甘くて苦い、チョコの味。

CAST宮本 和奏宮本 和奏

作者:りんな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.01.11

私には秘めてる
恋がある。





私はアイドルだから、
1人の人を愛することは
出来ない。





でもこの日くらいは
いいよね??





中学3年、最後の
バレンタインだもん。





今までの2年間は
ずっと渡せずにいた
チョコレート。





最後の年は
絶対に渡したい。





「すき」と
言えなくても





「3年間ありがとう」
って伝えたい。





だって、もう
学校が変わったら
会えなくなってしまうから。





この恋は親友だけにしか
相談できていない。





そう決めてから、
親友に手伝ってもらい、
一緒にたくさん
チョコレートを作る
練習をした。











*...・・・*...・・・*





2/14、ついに
なおたん(紀田直哉)を
呼び出した。





場所は渡り廊下。





なおたんとは
3年間同じクラス
だったけれど、
あまり話したことはない。





「どうしたの?」





と何食わぬ顔で
なおたんは言う。





私は勢いで
「すき」と言って
しまいそうだった。





でもこの恋は
秘めておきたい。





秘めなくては
いけない。





少し引きつった顔に
なってしまうが、





「3年間、ありがとう。
もう少し仲良く
なりたかったな、
これからも私のこと、
覚えていてくれたら
嬉しい!」





と明るい口調で言った。





逃げるようにして
チョコレートを渡して
ドアを開ける。





すると、いきなり
手を掴まれる。





振り向くとなおたんが
うっすら涙目になりながら、





「いつも頑張ってるワカナを、
ずっと応援してたよ。
これからも変わらない。
だから、なおのことも
忘れないで欲しい」





となおたんは言う。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





それから5年後。





偶然街で出会う。





雪が降る
バレンタインの日だった。





「ワカナ??」





なおたんが言う。





「なおたん?!」





‟あの日、言いたかったことが
あるんだ、”





と記憶の中で
タイムスリップする2人。





「本当は君に
好きって言いたかった。
でも頑張る君を
邪魔は出来なかった。
今でも覚えててくれて嬉しい。
すきだよ」





となおたんが言う。





「私もずっと好きだよ。
会いたかったよ。
もう一度
あの頃に戻ろうよ」





と私は言う。





2人は雪の中、
制服ではないふたりで
出来なかった青春をやり直す。





私は、あの時勇気を出して
チョコを渡してよかったんだ、
とあの頃の自分に笑いかける。











*終*

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