初恋、初カレ

CAST宮本 和奏宮本 和奏

作者:ニコラ大好き星人

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.11.29

クルミ「ねぇ知ってる?
3組のリンちゃん
彼氏いるんだって」





アム「まじで!?
やっぱ可愛い子はちがうわー」





ワカナ「いいなぁ・・・」





ワカナ「彼氏とか憧れるよねぇ」





宮本ワカナ6年生、
恋に恋するお年頃。





クルミ「あれ? ワカナ
なにやってるの?」





ワカナ「ん?
次の授業の予習だよ」





アム(さすが!)





クルミ(クラス1のしっかり者!)





マノカ「ワカナー!」





ワカナ「どうしたの?」





マノカ「男子が消しゴム
ぶつけてくる!」





ワカナ「はぁ!? また!?
やめてよ男子!」





レオン「うるっせーなー」





ジュンヤ「ひっこんでろ宮本~」





ワカナ「うるさいのは
そっちでしょ?
私、先生に言ってくる!」





ジュンヤ「さっ、させるか!」





ワカナ「!」





やっ・・・





パシッ





・・・・え?





ユウガ「あぶねーだろ」





レオン「なんだよ、ユウガ
邪魔すんなよな!」





ワカナ「ありがと・・・」





ユウガ「べつに・・・」





ジュンヤ「つーかユウガって
いっつも宮本のこと
かばうよな!?」





レオン「やっぱあいつら
デキてんだって(笑)」





ジュンヤ「もう付き合っちゃえよ、
お2人さんよー(笑)」





一同「キースしろ!
キースしろ!」





ワカナ「ち、違うから!」





ワカナ「さっ最悪。
ねぇみんな」





クルミ「よかったね、ワカナ!」





アム「両思いおめでとう!」





祝福ムード!?





ユウガ「くだらね。寝る」





ワカナ「ちょっ!
反論ぐらいしてよ!」





ユイト「おい! お前ら
そのへんにしとけ」





ワカナ「小原くん・・・」





ユイト「ごめんね。
ユウガのやつ
マイペースで」





ワカナ「ううん、大丈夫・・・」





ワカナ「小原くん、優しいね!」





ユイト「そっ、そんなことないよ・・・
俺、ユウガ起こしてくるね」





ワカナ「うん」





クルミ、アム「小原かっこいー!」





ワカナ「ねー、
いい人だよね」





アム「てか、佳山もだよ」





ワカナ「え?」





アム「2人とも
顔も頭もいいし
運動もできるから
モテるんだよ」





クルミ「今度のマラソン大会
大本命って
言われてるしねー!」





アム「早くしないと
誰かにとられちゃうよ?」





ワカナ「だっ、だから!
べつに私は
佳山くんのことなんて・・・」





アム「えー?
だれも佳山なんて
言ってませんけどー」





ワカナ「ちょっ・・・」





本当はみんなに
からかわれるようになってから
私、佳山くんのこと意識してる。





佳山くんは
どうなのかな・・・
意識したりしないのかな?





佳山くんもそうだったら
いいのになぁ。













*。・ 5時間目 ・。*





クルミ「ワカナー
あたしら先行ってるねー。
理科室の席とってくるー」





ワカナ「はーい」





もー誰だろ、
こんな寒いのに
窓開けたの。





ガラッ、





ワカナ「あれ?
どうしたの?」





ユウガ「ノート忘れた・・・
お前日直だったっけ?」





ワカナ「ううん、
日直の平澤さん
今日休みでしょ?
だから変わったの」





ワカナ「早く元気になるといいね!」





ユウガ「・・・俺が休んだときは
ノートとって
持ってきたよな、お前」





ピシャン。





ワカナ「でもそのせいで
付きあえーとかって
からかわれるように
なっちゃったんだよね、
・・・なんかごめんね」





ユウガ「・・・べつに」





ユウガ「迷惑じゃないし」





迷惑じゃないって・・・





ぶあっ





バサバサ・・・





ワカナ「い・・・いよ
・・・
先行って・・・」





ユウガ「2人の方が早いだろ」





あ・・・
手当たっちゃった・・・





ワカナ「ごめ・・・」





ギュッ





ワカナ「え、なに・・・」





ドクンッ





ユウガ「・・・好きだ」





好・・・き・・・?





キーンコーンカーンコーン





ユウガ「・・・」





ワカナ「あ・・・」





ガラッ





う、嘘
私・・・





佳山くんに
告白された!?













*。・ 家 ・。*





ワカナ「・・・」





父「どうしたんだ
ワカナは。
ぼーっとして」





母「学校から
帰ってきてから
ずっとああなのよ」





父「よし! ワカナ!
お父さんと
お風呂に入ろう!
悩みなら聞くぞ~」





ワカナ「・・・らない」





ガタッ。





ワカナ「もう私
お父さんと
お風呂入らない」





父「!?」





母(恋ね・・・)
「遅いくらいだと
思うわよ?
あの子も6年生よ」





母「・・・そうよね
もう高学年だものね」





母「恋をして大人に
近づき始める年頃よね」













*。・ 翌日 ・。*





昨日の告白
何度も思い出して
なかなか寝つけなかった・・・





あれって両思いって
ことだよね・・・?





クルミ「あ! 佳山くん、
小原くんおはよー!」





ワカナ「!」





ドキン





どうしよう。
恥ずかしくて
佳山くんの顔が
見られないよ。





ユウガ「・・・はよ」





えっ





ちょっ





この人いつもと
変わんないですけど!?





私こんなに
緊張してるのに・・・





でも、返事出さないで
逃げたし
怒ってるのかな・・・





ちゃんと言わなくちゃ!













*。・ 教室 ・。*





あ~でも
どうやって言えば・・・





ユイト「あれユウガ
スマホ届いたの?」





ユウガ「んー昨日」





ユイト「番号とか教えてよ」





ユウガ「やり方わかんね。
たのむ」





! あれだ!





ワカナ「わっ、私も教えて!」





ユウガ「! ・・・いいけど」





メールでなら
言えるよね。













*。・ 家 ・。*





ワカナ「よしっ、送るぞー!」





ピコッ





ワカナ「わっ」











佳山『送ってみた。
はじめてだから
よくわかんねー』





ぷっ(笑)
変なスタンプ付き(笑)





好きな人からのメールって
ラブレターみたいに
嬉しいかも。





しかも私がはじめて・・・





私も送らなきゃ・・・





えっと・・・





『私も好きです』





・・・送・・・





ワカナ「・・・」













*。・ 翌日 ・。*





送信ボタン
押せませんでした・・・





だって冗談だったら
生きていけないよ!!





しかも既読スルー
しちゃったしぃ・・・





はっ・・・
佳山くん・・・!





ワカナ「佳山くん!
おっおはよう!」





しっかり者の私は
どこいった!





ユウガ「・・・うん」





いきなり
言おうとするから
ダメなんだよね。





会話のついでに
自然に言おう。





ワカナ「あ・・・
歩きながら
スマホいじったら
危ないぞー」





ユウガ「・・・いや
終わりたいんだけど
どこ押せばいいのか」





ユウガ「あ、これか?」





パシャ





ユウガ「あれ?
宮本が撮れた」





ワカナ「やだやだ
消して消して!」





ユウガ「えー・・・やだ」





ワカナ「なんで
意地悪するのー!?」





ドキン





近っ・・・!





ワカナ「やっ!」





ドン





ユウガ「・・・・・行くぞ」





ワカナ「あ、佳山くん!」





ただ返事が
したいだけなのに





どうしてうまく
いかないの・・・・?













*。・ 教室 ・。*





アム「マラソン大会
50番以内に入ったら
漫画買ってもらう~」





クルミ「えー!?
私もなんか頼もうかな~」





ユイト「・・・・なぁユウガ」





ユウガ「んー?」





ユイト「ちょっと
話があるんだけど―――・・・」





アム「ワカナ元気ないね~
どしたの?」





ワカナ「なんでもないよ・・・
それよりトイレ
行ってくるね」





ガラッ





ずっとこのまま
なのかな?





なんにもなかったみたいに
なっちゃうのかな・・・





・・・佳山くんは・・・





どうしてなにも
言ってくれないんだろう・・・





「なんだよ。
こんなとこ呼び出して」





佳山くんと
小原くん?





ユイト「俺」





ユイト「マラソン大会で
お前より順位がよかったら
宮本に告白する」





え!?
小原くんが私に!?





ユイト「お前には
言っとかないと
ダメだと思って」





ユウガ「・・・」





ユウガ「いいんじゃない?」





ユイト「俺と宮本が
付き合うことになっても
いいんだな?」





ユウガ「そんなの
個人の自由だろ。
俺がどうこう
言えることじゃねーよ」





あぁそっか・・・





佳山くんは私のことなんて
なんとも思ってなかったのか・・・





ユウガ「! 宮本?」





ワカナ「・・・」





ダッ





ユウガ「あ・・・」





あの告白は
冗談だったんだ。













*。・ マラソン大会当日 ・。*





先生「今日は絶好の
マラソン日和ですね」





先生「まずは女子から
スタートしてください。
男子は10分後に
スタートしますよ」





先生「よーい・・・」





パァンッ





クルミ「ワカナ、大丈夫ー?」





ワカナ「うっ、うん。
先行ってね」





ワカナ「はぁはぁ・・・」





どうしよう、





ちゃんと走りたいのに
力がでない。





『いいんじゃない?』





・・・苦しい
苦しいよ・・・





アム「うわっ、
佳山と小原
もうきたの!?」





クルミ「はやー・・・」





・・・なんで
どうしてそんなに
一生懸命走るの?





ユウガ「っ!」





ズザッ





ユウガ「っ」





佳山くん





佳山くん・・・!













*。・ 20分後 ・。*





ワカナ「はぁはぁ・・・」





ゴール・・・





ユイト「・・・んだよ」





ユイト「手加減してくれると
思ったのに」





佳山くん・・・
1位だ・・・





ユウガ「告っても
いいっつったけど
宮本をやるとは
言ってねぇ・・・」





ユウガ「あいつがかかってんのに
俺が負けるわけねーだろ」





ドキン





ユウガ「宮本・・・」





ぐいっ





ユウガ「もう嫌われても
関係ねぇ・・・」





ユウガ「俺の彼女になれ・・・」





ユウガ「お前が好きだ」





ワカナ「・・・はい!」





女子「キャー!
佳山くんが告ってる!」





男子「すげー!」





ユウガ「うるさいし、行くぞ」





ユイト「フツー
人前で告るかよ・・・・」





ユイト「次は負けないからな」













*...・・・*...・・・*





ワカナ「ねぇさっきの
『嫌われても関係ない』
ってどういう意味?」





ユウガ「だってお前
告白したら逃げるし、
メールは返さないし、
近づいたら嫌がってたじゃん」





ワカナ「あっ、あれは
嬉しかったからで・・・」





ワカナ「告白もメールも
全部嬉しかっ・・・
あ・・・」





宮本ワカナ6年生
初カレができました。







*END*

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