ「やだーｗｗｗ」

なぜなら、いっつも
外で遊んでいるヨシトが、
珍しく教室にいるからだ。

カノン「外行かないと、
先生になんか
言われるかもよ？」

メアリ「えー。
じゃあ行ってこよ～」

ココハ「行ってらしゃいー」

窓の外を見る。

隣には、ヨシトがいる。

鼻歌程度で
歌を歌ってる。

私は、ヨシトの
歌ってるところが
好きなんだ。

やっぱヨシトのこと
好きだわー。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

というところで、
２人とも同じぐらい
好きなんだ。

ヨシトのことが
好きになった方が
幸せかもしれないけど、

コウショウのことは
諦められない。

どうしよー。

ひとりに決めたいのに。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

その後、ヨシトと
席が近くなって
すっごく仲良くなった。

そしてなぜかどんどん
コウショウが
好きになってきた。

もちろん
ヨシトも好き。

そして、

ヨシト「お前のこと
やっぱ好きだわー」

えっ？

こ・く・は・く

告白されたし
ヨシトのことが好きって
言っちゃっていいのかな？

ココハ「うちもスキ」

ヨシト「でも、お前には
もっと好きな人が
いるでしょ」

ココハ「えっ？　なんで？」

ヨシト「お前のこと
ずっと見てるから
分かるよ」

ヨシト「コウショウ」

ココハ「でもコウショウには、
アムが・・・

ヨシト「うじうじしてないで、
さっさと行け。『屋上』」

ココハ「ぁありがと」

私は、泣きながら
屋上へと向かって
はしっていった。

ココハ「コウショウ！」

ココハ「好きです。
優しいところ楽しいところ
カッコいいところ
全部大好きです！
アムのことが好きなのは
わかってる。
けど、私と・・・」

コウショウ「最後の言葉は
俺から言わせろ」

えっ？

コウショウ「俺と付き合ってくれ」

ココハ「うん!!!!!!!!」

ココハ「でも、アムは？」

コウショウ「別れたよ」

ココハ「えっ？　なんで？」

コウショウ「ずっと、お前のことが
好きで、でも、
アムに告白されたから
試しに付き合ってみたけど、
やっぱお前のことばっか
気になって。だから」

コウショウ「あと、ココハ
急ぎすぎて靴できてる」

ココハ「えっあっどうしよう。
帰り先生に見つかったら」

コウショウ「大丈夫。安心しろ。
俺がおぶって行く」

ココハ「あっでも重いよ」

コウショウ「大丈夫。
あと、その見た目で
重いはねぇーだろ」

ココハ「ありがとう」

私は今彼氏ができた。

そしておんぶして
もらっている。

ココハ「あと、ひとつ
お願いがあるんだけど
いい？」

コウショウ「何？」

ココハ「コウショウの口から
聞きたい」

あっちょっと
主語足りなかったかな？

コウショウ「好きだ」

ココハ「ありがとう（^-^）」

そして、ヨシトも
ありがとう！

初めて告白された日。

初めて告白した日。

そして初めての
彼氏ができた日。

ずっと、ずっと、

忘れないあの日。

大好きな大好きな
彼氏ができた。

＊ｅｎｄ＊