なんで負けたの・・・?

CAST野崎 奈菜野崎 奈菜

作者:なのた

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.05.06

私、野崎奈菜。
今日は学校の
体育祭なんだけど・・・





私はあんまり
気が乗らない・・・





実は、運動が大の苦手。





練習でも、ネチネチと
あむちゃんたちのグループに





「てめぇのせいで
負けてんだよ!」





って、何回も言われるし・・・





本番なんて、
もろ順位付けがあるから
もっとネチネチ言われるに
決まってる。





あむちゃんは
表裏激しいから、
男子の中ではモテモテ。





かくゆう私は、陰キャ。





コミュ障だから、
完全にスタートダッシュを
間違えた。





なんで、反抗なんて
できるわけでもなく・・・





もうリレーが始まるし。





クラスの人数が35人で
私は29番。





なんでこんな後ろになったのか
わからない・・・





幸い、
前と後ろは
速い男子なんだけど・・・





「よーい」





パンっ! という
鉄砲の発砲音で始まる。





さすが、やっぱり
最初の男子は速いなー。





そんなことを
色々考えていると、
私の番はもうすぐだ。





そして、私の番になる。





トップだったのに、
どんどん抜かされてしまう。





言葉では





「野崎さんがんばれー!」





なんて応援してくれる
あむちゃんだけど、





内心絶対そんなこと
思ってない。





どうせ
「早く走れよボケ」とか
思ってるんだろうな・・・





とりあえず、
次の速い男子にバトンを渡し、
私の番は終わった。





そして、あむちゃんに
恐怖の言葉をかけられる。





「野崎さん、後で一緒に
公園で練習しよっか!」





あーあ。
終わった。





結局、ほかの競技も
今のリレーも、
私のせいで負けちゃって・・・













★・・・★・・・★・・・★





公園に行くと、
あむちゃんたちのグループが
待っていた。





「ねぇ、野崎さんさぁ、
なんでそんなに
運動音痴なわけ?
運動ぐらいできるよねぇー。
できないなら欠席しろよ」





ドスの効いた声で
威圧してくるあむちゃん。





「だいたいお前はさぁ。
気に入らねぇんだよ!
陰キャのくせに!」





そう言って
殴りかかろうとしてくる
あむちゃん。





「ちょっと待て」





「あぁ、なんだよ?
あっ! 唯斗くん!
一緒に練習してたんだー!」





「嘘つけ。
今のは明らかに
練習じゃないだろ。
薄々気づいてたけど、深尾。
お前、野崎虐めてるだろ?」





「そ、そんなことないよ。
さっきのは劇の練習で」





「何が劇の練習だ!
こんな時期に
劇なんかしてないだろ」





「くっそ。覚えとけよ。
野崎。
言いふらしてやるから」





「あ、あの。小原くん、
こんなことして大丈夫?
悪い噂流れてたりするんじゃ・・・?」





「ははっ。大丈夫だよ!
そういう謙虚なところ
好きだぜ!」





「えっ。
い、今なんて・・・」





「だから、好きだって!
――――改めて、
俺、野崎のことが好きだ!
付き合ってください」





「実は、私も小原くんのことが・・・
私なんかでよければ・・・
はい、喜んで!
改めて、
助けてくれてありがとう!」





「全然いいって。
あと、これからは
苗字じゃなくて、
下の名前で呼び会おうぜ!
なっ、奈菜!」





「はっはい、唯斗!」







*end*

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