幸せ者
作者:英国紳士
畠桜子です。
nicola中学2年生!!
桜子「あ、あのぉ・・・」
?「あぁ??」
桜子「これ・・・落としましたよ・・・」
ワックスでツンツンにセットされた、
金色の髪の毛。
耳についてる、
沢山のシルバーピアス。
緩いネクタイがついた首元には、
シルバーのクロスのネックレスが
輝いている。
私は、極力関わらない方が
いいと悟った。
関わると、ややこしく
なりそうだから・・・・
理由は、彼がヤンキーだと
言うことでもあるけど、
一番は彼の驚くほど整った顔立ち。
アイドルにも負けないほどだった。
恐らく、女子からもモテるのだろう。
こういう人と関わると
ややこしいことになるから・・・・
?「ありがと。
名前・・・聞いてもいいか??」
桜子「えっと・・・畠桜子です」
?「桜子ちゃんか。
俺は、川上リヒト。
よろしくなっ」
リヒトはそう言って、
笑顔を私に向けて
去って行った。
どうせ、もう話さないだろう。
そう思ってた・・・・
?「桜子、おはよっ!!」
桜子「あ、ひかる~。
おはよっ!!」
この子は、大森ひかる。
私の親友ですっ!!
ひかる「そうだ、桜子!!
今日転校生来るんだって」
桜子「そなの??」
ひかる「うん。
しかも超イケメンらしいっ!!」
桜子「へぇ」
ひかる「ちょっと・・・ノリ悪すぎ」
桜子「だって興味ないし」
ひかる「もぉ桜子ヒドいッ」
そんな他愛のないやり取りを
いつものように繰り返して
教室に向かう。
*...・・・*...・・・*
先生「今日は、転校生が来ている。
川上・・・自己紹介しろ」
?「・・・川上リヒトです。
よろしくお願いします・・・」
ツンツンの金髪の頭に
沢山のシルバーピアスのついた耳・・・
川上リヒト??・・・あれ??
先生「席は・・・
畠の隣が空いてるな」
えぇ・・・・私の隣??
リヒト「あぁ・・・朝の人。
桜子ちゃん・・・だっけ??」
桜子「あ、はい」
リヒト「よろしくなっ」
リヒトはそう言って、
あどけない笑顔を私に向けた。
パッと見は怖いけど、
笑うとかわいい・・・
笑顔が素敵な人なんだなぁ。
・・・・・・・休み時間
ひかる「リヒトくん・・・
カッコいいよね??」
桜子「え?? ・・・うん」
ひかる「何それ~。
もっと話にのってよ!!」
ひかるは頬をふくらまして、
そうつぶやいた。
カッコいいとは思うけど・・・
ひかる「桜子は男の子に興味ないの??
いつもイケメンの話しても
あんまのらないよね??」
桜子「うーん・・・
まぁ、イケメンは
好きじゃない・・・かな??」
私は、視線を空に移した。
最近よく空を眺める。
空を見てると
落ちつく気がして・・・
ひかる「そうなんだ・・・変わってる」
桜子「ウチ的に見た目は、
そこまで大事じゃないっていうか・・・」
ひかる「桜子かわいいから
モテるのに、もったいないなぁ」
桜子「ふぇ?? 何か言った??」
私は目の前にいるひかるの方へ
視線を戻した。
ひかるはまだ、
窓の外を見ていた。
ひかる「・・・ううん。
なんでもないっ」
桜子「・・・そう??」
ひかる「うんっ」
桜子「ならいいけど」
・・・・・・放課後
ひかる「桜子ごめぇん!!
今日一緒に帰れない・・・
本当ごめんっ」
桜子「そっか。
じゃあまた明日ねっ」
部活が終わって
ひかるのもとへ走ると、
ひかるは急いで制服に着替えて
校門を出て行った。
・・・しょうがない。
ひとりで帰るか・・・
私はひとりでゆっくりと
歩き始めた。
この学校はわりと
都会の方にあるため、
通学路にはいつも
沢山の人が歩いてる。
不良A「ねぇ、キミ。いま帰り??」
不良B「中学生だよね??」
不良C「ひとりなの??」
ひとりで歩いていると、
私と同じぐらいの3人組の
男子たちにからまれる。
この制服・・・隣の中学かな??
桜子「すいません。
急いでるんで」
不良A「まぁまぁ。
そんなこと言わないで」
不良B「ちょっとついてきてよ」
そう言って、3人のなかのひとりが
私の腕をつかんだ。
私は腕をつかまれたまま、
引っ張られる。
?「おめぇら何してんの??」
不良C「うわっ・・・リヒトじゃん」
私のまわりにいた3人は動きをとめて、
つかんでいた私の腕をはなした。
男たちの視線の先を見ると、
リヒトくんが立っていた。
リヒト「さっさとどっかいけよ」
不良A「あぁ??
なんでお前にそんなこと
言われなきゃ・・・・・」
不良B「おいっ!!
お前、何言ってんだよ!!」
不良C「リヒトは、相当ヤバいから」
不良B「行くぞっ!!」
そう言って、男たちは
どこかへ走り去っていった。
桜子「あ・・・ありがとう」
リヒト「・・・だいじょうぶか??
お前・・・ひとりじゃまた
変なヤツらにからまれるかもしれないから、
俺がずっと一緒にいてやる。
・・・桜子、つきあおう??」
桜子「・・・え??」
リヒト「2回も言わせるなよ」
桜子「ごめん・・・」
リヒト「ほら、返事は??」
桜子「私も・・・好きです」
リヒト「よかったぁ」
スゴく幸せだった。
この幸せがずっと続くと・・・
この時は、まだそう思ってた。
この時、私が気づいてたら
あんなことにはならなかったのかな・・・??
・・・・・・・・翌日
桜子「ひかる、おはよっ」
ひかる「・・・・・・・」
あれ??
今・・・無視された??
この距離で??
桜子「ひかる・・・??」
ひかる「何?? 用がないのに
話しかけないでくれる??」
桜子「え?? ・・・私、何かした??」
ひかる「イケメンには興味ないとか
言ってたクセに。
リヒトくんとつきあって・・・
私、好きだったのに・・・
桜子なんて大嫌いっ」
桜子「ちょっと待って!!
・・・確かに、ただ顔がいいだけの人は
あまり好きじゃない。
でも、リヒトは違うって・・・分かるから」
ひかる「だから何??
・・・もう知らないっ」
ひかるはそう言って
走って行ってしまった。
ケンカなんて
今まで何回もしてたし、
すぐに仲直り出来るだろう・・・
そう思ってた。
・・・次の授業、音楽室だ。
前はひかると一緒に
行ってたんだけどな・・・
今は無理だよね・・・
桜子「あおかーっ!! 一緒に・・・」
ひかる「あおか、次音楽室だから
一緒に行こう」
あおか「でも・・・桜子。桜子??」
ひかる「ほら、行こっ」
・・・ひかるはそう言って
あおかを連れていってしまった。
あおかとは、ひかるの次に仲よくて
3人で遊んだこともある。
?「桜子ちゃん・・・??」
桜子「ん??」
私が振り返ると、同じクラスの
瑞島ほのかちゃんが立っていた。
ほのかちゃんとは
何回か話したことはあるけど、
そこまで仲よくはなかった。
ほのか「音楽室一緒に・・・」
リヒト「桜子!! 音楽室行くぞっ」
ほのかちゃんの声をさえぎるように
リヒトが入ってきた。
桜子「えっ・・・うん。
ごめんね、ほのかちゃん・・・
また後でっ」
ほのか「・・・うん」
リヒト「お前、大森とケンカしたの??」
桜子「う・・・うん」
リヒト「やっぱり・・・
仲直りしないわけ??」
桜子「ひかる
私と話してくれないし・・・」
リヒト「そっか・・・
もし、何かひどいことされたら
俺に言えよっ!!」
桜子「うん、ありがと」
・・・本当、リヒトがいてよかったぁ。
私にやさしくしてくれる人がいて・・・
・・・・・・・お昼
ほのか「桜子ちゃん!!
お弁当、一緒にたべない??」
桜子「え?? いいけど・・・」
ほのか「ほんとに?? よかったぁ」
リヒト「さくらこ~」
桜子「何ぃ??」
リヒト「お弁当・・・
あれ、後ろ・・・??」
ほのか「リヒトくんだよね??
私、瑞島ほのか。よろしく」
リヒト「あ、よろしく。
で、お弁当・・・」
桜子「ごめん、
ほのかちゃんと食べるから・・・」
ほのか「じゃあ、みんなで食べよっ!!
みんなで食べた方が美味しいしね」
そんなこんなで、3人で
お弁当を食べることになった。
3人でくだらない話で
盛りあがりながら・・・
ほのか「ねぇ、私、
桜子ちゃんともっと話したい」
桜子「え??」
ほのか「ライン聞いちゃダメかな??」
桜子「いいよ!!
・・・あと、桜子でいいから」
ほのか「ありがとぉ。
私もほのかでいいからねっ」
それから、私たちは
ふたりでいることが多くなった。
逆に、ひかるといることは
ほとんどなくなった。
あおか「ねぇ・・・桜子、
ちょっといいかな??」
桜子「ん?? どしたの??」
いつもより暗い表情のあおか。
そしてその後ろには、ひかるがいた。
あおか「ちょっと・・・こっち来て??」
桜子「・・・うん」
ひかる「あのね・・・私、
もう桜子と仲よくする気ないから。
・・・もう前みたいに話すことも無理だと思う。
このままの関係がベストだと思ってる」
あおか「ごめんね・・・」
桜子「・・・そう。別にもういいよっ」
涙があふれそうだった。
・・・本当はまた前みたいに
仲よくしたかった。
でも、それはもう無理みたいだね・・・
でも私には、リヒトも
ほのかもいるから・・・
リヒト「桜子ぉっ!!」
桜子「ん??」
リヒト「今度の日曜、
12:00にバス停な」
桜子「・・・えっ」
今のって・・・デートの誘いだよね??
ちょっとうれしいかも・・・
ほのか「いいなぁ・・・私も彼氏ほしー」
桜子「ほのか、いつからいたの??」
ほのか「ちょうど今きたっ」
桜子「お願い!!
デートの服、一緒に選んでぇ」
ほのか「もぉ・・・しょおがないなぁ」
私は・・・ふたりに出会えて幸せです。
ふたりが・・・大好きです。
*end*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
畠 桜子

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