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CAST泉 有乃泉 有乃

作者:メーダー@

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.12.10

はぁ・・・
まだかなぁ・・・





わたし、泉ゆの。
中3だよ。





今は、彼氏とのデートの
待ち合わせ場所なんだけど・・・





彼、遼介が来ないの。





時間も1時間過ぎてる。





何かあったのかな?















・・:・・・;・・・:・・・#・・:。・・・:。・#・
・・:・・・:・・・#・・:・・・





?「ゆのっ!」





後ろから声がした。





ゆの「遼介・・・!
って、違う・・・
なんでミサキが?」





?「そんなのどうでもいいから!
早く! 遼介が大変なんだ!」





ゆの「どうしたの!?」





ミサキ「遼介が・・・
遼介が事故にあった、
今は病院で緊急手術してる。
とにかく早くいかなきゃ!」





ゆの「・・・うん!」





わたしは冷静になんて
いられなかった。





だって・・・





想像以上に、遼介は
ひどい状態だった。



















・・:・・・#・・:・。;・・・:・#・・・
:・・・・#・・・:・・・#





今、手術室の前。





ずっと願い続けてる。





“遼介が助かりますように”。





―――――――ガラッ。





ゆの「先生っ! 遼介は!?」





先「無事に助かりはしましたが、
記憶喪失になっているかもしれません。
彼は強く頭を打ったようです」





うそだ・・・





そんなの、うそに決まってる。





わたしのこと、忘れるわけないよね。





―――――――ガラガラガラガラ。





担架で遼介が運ばれてきた。





ゆの「遼・・・介・・・?」





そこには変わり果てた
遼介の姿があった。





頭には包帯、
口には酸素マスク。





言葉を失った。















・・:・・・#・・・:・・・#・・・・・:
・・・:・#・・・:・・・:・・・#





遼介は小さい頃に
両親を亡くしてる。





だから、毎日わたしが
看病に行く。





遼介の意識は戻った。





でも・・・やはり記憶喪失。





ゆの「遼介、来たよ」





遼介「・・・だれ」





わかってはいたけど
やっぱり辛い。





わたしが彼女ってことは
もう少し隠しておいた方が
いいかもしれない。





ゆの「ゆの。
わたし、ゆのっていうの。
遼介の・・・友達・・・」





――――――辛いよ。





遼介「ゆのちゃん・・・?」





ゆの「そう」





遼介「・・・ゆの」





ゆの「え?」





遼介「おれの・・・彼女・・・?」





うそ・・・覚えてるの?





ゆの「そう! そうだよ、遼介!」





遼介「ゆの・・・おれの、好きな人」





うそでしょ・・・





わたしのこと、
覚えててくれたなんて・・・





記憶から消えなかったんだ・・・





遼介「好きだ。ゆの」





ゆの「うっ・・・泣
わたしもだよ・・・」















・・::・・・#・・・:・・・#・・・・:
・・・:。・・・:#・・・:・・・





?「お母さんー!」





ゆの「なにー? 遼乃?」





遼乃「お父さんも!」





遼介「どうした?」





そう、私たち、結婚したの。





子どもも生まれた。名前は・・・





―――――――“遼乃”。





りょうのって読むの。





わたしと遼介の字を
1字ずつとった。





これからも幸せに暮らそうね。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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