ハロウィンの魔法

CAST中瀬梨里

作者：レピンク

2024.10.21

ハロウィンって
魔法が使える日なんだって・・・

ハロウィンの魔女が選んだ
２人の物語・・・

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

リリ「ワカナ！　今日、塾だよね」

ワカナ「うん、そうだよ～」

リリ「はぁ」

ワカナ「どうしたの？」

リリ「なんでもない」

この子は、
親友のワカナ！

親友と一緒なら、
塾だって楽しいはずなのに・・・

あたし、勉強大っ嫌い。
だってつまんないじゃん！

好きなこと見つけたいな・・・

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

塾につきました・・・

ワカナ「リリ！　ここ座ろう」

リリ「うん」

ガチャ。

あれ？　誰だろ・・・

そこに入ってきたのは、んん？
すらっと伸びた身長。
高い鼻。

リリ「見たことないな・・・」

ワカナ「トイレ行かない？」

リリ「うん」

あの男の子のほうを見ると、
メールを打ってる。
その後ろを通ってみると・・・

「おやすみ。ダイスキ」
の文字が打たれてた・・・

リリ「彼女いるんだ・・・」

その時はなんとも思わなかった。

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

リリ「あの人・・・
どこの学校かな？」

？「リリ！
なにボーっとしてんだよ」

リリ「あっ！　ダイジ」

ダイジ「もっとドンくさくなるぞ！笑」

リリ「うるさいな～バカ!!」

ドンッ!!

リリ「キャッ！　すいません」

？「大丈夫？」

リリ「全然・・・」

そのまま、すれ違おうとした・・・

えっ?!
そこには塾で会った男の子がいた。

？「あっこの前、塾で・・・」

リリ「あの・・・はい！
中瀬リリです」

？「リリ？」

リリ「はい。
あの・・・あなたは・・・」

遼介「おれ、中学３年の八神遼介」

リリ「あっ中３！　あの。
塾で打ってた
『おやすみダイスキ』っていう
メール・・・」

遼介「そんなメール打ってない！」

リリ「うそだ～」

遼介「ホント！」

ニコッ
あっ笑った！

遼介「じゃ」

リリ「はい。じゃ」

ドクン、ドクン。
話し終わったら胸がドキドキした。

リリ「これって・・・」

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

ワカナ「あ～！
もうすぐ中３、修旅じゃん。
いいな～」

リリ「はいはい、
うちらはスキー教室があるでしょ」

ワカナ「そうだった～」

じゃあ、遼介先輩、
お土産くれるかな？

ワカナ「どーした？」

リリ「何でもないよ」

ワカナ「実は・・・
好きな人できた!!!」

リリ「きゃーっまじ？」

ワカナ「先輩なんだけど・・・」

リリ「うん！」

遼介先輩じゃないといいな・・・

ワカナ「八神遼介先輩！」

リリ「えっ・・・？」

ワカナ「めっちゃかっこいーの」

あ・・・どうしよう。

言わなきゃ・・・
うちも・・・って！

ダイジ「葉山！　来い！」

ワカナ「は～い」

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

２か月後。

リリ「好きです」

遼介「えっ？」

リリ「お願いします」

遼介「実は・・・
ワカナと付き合ってるんだ」

リリ「えっ・・・？」

遼介「誰にも言わないで
ほしいんだけど」

「実はハロウィンと同時に、
アメリカにワカナと一緒に
引っ越すんだ」

リリ「えっ？
ハロウィンって・・・明日・・・」

遼介「ホントゴメン」

なんでワカナ黙ってたの・・・？

リリ「ワカナ!!!!!」

ワカナ「なぁに？」

いつもと一緒の優しい笑顔・・・

リリ「明日、引っ越すんでしょ」

ワカナ「ちょ、誰から聞いた？」

リリ「遼介先輩から」

ワカナ「黙っててゴメン」

リリ「ずっと友達だよ!!」

ワカナ「もちろん」

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

ダイジ「今日はハロウィン～
お菓子～お菓子～」

リリ「陽気すぎる・・・笑」

ワカナ「じゃ！」

パンッ

ワカナ「ハイタッチ成功！」

じゃあね・・・

初めて、ワカナがいない授業。
あてられてわかんなかったら
教えてくれたな・・・

ごぉぉぉぉぉぉん
あの飛行機かな・・・？

あれ？
文字が書いてある！

「ハ、、、、ッピー、、、、
ハロウィン、、、、、」

「リリ、、、、
だ、、、、いす、、、、き」

「りょ、、、、、、、うすけ、、
わか、、、、な」

ワカナ！
遼介センパイ！

ありがとう！
たくさんの笑顔。
一生ダイスキ！

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。

３年後・・・・

ピンポーン

リリ「はーい」

あたしは、中３になった。

ワカナがいなくて寂しいけど
友達たくさんできた！

ガチャ

遼介「よう」

リリ「遼介先輩！
うわーん」

遼介「３年前、ふってゴメン。
まだ間に合う？」

リリ「うん！　ダイスキ」

２０２１．１０．３１
あたしたちが別れた日。

そして今日
２０２４．１０．３１

あたしたちが再会した日。

これこそ
ハロウィンの魔法。

HAPPY☆END