こたつの中のおしゃれな街

CAST宮本 和奏宮本 和奏

作者:真央

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.11.12

ただいまー、
さっむ!
もうー冬は嫌い!

こたつこたつー。

はぁー今日も
学校疲れたなぁー、

こうしょうくんとも
話せなかったし・・・

モテてみたいなー・・・

あ、おしるこ食べよー。

あ、あれっ?
た、立てない!

なっなんか
引きずりこまれてく!

地面がない!?

「キャ~~~~~・・・」

ここ、どこ?

“そこは服屋や
コスメショップなどの店が
立ち並ぶ可愛い街だった。”

えーと、
こたつにいたら
急に落ちていって・・・

「ワカナ!」

「えっ! だれ?」

「マホとカナミ、
マホカナだよ!」

「で! ワカナ!
なんもしないで
モテたいなんて甘い!」

「わ、私のこと、
見てたの?」

「そうよ、ワカナは
バックの中身も汚いし
帰ってすぐこたつ入るし
ペラペラペラ
本当女子力のかけらもない!」

「そ、そこまで
見てたなんて!」

「で、ここはどこ?」

「ここはおしゃれを磨く街!
よかったらワカナの女子力
この2人で高めてあげるけど?」

「えっ、いいの?
お願いします!」

「あ、そういえば
いつ帰れるの?」

「あぁー女子力上がったら
帰れるよ?
あ、こっちの世界で
1日経っても
あっちの世界では
1分くらいしか
経ってないから
安心してね?」

「ついでに私たちには
敬語で話してよ?
こっちは教えてあげるんだから」

「は、はい!」

「よし!
じゃあ早速・・・
私服がダサい!」

「えっ!
一応流行りのを・・・」

「いや、下のチェックスカート
可愛いのに
上もチェックってなに?
ありえない!」

「は、はい」

「髪ボサボサすぎ!
汚い!」

「はい」

「肌乾燥しすぎ!
しかもむくんでる!」

「はい」

「はぁー思った以上に
大変そう」

「す、すみません」

「服とメイクは
カナミに任せて!」

「ケアはマホが
教えるから!」

「じゃあ
服買いに行こ!」

「はい!」

・・・

「じゃあとりあえず
服選んで!」

「はい!
選んできます!」

「ふぅ、選べた?
・・・よし、
選んだ服は悪くない、
ワカナは組み合わせが下手!
教えるからよく聞いてて!」

「はい!
メモ取ってます!」

「ワカナの今日の私服、
チェックにチェックは論外!
どっちも主役はダメ!」

「ワカナ好きな服
着てきてみて!」

「はい!」

・・・

「ど、どうですか?」

「・・・ダサい」

「えっ!?
だって上と下で・・・」

「上と下で
メリハリつけたのはわかる、
でも上モコモコ
バックモコモコ
上着モコモコ
靴モコモコって何!?」

「モコモコは1個まで!」

「は、はい」

“こんな感じで
5時間もコーデ特訓”

「はい!
次はケアを
マホが教えるよ!」

「よろしくお願いします!」

「ワカナ
乾燥しすぎだよー!
スキンケアしてるー?」

「し、してないです」

「やっぱり、
カサカサだもん!
しかもむくんでる!」

「ど、どうすればいいのか
わからなくて・・・」

「じゃあ化粧水とクリームで
肌を整えてから・・・
はい! カッサ!」

「マッサージの仕方
教えるよ!」

“これも三時間・・・”

“コーデ、スキンケア、
そしてメイクに笑顔の特訓!
こんな生活が続いた2週間後”

「ワカナずいぶん女子力
上がったんじゃない?」

「え! 嘘!
ありがとうございます!」

「もう敬語じゃなくていいよ笑
友達だし」

「・・・え? 本当に?」

「じゃあタメ口で!
うれし・・・」

あ、あれ?
なんか目の前が
ぐるぐる・・・

ふ、2人がどんどん
遠くなっていく・・・

あれ、家?

まだ15分しか
経ってない!?

*。・ 次の日 ・。*

「ワカナおはよー」

「かとぅアムおはよー」

「あれ?
なんかワカナ
可愛くなった?」

「え? うそ?」

「うん、なんか
髪きれいだし・・・」

“「なんかあいつ可愛くなったな」
「髪サラサラじゃん」
「あんなに可愛かったっけ」
「変わった!」”

わ、私モテてる?

「宮本!」

「え?
コウショウくん!?」

「お前可愛くなったな!」

*完*

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