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一目惚れって、あるんだね

CAST八神 遼介八神 遼介

作者:すん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.02.24

・*。・ ygm side ・。*・





俺は、高校1年生の八神遼介。





いつもと変わらない道を
1人で歩いている。





岬「おはよ!
“高嶺の王子様”!」





友達の岬に話しかけられる。





「おはよ、
でもそのあだ名はやめて」





俺はしゃべるのも、
愛想よく笑うのも苦手だ。





そんな俺を見て、女の子たちが
“高嶺の王子”というあだ名を
つけたらしい。





岬「なんだよ~
けっこう似合ってんのにな」





「ほめてないでしょ・・・それ」





岬「めっちゃほめてるし!」





岬は俺とは真逆で、
クラスの中心人物的存在だ。





でも・・・
女の子にはモテないらしい。













*...・・・*...・・・*





教室に入り、自分の席で
ミサキと話していると、
女の子が俺の方に
スマホを向けている。





・・・また撮られてる。





俺はもう、止めるのは
あきらめて
見て見ぬふりをしている。





?「盗撮はだめだよ!」





女の子の声がして、
教室の大半が声の方を向く。





そこには、長い髪を
1つの三つ編みにして、
肩にかけている女の子がいた。





花奈「なっ・・・誰!?」





撮ってた子が
その女の子に言う。





そのま「私は、松尾そのま!
そのまって呼んでね。
あなたは、なんていうの?」





花奈「・・・中等部2年の
佐々木花奈」





そのま「私も中2なの!
ってか、かわいい名前だね~!」





そのまと名乗った女の子は
敵意を向けていたであろう女の子に
笑顔で話しかけていて、
あっという間に仲よくなっていた。





2人は同じクラスだったらしく、
一緒に帰って行った。





面白い女の子だなぁ・・・





「ねぇ、あの子誰?」





俺は、岬に聞く。





ミサキ「あ~、最近中等部に
転校してきた女の子らしいよ。
かわいいよなぁ~
そのまちゃん」





「ふ~ん・・・
そのま・・・ねぇ」





俺は初めて
女の子に興味を持った。





何かできることはないか・・・?





でも・・・
しゃべるの苦手だしなぁ・・・





「岬・・・
女の子と話す以外で
仲よくなる方法ってある?」





岬「はぁ!?
う~ん・・・手紙とかは?」





手紙・・・か、
ありかもしれない。





「ありがとう。やってみる」





岬「おう・・・
ってか、聞いてきたってことは、
あの“高嶺の王子”にも
好きな人ができたのか・・・!
おめでとう!」





「そんなんじゃないよ。
ただ・・・
すごく気になっただけ」





俺は、岬の言葉にそっけなく返し、
購買に便箋を買いに行った。











*...・・・*...・・・*





無事に便箋を買うことができたが、
これに何を書けばいいんだ?





俺は、スマホを取り出して調べる。





“女の子への手紙 書くこと 男”





うわっ・・・
結構いっぱいある。





1番上にあったサイトを
タップして見てみると、





“ラブレターなら、
自分の気もちをたくさん書くべし!”
と書かれていた。





ラブレター・・・
けっこう難易度、高くね?





ってか、まだ
気になってる段階だし!





好きとかじゃないし・・・





自分に言い聞かせながら
歩いていると、
体育館に向かうそのまを見かけた。





やっぱりかわいい・・・





そのまは、先輩後輩
男女問わず仲がよく、
最近転校してきたばかりなのに
たくさんの人に告白されているらしい。





ただ・・・
OKしたっていう噂を
いっさい聞かないらしい。





情報源は岬だから
本当かどうかはわからないが、
本当だろう。





気になってるだけだから・・・
好きじゃないからとか言ってるうちに
他の男とつきあっていたら、
俺は耐えられるのか?





岬「やらない後悔より
やって後悔・・・だろ?」





なぜかミサキが
言っていたことを思い出した。





やらない後悔より・・・
やって後悔・・・





俺はすぐに教室に戻り、
手紙を書きはじめた。













・*。・ snm side ・。*・





体育から戻ったあと、机の中に
八神先輩からの手紙が入っていた。





─────────────
──
今日の放課後、
体育館裏で待ってます。
───
─────────────





きれいな字で、
それだけ書かれていた。





なんだろう・・・
まさか・・・告白?





いやいやいや・・・
そんなわけない、そんなわけない。





だって・・・
知り合ったの今日の朝だし・・・





もっといえば、私が一方的に
知ってただけだし・・・





まぁ・・・うれしいし
行かない選択肢はない。





私は少しだけ
髪の毛を整えた。











・*。・ ygm side ・。*・





放課後・・・





体育館裏で、そのまが
来るのを待っている。





きてくれなかったら
どうしよう・・・





たったの5分が
1時間以上に感じる。





そのま「八神せんぱ~い!」





そのまが来て、俺の手には
汗がにじんでいる。





「急に呼び出してごめん・・・
話したいことがあってさ」





そのま「はい」





「あのっ・・・俺・・・
そのまちゃんに・・・
一目惚れしちゃったんだ。
もしよければ・・・
俺とつきあってほしい!」





・・・返事なし?





そのまの方を見ると、
顔が真っ赤になっていた。





そのま「八神先輩も・・・
好きでいてくれてたんですか・・・?」





「も・・・
ってことはまさか」





そのま「私も八神先輩のこと
好きでした!
私でよければ・・・
よろしくお願いします!」





泣きながらそう言う彼女は
とても愛おしく、
今すぐに抱きしめたくなった。





「・・・八神先輩じゃなくて、
遼介がいい」





そのま「へ・・・?」





「みんな八神とか
名字呼びだから、
大事な人には
名前で呼んでほしい」





そのま「じゃあ・・・
遼介先輩・・・?」





・・・あ、これもうむり
かわいすぎ。





そのま「ふぇっ・・・
ちょっ・・・遼介先輩?」





俺は、そのまに
ハグしていた。





あたふたしながらも
俺の背中に手を回してくれた彼女は
何よりも愛おしかった。





次の日からは、ニコラ学園の
美男美女カップルとして
学園中に祝福されたとさ。





*Fin*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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