本当はやりたくないの

CAST野崎奈菜

作者：あいみょんず

2019.04.28

なな「あむー！」

あむ「なな!!!
ねえねぇもうすぐ
期末だよー！」

なな「ほんっとヤバいね！」

あむ「だねー」

なな「そいや、バレンタイン
渡す人いるの？」

あむ「・・・ねえ、
そんなことよりさ・・・」

───私とあむは、大親友。
あと花音も。

nicolaでも
（モデルやってます）
コンビ組ませてもらってるし。

でも、恋愛の話になると・・・
話をそらす。

なんでだろ。
・・・ま、いっか───

あむ「花音どーしよ!!!
話しづらいよ」

花音「大丈夫だって」

あむ「同じ人をすきに・・・」

なな「２人揃ってる！
おはよ☆」

２人「おはよ!!!」

なな「何話してたの？」

花音「なんでもないよ！
次の企画の話！」

なな「・・・そっか！」

──────本当は違う

そのくらい分かるよ────
何年一緒か──────────

あむ「放課後、話あるの」

なな「改まって???」

あむ「うん」

なな「別に今じゃダメなの？」

あむ「うん」

なな「追試確定とか？」

あむ「んなわけないでしょ。
ななこそ」

なな「あー、今回は
まあまぁだから大丈夫だよ」

花音「ちょ、ちょっと！
次体育だよ！
ヤバいって！」

３人「うわっ、本当だ！
いそごいそご」

──なんだろう

きっと私には
想像できない世界だろう────

──なな、大丈夫かな・・・

嫌われたらどうしよう

バレンタインのこととかも・・・

どうしよう

それしか考えらんないよ・・・────────

☆掃除の時間☆

なな「おーい、あむー」

あむ「あっ、ごめん」

なな「何見てたのー？」

あむ「考え事だよ」

なな「めずらしー！
私にはわかんないこと
だろうけど」

────私は、知ってしまった・・・

あむは、たかとくんが好き。

まだ確信持てることでは
ないけど・・・───────────

あむ「たかとくん・・・」

花音「て、いやいや!!!
バレたらどーすんの！」

あむ「そんときはそんとき」

花音「放課後も
今も変わんないか笑」

☆放課後☆

なな「話って？」

あむ「呼び出して、ごめん」

なな「どしたの？」

あむ「あのね・・・」

なな「ん？」

あむ「いや、あの・・・」

なな「？」

あむ「た、たっ、た・・・」

なな「た？」

あむ「たかと君が好きです!!!」

なな「うん」

あむ「驚かないの!?」

なな「うん」

あむ「こっちが驚きだよ・・・
いつから気づいた？」

なな「掃除のときから」

あむ「するどいね笑」

なな「あむ」

あむ「ん？」

なな「私、あむ好きだよ。
私のこと考えて、
ためらってたんでしょ。
私と同じ人好きになった、
どうしよう。って」

あむ「・・・」

なな「ありがとう。
大好き。
嫌いになんかならない」

あむ「ありがと。大好き」

なな「まだ言いたいことあるって
顔してる」

あむ「バレンタイン、
告白しようと思ってる」

なな「私も」

あむ「一緒に告白しよう」

なな「考えさせて」

────嘘・・・

あむと対決、
みたいになるよね？

それはいや──────

────なな、パニクってないかな？
無理してないかな・・・──────

☆LINE☆

なな《バレンタイン、一緒にしよ》

あむ《どうして・・・》

なな《あむ大好きだから》

あむ《ありがと・・・
恨みっこなしだよ》

なな《もちろん。
嫌いになんか、ならない》

☆バレンタイン☆

２人「たかと君!!!」

あむ「深尾あむです。
貴方のことが好きです。
付き合って下さい！」

なな「野崎奈菜です。
貴方のことが
ずっと好きでした」

鷹人「１人ずつ、返事するね」

「あむちゃん来て」

────鷹人くん、さすが優しい・・・

あむ、頑張れ・・・──────

鷹人「奈菜ちゃん来て」

なな「はい・・・」

鷹人「僕も同じ気持ちです。
付き合って下さい」

なな「・・・はい!!!泣」

鷹人「ずっと前から見てた。
いつも優しくて。
友達気にしてて」

なな「私もです。
優しくて。
友達多くて。
馬鹿なのか真面目なのか
分からなくて。
礼儀正しくて。
なぜか惹かれ・・・」

鷹人「僕の褒め言葉は嬉しいけど、
恥ずかしいんだけど笑」

なな「なぜか惹かれて
いつの間にか見てて。
瞬きをして。
とにかく・・・」

鷹人「その口
閉じてもらいたいの？」

なな「いや、いいです/////」

鷹人「そ」

２人「とにかく、大好きです───」

あむ「おめでと」

なな「あむも、いつか出会えるよ。
大好きと言える人に」

＊ｅｎｄ＊