強引な君
作者:デイジースター
俺は、八神リョウスケ。
おとといの夜、
ナツからのLINE。
《ミクとユウリと俺とお前で
ドッキリ用具買いに行こう》
俺達4人は
同じ吹奏楽部。
なんか意外?
実はナツ、トランペットが
ものすごくうまい。
俺はサックス。
ミクはクラリネット、
ユウリはパーカッション。
もうすぐ先輩が
引退する。
ドッキリを仕掛けようと
1、2年生で企画。
俺達4人がリーダー。
その道具を
買いに行くらしい。
=駅=
「ごめん、待った?」
いつもはメガネのミク。
「ミク、コンタクト?」
「ううん。昨日弟が
メガネ壊しちゃって。
コンタクト持ってないし、
直らなくて」
メガネない方が
かわいいな・・・
お、俺、何思ってんだ?
「ミクとリョウスケで
これ買ってきて。
ユウリと俺でこれ買ってくる」
ふた手に別れての
買い物。
「ナツ、すごいこと
思いついたよね」
沈黙を破るように
放たれた一言。
「ホントだな。
あいつ、先輩Loveだから」
「そのま先輩のこと、
まだ好きなのかな?」
「そーそー。そのま先輩のこと
まだ好きで、そのうち告るらしい」
副部長だった、そのま先輩。
部長のくるみ先輩と
仲が良かった。
すごい美人で
楽器もうまい。
明るくて
親しみやすかった。
「そっかぁ。うわっ!」
小さな段差につまずいた
ミクの手を、とっさにつかんだ。
「手出せ。
目ぇ悪いんだから」
なんでこんなに積極的に
いけるんだろう?
買い物を終えて
スタバに入る。
「ユウリ、クリームついてる!」
「うっそ! どこどこー?」
天然すぎて
憎めないユウリ。
「とれてないってーw」
「あっ、リョウスケ。
あれ買ってないじゃん!」
あれ?
何だっけ?
「ごめん、行ってくる!」
強引に手を引っ張って
行った先は、路地裏。
「ごめんね。
急に連れだして」
「買ってないものって?」
「ないよ、そんなもの。
ただ2人になりたくて」
ミク、急にどうしたんだろう。
「あのね、私、ナツが好きなの」
え?
突然すぎて、パニック状態。
「やさしくて面白くて、
ちょっとバカだけど一生懸命で。
応援してくれる?」
ナツとミク。
お似合いだな。
「・・・いいよ」
「あはは!
ふてくされてる!
ごめん、今のうそ!」
そう言って
お腹を抱えて笑ってる。
「???」
「好きなのは、
ナツじゃなくてリョウスケ。
これはホントだから」
世界がスローで動いてる。
「それって・・・」
本当にホント?
と、言おうとした俺の口を
ミクがふさいだ。
少し背伸びをして。
「ダメ?」
こんなに身長差あったっけ。
入学したときは、ミクの方が
おっきかったのに。
「俺の答えは
OKとYesしかないんだけど、
どっちがいい?」
「どっちでもいいよ」
ちなみにドッキリは、大成功!
ナツは、そのま先輩にフラれて
ユウリに励まされてるってw
そして、強引だけど明るいミクに
俺が一目惚れしてたことは
内緒にしておこう。
*END*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。





























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