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ダブルいぶきはイケメンじゃない!?

CAST相沢 伊吹相沢 伊吹

作者:Mmm

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.03.27

「あっ、ダブルいぶきだ」





「今日もイケメンだわ~」





通りがかりの女生徒の声。
私、相沢いぶき。





「イケメンだって、いぶき。
よかったね」





「いや、いぶきのことだろ」





堀口いぶきと、ふたり合わせて
ダブルいぶきなんて呼ばれてる。





「いや私、女子だし」





「いーや、お前は男子としても
やっていけるくらいイケメンだぞ」





(どういう意味よ)





よくわからないことに、
私は学年のイケメン2トップと
言われてる。





ちなみにれっきとした
女子である。











・*。・ 休み時間 ・。*・





「相沢さん、
お願いがあるの」





クラスの人気者、
大森ひかるちゃんが
私の机の前にやってきた。





「なに」





「いぶきくんに、
これを渡して欲しくて!」





突き出されたのは、
手紙の封筒。





(・・・これはラブレター)





「相沢さん、いぶきくんと
仲いいでしょ?」





「・・・ごめん、断る」





「!? なんで?」





「自分で渡したほうがいいよ」





(それに、わたしもいぶきが)





(好きだから)













・*。・ 数日後 休み時間 ・。*・





「いぶき、俺、大森さんから
こんなのもらった」





「ああ、あのラブレターだ」





「あの?」





「大森さんが私に
渡してって、頼んできてたんだ」





「へー」





その時、なんだかいぶきは
少し複雑そうな顔をした。





「で、?
どうすんの、つきあうの?」





必死で、何気ない風を
よそおいながら聞く。





「うーん。
いぶきは、どう思う?」





聞かれたのは、
初めてだった。





(いぶき、
大森さんとつきあうか
迷ってるのかな)





不安になった私は
そっけなく返した。





「別に。
いぶきが決めたらいいんじゃない」





「・・・・・・・」





一瞬の沈黙。





「・・・じゃあ、つきあおうかな」





(えっ・・・!)





息が止まる。





あふれそうになった涙を隠すため
うつむき、





「・・・チャイム、なるから」





足早にいぶきのそばから逃げた。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





「それでね、ここのアイシャドウが
超かわいくて」





(大森さんは、かわいいな)





(女子らしい女子だ)





ふと、いぶきに
「イケメン」と言われたことを
思い出し、ため息をつく。





(男として見られてる私とは、
正反対)





大森さんが、私には
うらやましくて仕方なかった。













・*。・ 放課後 ・。*・





「相沢先輩、いますか」





なにやら緊張した様子の1年生が、
教室を訪ねてきた。





「私です」





(なんだろう)





「ほら、まうみ、がんばんなよ」





「う、うん、かんな」





友達らしき子に励まされ、
口を開く。





「ずっと前から、かっこいくて憧れてます!
好きです! つきあってください!」





(・・・は?)





「あ、あのー私、一応女子ですが」





「イケメンだから、関係ないです!」





(もはや女子に見えないということか・・・?)





内心ショックを受ける私なんて知らず、
女子ふたりは何やら
ほおを赤くして私を見つめる。





「・・・ごめんなさい」





私はそう答えるしかなかった。





(なんで、私はイケメンなんだろう)





廊下の窓に映った自分をじっと見る。





「私も、大森さんのように
女子らしい女子だったら
いぶきは私のことが
好きになっていたのかな・・・?」





「ならないな」





私の後ろに映りこんできたのは、
いぶきだった。





(聞かれてた!?
恥ずかしい・・・!)





「だって、イケメンじゃない
いぶきなんか、いぶきじゃないし」





「あ、そう!」





(じゃあ私である限り、
いぶきは私を女子として
見ない宣言というわけだ)





少しむっとして返した私に、





「でも、イケメンな
いぶきだったら、好きだ」





「えっ!?」





ぽかんとしてしまった。





「大森さんと、
つきあうんでしょ」





「あれ、うそ。いぶきが
俺がラブレターもらっても
なんも気にしてない感じだったから、
言ってみただけ」





「はああぁ!?」





「まぁ怒んなって、
結果オーライだろ」





「俺も、いぶきの気もち知れたし」





「!」





見つめられ、
赤くなってしまう。





「あっ、ダブルいぶきだ」





「今日もイケメンだわ~」





通りがかりの女生徒の声。





「イケメンだって、いぶき。
よかったね」





「いや、いぶきのことだろ」





笑い合った私たちの手は
しっかりとつながれていた。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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