梅雨の季節は恋の予感?

CAST野崎 奈菜野崎 奈菜

作者:みなみ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.06.15

「ななー! 朝よー!」





ママの明るい声が
聞こえる。





「今日土曜日だよー?」





そう言った私に
ママがため息をつく音が
私の部屋まで聞こえた。





「今日はあの人が来るでしょ?
早く起きなさい」





あ。
そうだった。





私はゆっくりベッドから
体を起こした。





「はぁい」





私、野崎なな。





今は6月。
梅雨の季節。





梅雨の季節は
女子にとって最悪。





前髪はうねるし、
まとまんないし。





でも、私にとって
そんなことはどうでもいい。





それよりも最悪なことが
梅雨の季節、
私だけにおこるんだ。





それは、、、





ピンポーンピンポーン





来た。





私は足取り重く
ドアを開けた。





「なな、久しぶりだな!
元気にしてた?」





勢いよく玄関の中に
入ってきたのは、
おじいちゃんが決めた
いいなずけの大倉空人。





家の都合で
梅雨の季節しか
これないらしく、





毎年この季節に
私の家に
泊まりにくるんだ。





このために私は好きな人と
結婚できないんだ、
と思い知らされるから、
私はこの季節がきらい。





そして空人もきらい。





私が挨拶もせずに立っていると
ママがリビングのドアを
勢いよく開けて
私の横にたった。





「ごめんなさいね。
空人くん。
ほら、なな
挨拶しなさい」





仕方なく小さく挨拶すると
空人は一瞬寂しげに
微笑んだ。





でもすぐにいつもの
完璧スマイルを取り戻し、





「おじゃまします」





そう言って、
いつも空人が泊まる部屋に
入っていった。





その後ろ姿を見ていると
後ろからママにこづかれた。





「空人くん
かわいそうじゃない。
もう少し考えてあげたら
どうなの?」





「考えてないのはママ達じゃん。
勝手に結婚相手決められて
こっちは迷惑でしかないの!」





一気に怒りと不安が爆発して
気づいたときには
目から涙が出ていた。





その場の空気に
耐えられなくなった私は
近くの公園に行った。





ここに来ると
幼いころの思い出が
よみがえる。





あの頃は
いいなずけのこともしらなくて
空人と楽しく遊んでたなあ。





ブランコをゆったりこぎながら
そんなことを考えていると、





「なな」





目の前に空人の顔が。





「ええ!」





考えていた人物の顔が
目の前に現れたものだから
私はブランコから飛び降りた。





空人はそんな私をみて
自然に笑っていた。





今まで完璧作り笑いばっかり
見てきた私は、その笑顔に
ドキッとしてしまった。





私が固まっていると
空人が隣のブランコにのって
話し始めた。





「ななさ、
俺との婚約
嫌なんだろ?」





空人の質問に
どう答えればいいのか分からず
私は無言でうつむいた。





「その気持ち。
俺にはわからない」





空人はそう言ってから
立ち上がった。





「いいなずけのこと、
じいちゃんから聞いたとき
俺は嬉しかった。
昔から仲の良いななと
結婚できるなら、って。
俺はその時軽い気持ちだった」





空人の真剣な眼差しで
私を見つめた。





「でも、ななは
真剣に考えていた。
そしてその結果が俺を嫌う。
という答えだった」





「それは、、、」





「でもさ、それで俺は
ななへの想いを自覚した。
ただの友達として
見てなかったことに
気づいたんだよ」





え、、、。





「ななが嫌がってることは
知ってたけど、
俺はどうしても結婚したくて
俺はいいなずけを利用した。
でも、ななが幸せになれないなら
結婚する意味はない。
俺は好きな人に幸せになってほしい。
だから、今から婚約解消してくるよ。
今までごめんな。なな。
そしてありがとう」





そう言って空人は
頭を下げた。





そして公園の出口に向かって
歩いていった。





止めなくていいの。
私はこれを願ってたんだから。





自分では
そう決めたのに、、、





体が勝手に動いた。





私は家のドアの前にいる
空人に抱きついた。





「空人。私、今まで
空人のこと好きじゃないって
思いたかったんだと思う。
親の決めた道に
行きたくなかったんだと思う。
でも、自分の気持ちに
嘘はつけなかった」





私は驚いて固まってる
空人の前に出た。





「空人。好きです。
私と結婚してください」





私がそう言うと空人は
顔を赤くして目をそらした。





そして小さい声で
ささやいた。





「俺のほうが好きだし」





その言葉は私には
しっかり聞こえてた。





けど。





「ん? なに?
聞こえなーい?」





私は空人に
聞こえてないふりをした。





だって





もう1度
言ってほしかったんだもん。













*。・ その後 ・。*





「インターホンから
丸聞こえよ」





ママが苦笑いで
私達に言った。





あ、ここ玄関だった。





私は空人と
目を合わせて笑った。







*end*

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