お揃いのキーホルダー

CAST宮本 和奏宮本 和奏

作者:ちぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.12.05

雪が降る
バレンタイン。





学校中の人が
チョコを交換したり、
好きな人に渡したり・・・





私、宮本和奏は
中学2年生にもなって
1度も男子にチョコを
渡したことがありません。













*。・ 教室 ・。*





星奈「まーた
そのキーホルダー
ながめてー!
何かあるの?」





和奏「いやー
べっつにー??」





それは小学校のころ
蓮から貰った
お揃いのキーホルダー。





そりゃ好きな人から
貰ったら
大切にしますよ。





1人でニヤニヤして
しまった。





星奈「今年こそあげるのー?」





和奏「え、え、え?」





星奈「だーかーらー!」





和奏「え、ストップストップ!
あいつにはあげないよ・・・」





星奈「なんでよ?
8年間も片思いのままで
いいの?
一生片思いだよ?」





和奏「私なんて無理だから・・・」





星奈「何言ってんのよ、
和奏可愛いじゃん?
絶対いける!
あっちだって
同じ気持ちだと思うよ?」





和奏「そんなわけ笑笑」





そうです。
私は8年間も
片思いしてる。













*。・ 放課後 ・。*





今までずっと一緒に
蓮と帰っていた。





まぁ家が近いからだけど。





今日も蓮を待っている。





蓮の声がした。





あれ、
凛美ちゃん?





蓮がこっちへ来たので
急いで背を向ける。





蓮「ごめん和奏。
待った?」





蓮は気づいて
いなかったようだ。





和奏「ううん。
ぜーんぜん待ってないよ!
行こっか!」





どうしよう。
さっきのことが
気になりすぎる。





蓮「どうかした?」





和奏「いや、
何もないよ?!」





(耳に髪をかけた)





蓮「そうか、
それなら良かった」





それから2人は
無言で家に帰っていった。













*。・ LINE ・。*





和奏《何個チョコ貰ったー??》





蓮《2個かなー?笑笑》





和奏《お母さん
入れてるでしょー??》





蓮《いや、
今日出張なんだわ》





胸騒ぎがした。
凛美ちゃんだけじゃ
ないの・・・?





和奏《えっ、誰々?》





蓮《凛美って人と組橋。
てか、凛美のは
気づいてただろ》





和奏《え、バレてた??笑笑》





蓮《お前、誤魔化す時
耳に髪かけるからな笑笑》





和奏《バレてたかー笑笑》





頭が真っ白だった。





星奈が蓮のこと
好きだなんて
気づかなかった。





和奏《流石モテモテ!
どっちにOKするの?》





蓮《んー
まだ決まってない。
1ヶ月後だし》





インターホンがなった。
星奈だった。





そういえばチョコ
交換するんだった。





和奏《あ、噂をすれば
星奈が家に来たんで
また後でね》





どんな顔を
すればいいのか。













*。・ 私の部屋で ・。*





星奈「わー
美味しそうなチョコ!
食べていい?!」





和奏「う、うん。
いいよっ」





苦笑いをして
目をそらした。





じゃないと
泣いちゃう。





星奈「そーいえばまだ
チョコ渡してないのー?」





言われた瞬間
涙が出た。





全てを話した。





星奈「そ、それは。
ば、罰ゲームだよぉー笑笑」





和奏「嘘だ。星奈
そんな人じゃないでしょっ」





星奈「ごめん。
本当は諦めようと思ってた。
ずっと気持ち抑えてたの。
でも気づいたら
諦められなくて
チョコ渡してた。
言えなくてごめん。
嘘ついてごめん」





和奏「言ってくれてありがとう。
今日からライバルだねっ笑笑」





2人で泣きあった。





結局私は
蓮にチョコを
あげなかった。













*。・ 3月14日 ・。*





連は2人の誰かと
付き合うことに
なるのかなー。





勇気を出さない
自分が悪い。





2人は勇気をだして
頑張ったんだから。





報われるのは
当然だよね。





あれ、
キーホルダーがない。





え、凛美ちゃんのカバンに。





和奏「ねー凛美ちゃん。
それ私の
キーホルダーだよね?」





凛美「え、これ?
だって今日から
蓮の彼女になるもんー」





和奏「え、でも・・・」





蓮「嘘はやめろよ?」





和奏、凛美「蓮・・・」





蓮「ごめんだけど
凛美と付き合うことは
出来ない」





凛美ちゃんは
背を向けた。





凛美「別に蓮のことなんか
興味ないし」





と言って
走っていった。





和奏「てことは
星奈を選んだの?」





蓮「は? なんで?」





和奏「だって
凛美ちゃんじゃ
ないなら・・・」





蓮「ふってきた」





和奏「え、なんで?」





蓮「まぁ、好きな子いるから」





和奏「え、初耳・・・笑」





やばい。
泣きそう。





と思ったその時
蓮はあるものを見せた。





和奏「え、雪だるまの
キーホルダー。
まだ持ってたんだ」





蓮「当たり前だろ」





和奏「そぉ?」





蓮「は?
まだ気づかないの?」





和奏「え?
なんのこと?」





蓮「ずっとお前が
好きなんですけど?」





和奏「え?
ほんとに?!?!」





蓮「嘘じゃねーよっ」





私のおでこに
デコピンをして
教室に帰っていった。





キーホルダーの
おかげかなっ!







*end*

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