10年越しに実った恋

CAST野崎 奈菜野崎 奈菜

作者:KABOっこりー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.02.19

明日、この家を出る私、
野崎奈菜28歳は
荷物の整理をしていた。





高校の卒業アルバムを
見つけ、手に取る。





すると、アルバムの間に
挟まっていた
1枚の写真が出てきた。





この写真は―――
高校の卒業式の時に
桜の木の下で
撮ったものだ。





男女6人、
私と友達である
田中南、
佐藤菜月海、
そして私たちと
仲の良かった男子3人が
写っていた。





笑顔の南の隣で
控えめに笑っているのが
宮本龍之介、





涙を堪えながら
笑っているのが
紀田直哉、





そして直哉と
肩を組んで歯を出して
笑っているのが―――





私の旦那さんでもある
南龍和だ。





私たちは来月、
結婚する。





ここまでの道のりは
とても長かった・・・











・*。・ 高校 ・。*・





私はニコニコ高校に
通う高校3年生。





家庭科部に
入っていて、
親友が2人いる。





その2人の名前は
みなみとなつみ。





みなみは手先が
器用なわけではないけど、
一生懸命な
明るくて元気な
ムードメーカー。





なつみは
女子力おばけっていう感じの
優しい女の子。





3人でいつも
最終下校時刻
ギリギリまで残って、
お裁縫をしながら
おしゃべりをして
盛り上がっていた。





みなみには
3人の幼なじみの
男子がいる。





学級委員を務める
しっかり者の
りゅうのすけ、





優柔不断だけど
とても優しいなおや、





バスケ部のエースで
運動が得意なるわだ。





私はるわと
同じクラスで、
最初の席が隣だった。





それ以降、沢山
話すようになった。





私は運動は
得意ではないけど、
バスケを見るのは
大好き。





だから話をすると
いつも盛り上がった。





それのせいで周りから
カップルだと
冷やかされることも
多くあった。





でも、その度に





るわ「気にすんなよ」





と言ってくれていたから、
私たちは、話し続ける
ことができた。













*。・----。・----・。*





7月になって
もうすぐで夏休みに
なろうというある日。





私たちはその日も
部活をしながら
おしゃべりをしていた。





みなみ「ねぇ、夏休みに
6人で出かけない!?」





なつみ「6人って、
私たちと男子の3人?」





みなみ「そう!
海とかプールとか!」





これは私の勝手な
想像だけど、
みなみは多分
りゅうのすけのことが
好きだ。





幼なじみの2人は、
はしゃぎすぎてしまう
みなみを
りゅうのすけが
止めるというのが
お決まりになっている。





そしてこの2人は
両想いだろう。





更に、なおやは
なつみのことが好き、
だと思う。





これも勝手に思っている
だけだけど。





ただ、なつみが
なおやのことが
好きかどうかは・・・
微妙だ。





この間、
好きな人について
話した時に





なつみ「んー
好きになった人が
タイプかな」





なな「えーかっこいい!」





なんていう会話を
したから。





なな「私も、
海行きたいな」





みなみ「だよね!
3人にも
予定きいてみないと!!」





そう言ってみなみは
家庭科室を出ていった。





るわくんだけではなく、
りゅうのすけと
なおやもバスケ部だから、
体育館に行ったんだと思う。





家庭科室には
私となつみだけだ。





なつみ「そういえばさ、
なつの想像なんだけど、
みなみって
りゅうのすけのこと
好きだと思うの」





なな「なつみも!?
私もそう思ってた!」





なつみ「やっぱり
そうだよねー。
海行く時
頑張らないと、、、」





なな「え?」





なつみ「2人が2人きりに
なれるようにする、
ってことだよ!」





なな「あぁ、そういうこと!
(だったらなおやと
なつみも
2人きりにして
あげたいな)」





なつみ「んー?」





なな「え、いや、
ううん!
なんでもないよ!」





私たちがみなみ、
りゅうのすけ2人きり
大作戦の話し合いを
していると、、、





みなみ「2人とも―――
男子もOKだって!
楽しみだね!!」





私となつみは
お互い目をチラッと
見てから





なな、なつみ「そうだね!」





と笑いかけた。













・*。・ 海 ・。*・





そしてついに
やってきた海。





みなみ「ひゃっほーい!!!」





りゅうのすけ「おい、
あんまり騒ぐなよ」





なおや「た、楽しみだね、
なつみちゃん」





ゆな「うん!
そうだねー」





やっぱ、なおやは
なつみのことが
好きなんだなぁと
考えていると





るわ「おーい、
何ぼーっと
してんだよ?
せっかくの海、
楽しもうぜ!」





なな「わっ、るわ!
うん、楽しも!」





そこから私たち6人は
浮き輪でぷかぷか
浮いたり、
ビーチバレーをしたり、
砂のお城を作ったりして
遊んだ。





楽しい時間は
あっという間に過ぎ、
もうお昼だ。





りゅうのすけ「なー
腹減らね?」





なおや「俺もすいたー。
焼きそば食お」





みなみ「私、喉乾いたなぁ」





これを聞いた途端、
なつみの目が
キラッと光った気がした。





あ、もしかして!





なつみ「じゃあ、
なつとななと
なおやとるわで
ご飯と飲み物
買ってくるよ!
2人は何がいい?」





みなみ「え?
いいよー
私たちもい―――」





なつみ「いいからいいから。
焼きそばと
自販機のジュースで
いい?」





みなみ、りゅうのすけ
「じゃ、じゃあ、
お願いします、、、」





なつみ「わかった!」





そう言ってなつみは
みなみに
ウインクした。





私たちが買って
帰ってくると
2人が楽しそうに
話していた。





いいな、私も
る、、、





って、
何考えてんの私!





海の家特製焼きそばを
食べ終わった私たちは、
海で泳ぐことにした。





6人で軽ーく
泳いでいく。





すると突然。





遊泳者「よそ見
してんじゃねーよ」





なな「きゃっ!」





るわ「なな!」





やばい、
泳いでる人に
ぶつかっちゃった!





待って、これ
どんどん
流されてない?





怖いよ、
誰か助けてー!





るわ「ななーー!」





なな「え、るわ?」





もしかして、助けに
来てくれたの!?





るわは、ものすごい勢いで
こっちに来ると
私を人がたくさんいる方に
引っ張ってくれた。





なな「るわ、ありがと」





るわ「おー。
あーでもこの感じだと
4人には、なかなか
会えそうにないなー」





なな「確かにそうだね、、、」





るわ「どーする?
ちょっと遊ぶか?」





なな「う、うん、
そうしよ」





最初はもちろん
2人きりということも
あって緊張したけど、
遊んでいるうちに
楽しくなって、
2人きりということは
忘れていた。





2時間ぐらい
遊んだだろうか。





荷物のところに戻ると
なつみとなおやが
話していた。





なおや「あ!
るわとななちゃん、
お帰りー」





るわ「ん、りゅうのすけと
みなみは?」





なつみ「かき氷
買いに行ってるよ」





なおや「るわは
ブルーハワイ、
ななちゃんは
いちごって
言っちゃったけど、
だいじょぶ?」





なな「うん、大丈夫。
ありがと!」





この後、かき氷を食べて
私たちは帰路に着いた。













・帰りの電車の中で・





なつみ「今日
2人きりになれて
良かったね」





と話しかけてきた。





そうなのだ。





今日海に来て
気づいたけど―――





私、るわが好き。





私が流された時に
真っ先に助けに来てくれた
るわのことが好き。





だからこの時は
るわに長い間
会えなくなって
しまうなんて、
想像もしてなかった。













・。・。・。・。・。・。・。・。





12月。





今日はみなみと
なつみと3人で
総合体育館に来ている。





3人が入っている
バスケ部の
決勝大会があるのだ。





みなみ「私、バスケの
試合見るの
何気に初めて!」





なつみ「なつもだよ!」





なな「私は、、、
バスケが好きで
よく見るかな」





そうこうしているうちに





みなみ「あ! 始まる!」





今日は3人とも
スタメン入り
しているらしい。





私は思わず、るわの姿を
探してしまう。





隣を見ると、みなみも
りゅうのすけの姿を
探していた。





さらに驚いたのが、
なつみが小さな声で
「なおや、頑張って」
と呟いていたことだ。





これは、なおやの恋も
期待していいのかも
しれない、と思った。







ゲームが始まった。





ニコニコ高校は
赤のユニフォーム、





対する新潮学園高校は
青のユニフォームだ。





開始早々、るわが
ボールをとる。





そして
スリーポイントシュートを
軽々と決めて見せた。





みなみ「るわ、
なかなかやるじゃん」





そして―――
65対34、
ニコニコ高校が
圧勝し、





それと同時に優勝が。





なつみ「3人とも
頑張ってたね」





なな「うん、
すごい戦いだった」





みなみ「でもやっぱ、
るわが1番
上手なんだね。
さすがキャプテン!」





なな「高校最後の大会が
勝利で終われて、
3人としても
嬉しかったんじゃないかな」





私たちが
興奮しながら
話していると





主催者「それでは、
MVPを発表します」





みなみ「MVP?」





なな「勝ち負け関係なく、
この大会で最も良い
プレーをした選手が
選ばれるんだって」





なつみ「へー
そんなのあるんだ」





主催者「今大会のMVPは
―――ニコニコ高校、
南龍和選手です!」





るわ「、、、え?」





なな「、、、え?」





みなみ「えーすご」





なつみ「MVPの人に
なんか賞品みたいなのって
あるの?」





なな「、、アメリカ留学」





主催者「南選手には、
高校卒業後の4年間、
アメリカ留学を
プレゼントします!」





どうしよう、
頭が追いつかない。





MVPに
アメリカ留学が
プレゼントされることは
知っていた。





でもまさか
るわが
選ばれるなんて。





もちろん、
バスケットプレーヤーとして
選ばれたことは
私もとても嬉しかった。





でも、、、





るわと4年間
会えないのは辛い。





それに留学が
4年でも、





その後そのまま
アメリカにいる
可能性だってある。





そしたらもう、
ほとんど会えないも
同然だ。





―――今日
ニコニコ高校が勝ったら
るわに告白しようと
思ってたのにな。













・*。・ 数日後 ・。*・





るわ「てことで、
みんな知ってると思うけど、
俺アメリカに
留学することに
なったわ」





りゅうのすけ「いやー
まさかるわが
選ばれるなんてな」





なおや「思っても
なかったよ」





るわ「俺、そもそも
MVPの存在すら
忘れてたんだよなー。
だからまだ
実感ないってゆーか」





、、、
本当に留学するんだ、
るわ。





みなみ「留学って
4年間だっけ?
その後はどうすんの?」





るわ「あーもしあっちの
プロチームに入れる
ようだったら
入ろうかなって」





なつみ「でもるわ、
英語苦手だよね?
日本のチームに
入るんでもいいと思うけど。
てか急にアメリカなんて
簡単に行けるような
もんでもないんだしさ。
そんな簡単に行くって
決めていいの?
もっと考えたらどうなの?」





なおや「ちょ、ちょっと、
なつみちゃん」





もしかしてなつみは、
私のために
るわを日本に
引き留めようと
しているの?





ありがとう、なつみ。
でも―――





なな「なつみ、
さすがにそれは
言い過ぎだってw
るわ、小さい時から
アメリカでプレーするのが
夢だったんでしょ?
良かったね、
ようやくチャンスが
回ってきたね。
ここから先は自分で
叶えるチャンスを
引き寄せるんだよ。
これで『アメリカのチームに
認められなくて戻ってきましたー』
とか言ってノコノコ
帰ってきたら
マジで怒るからね、
ほんとに。だから―――」





ダメだ、泣いちゃ。
みんな見てるから。





なな「ごめん、私
お手洗いに―――」





みなみ「なな! 待って!
私、りゅうのすけと
付き合うことになったの!」





なな「、、、え?」





りゅうのすけ「お、おい!
何言ってんだよお前!」





なおや「なんでこの
タイミングの報告かは
分からないけど、
とりまおめでとー」





りゅうのすけ「お前も!
なんで素直に
受け入れてんだよ!」





なつみ「まぁ、幼なじみで
ずっと一緒にいたんでしょ?
なおやとか
るわからしたら、
やっとって感じ
なんじゃない?」





みなみ「も、もしかしたら
私が泣きそうだって
気づいて、
わざと話を変えて
くれたのかもしれない。
やっぱり、私は
いい友達をもったな」





なな「2人とも、
おめでとう!」













*。・----。・----・。*





そして、
卒業式の日になった。





結局るわは
アメリカ留学を
決めたらしい。





私となつみは
もともと医療系に
就きたいと思っていたから、





同じ大学の医学部に
通うことになった。





みなみは美容師に
なるために、
専門学校に行くと
言っていた。





りゅうのすけと
なおやは
スポーツ推薦で
大学に入るらしい。





私となつみはともかく、
みんな道は別々だ。





もちろんみなみとも
定期的に会おうと
話しているけど、





今みたいに
毎日会うことは
ほぼ不可能なはず。





同じ日本にいる
みなみとも
会えないのに、





アメリカにいる
るわと
どうやって会えと
言うのだろう。





そう考えているうちに、
学校の前に着いた。





今日るわに
呼び出されている。





一瞬告白? と思ったが、
アメリカに行くるわが
するとは思えないし、





そもそも私のことを
好きかもわからない。





るわ「朝早い時間に
ごめんな」





なな「ううん、大丈夫。
どうしたの?」





るわ「俺さ、アメリカ
行くじゃん?
だから―――
なんつったらいいのかな。
とりあえず、
なんかちょーだい。
とか思って」





なな「いいよ、はいこれ」





るわ「―――
犬のマスコット?」





まさかこんなすぐに
渡してくれるとは
思っても
いなかったのだろう。





るわの顔が
驚いていて、
思わず笑ってしまう。





私が渡したのは
犬のマスコット。





アメリカ留学が
決まってから、
部活で頑張って作った。





るわ「ありがと、
大切にするよ」





そう言ってるわは
学校に歩き出した。





私もあとについて行く。





るわは明日、出発すると
この間言っていたから、、、





会えるのは今日が
最後だ。





覚悟を決めたはずなのに、
思わず泣きそうになる。





式が終わり、
写真撮影タイムになった。





いつもの6人で
写真を撮る。





るわ以外の5人が
卒業アルバムに
メッセージを
書くことにした。





私は最後だ。





どうしよう、
なんて書こうかな・・・





他の4人が書き終えて
私に回ってきた。





私が書いたのは





「戻って来たら
許さない!」





本当はそんなこと
思ってなくて、
逆に戻って来て
ほしいのに―――





それと同じくらいに
戻って来てほしくない。





私のを読んだ途端





るわ「なな、
面白すぎんだろw」





と言って笑っていた。













*。・----。・----・。*





10年の時が経った。





私は看護師として
病院に勤務していた。





1番空いている
お昼の時間に、
珍しくドアが開いた。





なな「いらっしゃいませ。
保険証をお願いします。
今日はどうなさいましたか?」





??「あーちょっと
会いたい人がいて」





なな「え?
南龍和―――
るわ?」





るわ「久しぶり、なな」





え、、、
本当にるわ?





そっくりさんじゃなくて?





だってるわは今、
アメリカのチームで
エースとして
活躍してるはずなのに。





るわ「ちょっと
長い休みが取れて、
10年ぶりに日本に
戻って来たんだよ」





なな「―――遅いよ」





るわ「え?」





なな「確かに、
戻ってくるなって
書いたけど!
どれだけ待ったと
思ってんの!
私のこと
忘れたんじゃないかって
不安だったんだからね!」





そう言った途端、
私の体が
温かいなにかに
包まれた。





るわ「ごめん、待たせた」





なな「うん」





るわ「―――大好きだよ、
なな。
すごい待たせちゃったけど、
俺と付き合ってくれる?」





なな「もちろん。
10年も待ってくれる人なんて
なかなかいないよ?」





るわ「本当にありがとう。
俺が幸せにするよ」











*END*

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