最後のクリスマス
作者:なにぷり
12月の、とある日。
姫万里「ねぇ、英人くん」
そうやって私、
国本姫万里が声をかけた。
英人「どうしたの?」
と言って
微笑み返す彼氏、
河島英人。
ここで言うんだ。
この私の秘密を。
姫万里「私、英人くんに
伝えなきゃいけないことがあるの。
実は私、余命宣告されてるの。
早くてあと、1週間って」
英人「余命、宣告・・・?」
姫万里「うん・・・」
あぁ、やっぱり
言わない方が
よかったのかな?
でも、英人くんは。
英人「生きてる間にもっと、
思い出作ろうよ。
そのために俺も頑張るから。
姫万里も頑張って!」
姫万里「ありがとう!」
とっても嬉しかった。
まさかこんな言葉を
かけてくれるとは
思いもしなかった。
いつも英人くんは
かっこいいけど
今日はいつもに増して
かっこよく見える。
いつも私のために
頑張ってくれるところが
大好きだ。
英人「姫万里、
どこ行きたい?」
英人くんが質問した。
姫万里「イルミネーション見たい!」
英人「いいね。
見に行こっか」
‐* イルミネーションの広場にて *‐
姫万里「わぁ・・・!
とっても綺麗・・・!」
英人「そうだね」
こうやって、
2人でいる時が
1番幸せ。
そしてあっという間に、
あの日を迎えた。
私は24日に家で倒れた。
たまたま、
親が気づいてくれて
私は病院に
救急搬送された。
・*。・ 病院にて ・。*・
英人「姫万里!」
英人くんがそう叫んで
病室に入ってきた。
姫万里「ん、ん・・・
英、人くん・・・?
来て、くれた、の・・・?」
英人「当たり前だろ・・・」
やっぱり、優しいな。
ポロッ
私の額に涙が
滝のように
こぼれ落ちる。
姫万里「英人、くん・・・
今までも、
そしてこれからも、
大好き・・・だよ。
忘れないでね・・・」
私が最後の力を出して
そう言葉を告げた。
英人「俺もずっと大好き。
そして、一生忘れないから」
12月24日、
午後19時20分。
私は、永遠の眠りについた。
*end*
国本 姫万里

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