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君に20センチ

CAST泉 有乃泉 有乃

作者:ゆきな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.05.11

いつもまわりに合わせている、私。





私は、サッカー部のマネージャー。





私は、恋なんて
できない人だったのに、





男の子に恋を
してしまったのです。





あれは小学生の夏。





その日、一緒にサッカーの練習を
する約束だったのに、





彼は何も言わずに
この町からきえたのです。





その子の家にいってみると、





「じゃまじゃま、
子どもは危ないから
帰りなさい!」




作業しているおじさんたちに
強く言われました。





その家は、取りこわされている
最中でした。





あんなに楽しみにしていたのに
彼は来ないし、おじさんたちには
どなられるし、





「もう、だめ」





私はそれ以外何も言わず、
ただひとり、泣きながら帰りました。





私のはじめての恋は
そんな風に、悲しく
終わってしまった。





それ以来、私は
恋はしてはいけないと
自分に言い聞かせてきました。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





そんな思い出を持つ私ですが、
サッカー部のマネージャーを
はじめてから、





気持ちをおさえても
おさえても





どうしようもなく
ときめいてしまう相手が
できてしまったのです。





サッカー部のマネージャーになったのは、
あの日の彼を、まだ
忘れられなかったからかもしれない。





でも、いつも輝き、爽やかで、
笑顔のきれいな人を
思わず私は見てしまうのです。





その人の名は、イルマ。





だけど実は、サッカー部のマネージャーは
私のほかに、もうひとりいます。





りりか。





りりかとイルマは
いつも一緒にかえり、仲よく、





この前みかけたときは、
頭をポンポンされていました。





りりかのことが好きなのか。





いや、私は、もう自分の気もちを
ハッキリさせたく、
すべてを聞きたくて、





部室の彼のロッカーに
手紙を残し、帰りました。







手紙には、ある時間に
来てくれるように書きました。












*....*....*....*





しかし、彼は次の日
約束の時間に来ませんでした。





まるで、サッカーの練習の約束を破られた、
あの夏の日のようでした。





その次の日。





私がいつものように
掃除しに部室にいくと、





彼がいて、落ちこんでいる
ようでした。





私は、マネージャーながら口下手で





こういうとき、うまく
なぐさめる言葉が出てきません。





「失礼します」





と、私が出ようとしたそのとき
彼が壁ドンをしてきました。





「俺は、だめなヤツだ」と、彼は
たくさんの弱音を言ってきました。





私はどうしたらいいのか
わからなくなり、





「私だって・・・」





と、言おうとも思ってなかった
今までの黒歴史、





【サッカーの練習の約束を
破られた話など】を、
暴露してしまったのです。





すると、その彼が、





「それ、俺」といってきました。





私は、涙がとまらなかった。





気もちをおさえても、どうしても
ときめいてしまった彼は、
あの日の彼だったのです。





彼は、「ごめん」と、
その言葉だけを残して
部室を出ていってしまいました。





私は、やっと会えたのに
これでおわりたくない、





好きな人に好きな人がいても
好きだから、





そう、強く心に思い、





あの頭ポンポンされていたりりかに
話を聞きに行きました。





すると、りりかは、
ただの幼なじみだと教えてくれました。





そしてあの日、彼がサッカーの練習に来なかった理由、
急に引っ越すことになってしまって
彼にはどうすることもできなかったことも
ぜんぶ教えてくれたのです。





私は、思わず走りだしました。





そして、走りながら
頭が破裂するほど考えに考え、





また部室へ向かうことにしました。





部室には、1枚の紙が
おいてありました。





――――――――――――――
おれ、転校するから。
――――――――――――――





それを読んで私は、彼の家に全速力で
向かいました。





すると、そこには彼の姿があって、





彼をひっぱり公園へむかいました。





そこで私は、気持ちがあふれ、
泣きながら大声でさけびました。





「なんでいつも行っちゃうの!!
好きなのに!!」





もう、この際だ。
ありのまま、想いをつたえました。





「ごめん。俺も好き」





この時の「ごめん」は、
あのときの「ごめん」とは
まったくちがって、うれしかった。





「俺、でも、約束2回もやぶったし、
許してもらえないからあきらめる」





「許してるよ!
わかんないけど、許してるよ」





私はわずか20センチの距離から
大声でさけびました。





「遠くでもよろしく」





彼は、私の頭をなでました。





そしてまた、彼は行ってしまったのです。













*....*....*....*





私は家で、何度もノートに
彼の名前を書きました。





もう、彼のことが頭から
はなれない。





(連絡先も聞いてないのに
なにがよろしくだよ)





つぶやき。















*....*....*....*





私は次の日、部室の掃除を
はじめました。





そこには、1枚の紙が
おいてありました。





私は、掃除をやめて、
その紙を読みました。





――――――――――――――
ぜったい帰ってくるから。
――――――――――――――















*....*....*....*





1年後。
彼は帰ってきました。





彼は、私に「ごめん」といい、





くしゃっと、笑いました。





私は、「ゆるさない」と笑い、





一緒に下校しました。







*Happy end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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