まさかの壁ドン
作者:ニノ子だい
ミク「うさぎ おーいし かのやまー」
中2になってから
初めての音楽のテスト。
音痴な私、大月ミクは
相変わらずモテない。
それが、私の悩み。
特にクラス一のワル、
安藤イルマは、
私をよくからかう。
イルマ「それ、歌かよ」
クラスの子たち「あははは」
しゅん。
悲しすぎる。
先生にも注意されちゃって、
泣きそうになりながら、
1人で教室に帰る。
イルマ「おいっ、大月。
今日もやばかったな。
あははー」
ミク「ごめんなさいね」
イルマ「怒ってる? ごめんよ」
ミク「え?」
マジで心配してるかのように
話してて、ビックリした。
*....*....*....*
放課後。
私は、運動部だから、
体操服に着替えて
体育館に向かおうとした。
が、
イルマ「あははー。あわててる」
ミク「んもー」
卓球で使うラケットが
ないと思ったら、
あいつが隠してた。
イルマ「これを返すためには、
屋上へ来てほしい」
ミク「はぁ?」
いじめるのかと
一瞬思ったけど、
行かないほうが
からかわれそうだから、
行った。
*....*....*....*
イルマ「壁が、あるだろ」
ミク「うん」
イルマ「いまから、壁ドンする。
試しだ。いいだろ」
ミク「なぜ、私?」
イルマ「クラス一モテないヤツが
相手だと、
やりやすい。からな」
ミク「あっ、そう。
部活あるから、
早く終わらせてよ」
イルマ「はいはーい」
ドンッ
イルマ「好きだ」
ヤバッ、
キュンキュンする。
でもこれは、本物と違う。
イルマ「マジで」
ミク「いい感じの台詞だね。
誰が好きなのよ」
近すぎてドキドキするけど、
普通に話しかける。
イルマ「はぁ? お前バカか」
ミク「興味ないから
いちいち分析しないもん。
おかげで恋バナも、興味ない」
イルマ「じゃあ、きくなよ」
ミク「たまには、いいでしょ」
イルマ「お・お・つ・き・み・く」
ミク「え・・・」
イルマ「つきあってくれよな」
とまどった。
イルマって、
そんな奴だったっけ?
ミク「なんて言うと思う」
イルマ「NG?」
ミク「ばーか!
いいに決まってる」
*End*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
大月 美空

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