終末教室

CAST国本姫万里

作者：ゆずな

2023.02.10

ヒマリ「・・・ありがとう
・・・ルワ・・・」

―――ん？

あ、夢か。
でも、何だったんだろう・・・

ということで
おはようございます、
国本ヒマリ、中２です！

ヒマリ「あれ、
テレビつけっぱなし」

テレビ・アナウンサー「速報です！
巨大隕石が、
日本に迫ってきています！」

テレビ・アナウンサー「この隕石は、
落ちれば地球が壊れると
予想されていて、
早くて今日１５:００頃に
落ちるそうです」

―――え？

そんなこと、
急に言われても・・・

頭の整理が、
追い付かないよ・・・

・＊。・　学校　・。＊・

やっぱり、
どこを歩いても
隕石の話で持ちきりだ。

ヒマリ「おはよ・・・」

ルワ「おはよう、ヒマリ。
元気ないけど・・・って、
無理もないか。
早くてあと７時間後くらいに
世界が終わるんだもんな」

私はこの人、
南ルワくんが好き。

けど、告白すら出来ないまま、
終わるんだね・・・

・＊。・　５限目　・。＊・

ヨシト「おいおい!!
隕石いつ降ってくるんだよ～ｗ」

オオゾラ「おいヨシトｗ
やめとけってｗ」

先生「お～い。
変な話をするんじゃない」

ヒマリ「・・・！
なに・・・あ・・・れ・・・」

あり得ない大きさの石。
あれが・・・隕・・・石・・・

先生「今すぐ机と椅子で
シェルターを作って！」

全員「はい！」

皆、急いで
シェルターを作った。

私とルワくんは、窓際で、
前後ろの関係。

先生「みんなっ、伏せろ!!」

ものすごい音がした。

頭が痛い。
意識が遠のく。

先生「っ・・・みんな、無事か!?」

ルワ「・・・！
先生！　ヒマリが！
心停止してる・・・」

先生「ルワ！
そっちに行くのに
時間がかかる！
処置を！」

ルワ「はい！」

ヨシト「俺たちに
手伝えることはあるか!?」

ルワ「交代で
心臓マッサージをお願い」

オオゾラ「おし、ヨシトやるぞ！」

ヨシト「・・・オオゾラ、せーの！」

オオゾラ「はい！」

ルワ「完璧なタイミング・・・
なんかやってんのか？」

ヨシト「俺たちの親が医者でな。
心臓マッサージを
月に何回か教えてもらってる」

ルワ「なるほどな・・・」

オオゾラ「ルワ！　交代！
・・・せーの！」

ルワ「はいっ！」

・・・？
なんか、声が聞こえる。
けど動けない。
私・・・死ぬの？

ルワ「・・・！
ヒマリ！　ヒマリ！」

ヨシト「どうした!?」

ルワ「ヒマリの目が・・・
ちょっと開いてる・・・」

ヒマリ「・・・ありがとう
・・・ルワ・・・」

ルワ「ヒマリ？　ヒマリ！」

ヒマリ「だ・・・い・・・す・・・き・・・
だ・・・よ・・・」

ルワ「ヒマリっ・・・！
ヒマリ！」

ヒマリ「つき・・・あって・・・
くだ・・・・・・さ・・・・・・」

ここで、
私は力尽きた。

ルワ「・・・っくそ・・・
バッドエンドかよ・・・」

ルワ「・・・こんなの
・・・ありかよ・・・」

先生「ルワ！
どうした！」

ルワ「ヒマリが・・・し・・・」

ヨシト「オオゾラ！　やるぞ！」

オオゾラ「おう！」

ヨシト「こんなところで・・・」

オオゾラ「諦めるわけねぇだろ！」

ヒマリ「・・・？
わ・・・たし・・・」

ルワ「ヒマリ！」

ヒマリ「ルワ・・・くん？」

ルワ「ヒマリ、
オレも好きだ！」

ヒマリ「・・・え？」

ルワ「付き合ってください！」

ヒマリ「・・・はい！」

＊ｅｎｄ＊